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院長ブログ

  • おなかの中の赤ちゃんの姿

    「どういう恰好なんですか?」

    産婦人科で妊婦さんのエコー検査をしていて、よく聞かれる質問です。

    毎日エコーをしていると、頭、背中 足がどの位置にあるのか、私にはだいたい見当がつくようになります。

    でも、簡潔に言葉で表現するのは難しいもの。「上向き」と言っても、どちらが「上」なの?となります。

    実際の赤ちゃんがどうなのか、身をもって私のポーズで示します。「子宮の中の赤ちゃん」です

    ひきこもりではない

    子宮の中にいるのは「ツボに隠れている」イメージです。

    子宮内にいるイメージ

     

    「赤ちゃんて窮屈じゃないですか?」と質問いただきますが、私はそうは思いません。だって「広い」場所にいる経験をしたことがないから、「狭い」ことがわからないでしょ。

    20週代中期によくみられるポーズですが、私は胎児より体が硬く手足が長いので、表現に限界が

    写真では表現できないのですが、自分のつま先の臭いをかいでいるようなポーズの胎児もよく見ます。「足くっせえ」と言っているように見えますが、私の思っていることを妊婦様に伝えるのは差し控えております。

    指くわえる

    8~9カ月になると、母乳を飲むための口の動きがよく見られるようになります。おっぱいを吸う練習です。

    顔がわかりにくい

    妊娠20週代後半になってくると、手や足が邪魔になって、エコーの3Dモードでは顔が見える状態にするのが難しくなります。こういうことをご存じない妊婦様から「どうして(私が赤ちゃんの)顔見せてくれないんですか」と問い合わせをいただくのですが、体の周りの羊水の割合が減ってくるので、素人目には3Dでわかりにくくなります。赤ちゃんが健康で問題ないか、細心の注意を払って検査しておりますので、顔が見えるか見えないかについてはご容赦ください。

     

    マタに手を当てる

    20週代前半には性器がはっきりしてきて男か女かを判定することもできるようになってきます。「性別教えてください」と言って教えられないことがあります。

    時々あるのですが、自分のマタに手を当ててエコーではわからないようにしている胎児もいます。

     

     

  • 夏の自転車旅行

    徳島大学の前で

    徳島大学の前で

    37年前の夏、日本一周の自転車旅行をしたことは先日ブログでお話しましたが、

    今回はその続き。

    7月に北海道を一周し、フェリーで新潟に移動。そこから本州を横断して静岡の郷里に戻りました。

    8月は西へ向かって出発。九州、四国とめぐり、8月終わりに再び静岡に戻ってきました。

    野宿をしてペダルをこぐ道すがら、人生初めての経験を数多くしました。

    山口県でオカマに襲われたことがあります。

    下関の海峡近く、海の見える公園で、ぼーっとしながらベンチに座って休んでいたときのこと。

    私の横に、小柄でなよっとした中年男が座りました。

    「お兄さん、自転車に乗ってるの?」

    「ええ」

    「どこから来たのお?」

    などと言いながら、座ったまま、次第に私に近づいてきます。スリスリと。

    「そんなに長いこと自転車に乗っているの?」

    「一日どれくらい走るの?」

    私の横にヒザを並べる形で座った男は、私の太ももあたりに目を向けています。

    「お兄さんて、たくましいのねえ、うふっ」

    オネエ言葉が気になるな、と思った次の瞬間、すっと手が・・・

    「私、たくましい男の人って好きだわあ

    というなり、私の股間に手を伸ばした!

    (アッ―!)

    声にならない叫びとともに、その場を飛びのいて

    怖くて、いちもくさんに自転車を押して、その場から逃げ出しました。

    オカマに股間を触られたのは、人生初めてです。

    怖かった。

     

  • 自転車で日本一周

    冒険の人生

    自分にとって始まりは何だったかというと、37年前の夏です。

    E

    1984年。10代の終わりに自転車で日本一周旅行をしました。

    寝袋とテントを自転車に積んで、野宿をしながら北海道に。

    当時住んでいた茨城県から北海道までちょうど一週間かかりました。

    全国の大学に進学した同級生(北は東北大、北大、西は京都、広島大)を訪ね、ついでに泊めてもらう、という作戦で、

    ほとんど宿泊費は払っていません。

    野宿も繰り返し、神社、学校、橋の下、コンクリートの上どこでも熟睡できる体になってしまいました。

     

    この旅行、宿泊費はかかりませんでしたが、自転車を一日中こぐので、やたら食べる量が多く食費はかかりました。

    1日5食くらい食べていました。

     

    日焼けで肌は赤銅色になり、足は丸太のように筋肉が付き、野人みたいになってしまいましたが(写真)、

    小汚い自分をヒッチハイクで乗せてくれたり、

    造園のバイトをさせてくれてお金をもらったり、

    旅先で受けたやさしい心遣いは、今でも思い出します。

    高校生の頃に「大学生になったら、やってみたいこと」、の一つでしたが、「大学はレジャーランド」と勘違いしていたので、

    学業の成績は散々でした。

     

     

  • ピンポンダッシュをオリンピック競技に

    オリンピックの卓球選手、活躍してますね!

    私の住む磐田市はあの水谷準選手や伊藤美誠選手の出身地です。これをきっかけに卓球が盛んになるといいですね!(とはいえ、両者とも県外で育成されていますが)

    磐田市内(旧福田町)のプールに行くと、1936年にベルリンオリンピックで金メダルに輝いた寺田登という人の記念碑があります。この地は昔から水泳も盛んだったようで、どちらかというと水泳の方に力を入れている印象です。

    卓球についていえば私が幼少時は、この地域では盛んではなかった。「卓球は一部の特殊な人がするスポーツ」と私勝手に決めつけ関心なかったこともありますが。テレビで見る卓球選手の動きは私にはとても真似できません。テーブルから遠く離れて立ち、ネットすれすれに玉を打つ、しかもラリーが続く。人間と思えません。ピンポン玉の回転は、自分には見えないけど上手な人には見えるんだろう。上手な人には「球が止まって見える」とか言いますが、私の目には常に動いて見えるし。

    ビールのCMで打ったピンポンの球がゆっくり動くシーンがありました↓

    サッポロ黒ラベル 「卓球編」 – YouTube

    すごい戦い!

    私は中学では柔道部に入り、高校では山岳部にいて、いちおうスポーツはしていて、体を動かすこと自体は好き。サッカー、ソフトボール、ポートボール、バスケットボール、テニス、バレーボール。こういった球技は好きで、みんなとワイワイいいながら球を追いかけるのは好きですが、運動音痴な私のコントロールが悪くチームをしらけさせてしまうのがイヤで・・・。

    相手を打ち負かす球技系のスポーツは自分に向いていないと確信を持つようになりました。

     

    昔、私は水谷選手のお母さんに会ったことがあり、「応援してほしい」とお母さんから水谷君の顔写真の入った(レトルト)カレーをすすめられて買いました。

    レトルトカレー(このカレーおいしいんだろうか)と思ったのが唯一の購入動機でした。豚肉のうまみが効いておいしかったです。地元のスーパーではジャワカレーやボンカレーと同じ場所に並べられています。

    磐田のカレーといえば、一時B級グルメで「おもろカレー」を普及させようとした時期がありました。豚の軟骨を煮込んだカレーがありましたね。

     

     

    私は中学の頃ピンポンダッシュが得意でした

    とテレビで言っていた某女性芸能人がいて、自分はピンポンダッシュとは卓球の競技の一つかと思ってましたが、勘違いなのに気づいたのは
    ここ数年のことでした。

    (私のように知らない人のために説明すると、ピンポンダッシュとは、どっかの家の玄関のベルをピンポンと押しておいて、ダッシュで逃げることです。いたずらの一種で、競技ではありません)

    たとえピンポンダッシュが競技になっても、たぶん、自分は逃げ遅れるような気がする。

  • 貧血オリンピック

    とうとうやることになった東京オリンピック。

    アスリートたちのが 能力の限界まで挑戦する姿は美しいです

     期待の選手は自己最高を超えるか

    100m陸上は9.6秒の壁をやぶれるか・・・

    さて、記録に挑戦しているわけではないのに、

    たびたび「新記録」が出て

    私をびっくりさせるものがあります。

    それは貧血

    女性には貧血が多いですが、貧血の度合いもさまざま

    中には、よくここまで耐えたな、と思えるくらい低いヘモグロビン値の人がいます。

    正常の女性ではこのヘモグロビンの値が11.5-15g/dl。

    妊娠すると「相対的な」貧血になり 10 程度

    生理の時だけ出血が多く、長年かけて体が慣れていくと

    ヘモグロビンが 8 程度の貧血があっても普通に生活している人は多いです。

    ただ、皮膚が黄色くみえて、素人目からも明らかな貧血とわかるようになります。

    子宮筋腫などの方に多いです。

    ヘモグロビンの値が低い状態になると、心臓に負担がかかってくるので、心臓が大きくなる。足がむくんでくる。

    病院に行くのがイヤで、ガマンにガマンを重ねた挙げ句、意識を失って倒れて救急車で運ばれてくる人も時々いました。

    私が医者になって駆け出しの頃

    血の濃さをはかるとヘモグロビンの値が 5 という患者がいて、あまり病院に来てくれない人でした。

     なんで病院に来ないのか聞いたのですが。

    毎回出血は多いのですが、病院がキライなので行かなかったそうです。

    その数年後にヘモグロビン 3.5 で外来に歩いてきた人がいて、私は驚き、

    10年ほど前、ヘモグロビン値 2.3 という人がいました。

    全身皮膚の色はまっ黄色。

    他の病院で子宮筋腫と診断されたという彼女は
    なんと自分の足で歩いて病院にやってきました。

    歩いているなんて「奇跡の人」と思われました。普通なら体を動かしただけで心臓バクバクです。

    「どこ(の病院)に行ってもすぐ入院をしろと言われたんですけど・・・」

    当然です。こんな人は首根っこをとっつかまえても入院させなければいけません。

    「でも入院できないんで・・・」

    入院はイヤだと言います。面倒を見ている子供がいると。

    その時は、とりあえずこれ以上出血が起こらないような薬剤の注射をした後で、
    来週必ず入院してくださいよ、と念を押しました。

    しかし。 その後入院の日になっても彼女は現れませんでした。

    どこかで倒れたかもしれない。 どうなったか知りません。GUM06_SY01095

     

    数年後の話

    自宅で動けなくなって救急車で私の病院に運ばれてきた別の患者さんは

    ヘモグロビンの値 1.7 でした。 (もう、どうにでもして、というあきらめ顔でした)

    これ以下の値を私はまだ目にしていませんが、

    冗談まじりに話ができるのは、重症貧血でも治療で劇的に改善するからです。

    (文献では、Hb3を切ると心停止の事例が多くなります)

    病院で、輸血、鉄剤投与により、貧血を治せば、皆さん

    「嘘みたい」に自覚症状が改善します。

    元気に歩いて退院されます。

    医者をやっていると、年々記録が更新されていくのでビックリします。

  • 富士山に登ってきました

    富士山。

    登ってみたかった富士山。

    今回富士山に登ってきました。

    晴天で気持ちよかったです

    5合目から上に行くのは今回で3回目なのですが、何年か前に世界遺産に登録されてから富士山の人気が急上昇し、夏山シーズンは登山路が渋滞になるほど混雑するようになった、という話を聞き、(もう富士登山は無理かあ~)と考えていました。

    ところが、このコロナ禍で、外国人観光客が来なくなり、さらに首都圏からの登山客も移動制限で減りました。混雑してない富士登山のチャンス!

    7月10日頃から山開きをしたばかりです。

    これはもう行くしかない!

    と考え、健脚の近所の薬剤師を誘って、この週末一泊二日で登ってきました。

    梅雨明けの晴天で風もなく、コンディション最高でした!

    伊豆半島方面が眼下に広がる

    いろいろな種類の山に登った経験から話すと、富士山は日本で一番高い山でありながら、初心者でも登れるという特徴があります。登山路がしっかり整備されているので、道に迷う可能性がほぼない。登って、下りてくるだけです。富士宮口から山頂も1300mの標高差はありますが、五合目から3時間半で頂上に着きました。

    2800m以上くらいから植物も生えない環境になるので、どこか地球ではない(火星の表面に降り立ったような)雰囲気になります。気温も涼しい。下界では32度を記録したというのに、山頂は10度くらいでした。山頂で70歳の古希を祝うじいさんといっしょに写真におさまりました(自分のスマホに写真残ってないのが残念です)

    あっちの世界にいっちゃったようなハイな気分になって、下山しました。

    帰りに富士山の土産を探しました。

    今回は手に入らなかったのですが、そういえば「田子の月もなか」から「富士山頂」という名前のお菓子が販売されています。静岡県東部では有名な「田子の月もなか」のシリーズ商品です。

    以前、知人の女性が

    「これは おっ〇いまんじゅう って呼ばれてるんですよ」

    とニヤニヤ笑いながら私に渡したそのお菓子、見ると白くてふっくらとしたふくらみの頂点に大豆くらいの大きさの茶色いものがついています。

    どうみても富士山の形に見えないでしょと感じたのは私だけではないはず。

    食べると、中にカスタードが入っていて、甘くて柔らかくて、おいしかったです。頂点にあったポッチみたいのは、チョコでした。

    富士山頂といいながら、なにかの形を想起させるこのお菓子、SNSでの拡散をねらっているな

  • 居酒屋の店員バイト

    このコロナ禍で、居酒屋でお酒を飲むことができなくなって久しいです。

    ガヤガヤした雰囲気で、好きなお酒飲んで、気の置けない友人と話をしてみたい。

    お酒の出る飲食店に規制が出て、パートで働いている大学生なんかは困っているんだろうと察します。

    job_izakaya_man私も大学生の頃、居酒屋でアルバイトしていたことがあります。

    深夜まで時給650円、和服のユニフォームに着替えて、お客さんのオーダーを取ったり、給仕をしたりしました。

    当時まだ世間知らずの私は、居酒屋がどういうところなのかよく知らず、最初はビクビクして仕事していました。

    店員はお客様の言う事に従って、ゆめゆめ機嫌をそこねることはあってはならない・・・当時の私は考えていました。

    同級生で、クラスの中でかわいい女の子が、たまたま店にやって来た時があったのですが、店のユニフォームを着ていると、なぜか全く普段の調子が出ず

    「なっ、何になさいますか」と他人行儀な口ぶりで、なぜか自分を卑下してうつ向いてしまい、彼女には怪訝そうな顔をされ、悔やまれた事例も数多い。

    酒を飲んで、普段と変わってリラックスした人の顔を眺めているのも、大学になるまであまり関わったことのない世界で面白かったです。

    仕事は忙しい時間帯もありましたが、まかないの食事が食べれて食い盛りの私にはもってこいでした。空いた時間には店のカラオケを使わせてもらったりして楽しかったことも。

    ただ、学生当時バイトをしていた場所は茨城県。静岡生まれの私には、地元の人の訛り(なまり)が慣れません。

    さらに居酒屋の専門用語まったく知らず。

    おあいそ」という言葉が「会計」と知らなくて恥をかいたりしていました。

    「お通し」「むらさき」という用語が何を意味するのか、わかるようになるまでオロオロしっぱなしでした。

    ある晩 茨城なまりの強い、酔っ払ったお客さんから、

    「兄ちゃん、ベロくれ!」 とオーダーが来ました。

    「ベロ・・・でございますか???」

    焼肉の作法すらもよく知らなかった私は、

    「ベロ」とはミノ、ハツ、タンのように牛の体のある部分をさすのかと思っていました。

    バッキャロ、おめえ、学生だっぺ?

    茨城なまりは、静岡人にはきつく聞こえます。

    ベロだよ、ベーロ

    「???」

    店の上司が助け船を出しました。

    ビールのことだよ!」

     

    ベロとは「ビール」のことだったのです。

  • 再利用

    今年もうちの畑で夏野菜、たくさん取れましたよ!

     

     

    畑でとれた野菜です

    畑でとれた野菜です

    ナスやトウモロコシなど夏野菜が取れるようになってきました。

    近所のおすそ分けに、段ボールや新聞に包んで渡しました。

    さて、Amazonの通販で買うことが増えてますが、包装の段ボール箱や緩衝材のゴミも劇的に増えませんか。

    捨てるのはもったいない!中の詰め物は紙の緩衝材が多いですが、これも使えます。

    捨てないでしわを伸ばしてみると、幅50センチ×80センチくらいで、巻紙を破って詰めたのか途中で破られている丈の長いものもあります。再生紙ですが、きれいに字や絵もかけるし、メモ用紙に使えたりといろいろ使えることに気づきました。

    自宅でするゲームにも最適。今までに、あみだくじ、すごろく、福笑いなどのゲームを再生紙の上に描いて楽しみました。

    捨てるのはもったいない!

     

    つるも折れます/amazonのロゴのようなスマイルで
    折り紙だってできます。ツルだってほらこのとおりキレイに出来上がりました。

    つるも折れます

    Amazonの通販は二度楽しめます。

  • 肌のふれあい

    道を走っているクルマで、助手席にペットの犬を乗せていて、犬がクルマの窓から顔を出しているのを見て、「かっこいいなあ、自分もやってみたいなあ」と思っていた私。

    2カ月くらいの頃

    生後5カ月

    最近犬を飼いだしたので、うちの柴犬(5カ月オス)を私の軽トラックに乗せてみました。

    犬が窓から外を眺めているのが「かっこいい」と思っていた私は軽トラックの窓を半分開け、エンジンをかけ、ソロリスタート。

    だんだんスピードが出てくると、犬もコーフンしてきて、窓から出ようとする。

    運転中、アブナイ!

    助手席の窓閉めて、犬を引っ張ると、今度は、運転席の私とハンドルの間に入ってきた。暖かい、ぬいぐるみのような物体がどすんと私の前に・・・

    私に覆いかぶさって、私の顔をペロペロ。おまえ、その口、夕べの散歩で死んだスズメを加えていた口じゃないか! ギャー汚い!

    私は前見えないし収拾がつかなくなって、道端にクルマ緊急停止!

    はじめての犬とのドライブはさんざんな結果でした。

    でも、犬と触れ合って、長い間忘れていた感覚を思い出しました。肌に触れる感覚です。

    リモート会議、ウェブセミナー、オンライン面談、この一年ですごく増えましたが、逆に握手したり、人の体に触れる機会がなくなりましたね。

    コロナ感染症が広がった世界で、欧米ではサランラップみたいなシート越しにハグしている姿をニュースで報じていました。

    日本人は文化的にハグしない(ことになっている)民族ですが、お互いの体に触れたいという感覚は無意識にあるんじゃないでしょうか。

    私が20歳の時に北米に英語の語学研修に行って、お別れパーティーで、フランス人とイタリア人の女の子にキスされた時は、内心とびあがるくらいビックリしました。

    30代の時に、アフガニスタンに滞在していたことがありますが、男性どうしが挨拶の時にハグ(抱擁)したり、キスしたりすることが日常当たり前にある社会でした。

     

    アフガニスタンの男性同士が会うと、まず握手ではじまります。親しい間柄になると大人が男性同士で抱き合ったりすることがありますし、時にはキスもします。

    たくましくて毛深い男性二人が、街中で仲良く手をつないで歩いているのも目にします。

    アフガンの男性は普通ヒゲがあるので、男にハグされた時の「あごひげのジョリジョリ感」が日本人の私には印象的でした。

    家族であれ他人であれ、同性であれ異性であれ、触れ合うことはコミュニケーションの出発点。

    コロナ禍のこのご時世、リモートのやり取りで孤独を感じている人も、肌を触れ合うことで、癒されるような気がします。

    でも今度犬をクルマに乗せるときは、ちゃんと犬用のシートベルトを着けようっと。

     

     

     

  • 「清潔」という名のビョーキ

     

     

    治りにくいアトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー。

    昔はほとんど存在してなくて、ここ数十年で患者がものすごく増えた現代の難病です。

    どうも免疫がかかわっているらしい、という手がかりを寄生虫の感染から、世間に知らしめたのが、先日亡くなった藤田紘一郎という医学者です。

    寄生虫となかよくして免疫をつけましょう、と説く人でした

    寄生虫にたくさん感染しているはずの熱帯の子供たちには、アトピー性皮膚炎が一人もいないことから、寄生虫のいなくなった「清潔すぎる」日本の社会が、かえってよくないんじゃないか、と説いた人(衛生仮説と呼ばれます)で、熱帯医学を勉強していた頃の私には多大なインパクトのあった人でした。

    今の日本では抗菌グッズが出回っているけれど、きれいにしすぎるのは問題ではないか、ということを最近までテレビに出演して、話をされていました。

     

    私は90年代に藤田先生から話を直接聞く機会があったのですが、長崎大学の熱帯医学研究所で「熱帯医学研修」を受講した時です。

    この熱帯医学研修には将来NGOやJICAなどの機関に入って途上国で働きたい人、大学で寄生虫を勉強したい人などが集まっていました。

    熱帯医学というと何が思いつきますか?

    マラリア、デング熱などが代表ですが、先進国ではすでに昔の病気とされてしまっている、結核やハンセン病もあり、途上国には薬が入りにくいHIV感染などもあります。熱帯医学研修とは熱帯特有の疾患、熱帯での体の変化、新興国の健康の問題など熱帯と医学に関係したいろいろなものを勉強できるコースでした。

    研究所のスタッフの人たちも途上国や熱帯に関して「熱い」情熱を持った人たちで、心の純粋ないい人ばかりでした。

    私も熱帯特有の寄生虫やウイルス疾患、その他熱帯病に関するいろんなことを学んだ「はず」ですが、

    記憶に残っているのは、同じ研修生どうしで酒飲んだり、長崎の街でチャンポンを食べ歩いたり

    「酷暑の環境で、生体の発汗量を調べる」という生理学の実験で、ネズミを使った実験がありました。

    気温をどんどん上げて心拍や血流の変化を調べたのですが、やった後で宿題のレポートを

    さぼって書かなかったので「ネズミを無駄に殺してしまって!」と教授に怒られたことだったり、

    東南アジアからの留学生たちと宴会をやって、当時流行のマカレナ・ダンスを踊った、そんなことばかりです。

    お金はなかったけど、夢だけはあって、いい時代でした。

    その何年か後、私はアフガニスタンに1年間滞在することになりましたが、熱帯医学の知識がとても役立ちました。

     

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