院長ブログ
月夜に思う
2021年9月22日|院長ブログ
夕方空を見上げたら、雲の合間に、満月に近い月。
いずこも同じ秋の夕暮れ
ああ風流だな・・・
産婦人科医の私が「月」といえば思い出すのが月経。
人間の体は不思議なもので、月の暦と同じ28日で次の生理が来るようにできている、という話聞いたことありませんか?
しかし現実には、生理の周期は28日という人ばかりではありません。
25日で次の生理が来る、という人もあれば37日の周期の人もいます。
予定していた月経が来なくて、突然狂う、ということもよく起こります。
”日経よく読む”ではなくて”月経読めない”のです。クリニックには月経のトラブルで受診する人も多いのですが、環境の変化によるストレスで生理の周期が変わってしまうこともあります。
生理前の不快感、イライラなどの精神症状や胸の張り、胃腸の膨満感など体の不調が月経周期に一致して起こってくるものを「月経前(緊張)症候群(PMS:Premenstrual syndrome)」といいます。
月経周期の排卵後に起こり、黄体ホルモンが関係していると考えられています。
昔はこういうことがわからなかったので、
(男性にとっては突然怒りだす女性は理解不可能でした)
月の満ち欠けの影響でこういう病気が起こっているのだろうと考えました。
英語でlunar(ルナー)は「月の**」という意味ですが
lunatic(ルナティック)になると「精神異常の、発狂した」という意味になります。
日本でも
うどんの食べ方によって キツネ憑(つ)きになる、という話を聞いたことがありますか?
「きつね」うどんと「月見」うどんをいっしょに食べると「キツネ・ツキ」だとか。