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院長ブログ

  • 磐田の銘菓

    年末年始、私の実家にも、県外に住む妹夫婦が実家に来て、年末年始の時間を過ごしていきました。

    私の母は2年前に亡くなりましたが、まだ死んだ母のことも話題に出ます。

     

    妹夫婦が帰る時には私の母(当時70代)がお土産にこの土地オリジナルの和菓子を渡していたものです。

     

    磐田の和菓子屋と言えば、玉華堂(ぎょくかどう)と又一庵(またいちあん)です。

    玉華堂の「みそまんじゅう」はテレビで芸能人が紹介したこともあり有名ですが、「きんつば」を売っている又一庵(またいちあん)というところも有名。

    HPより転載

    HPより転載

    又一(またいち)の「きんつば」はアンがしっかりしていて甘すぎないのが良い。

    又一の「きんつば」を渡すとき、母はこう言いました。

    マタキン、持ってきない(持ってきなさい)」

    「マタキンだって、やだー」と妹にはウケて笑ってました。

    「又一のきんつば」→「マタキン」!

    磐田の銘菓がこう呼ばれるとは、母だけの冗談だったかもしれません。

    私の母はアッチ系のネタには反応する人で

    私が子供の頃、「サザエさん一家」で飼っている猫、オスかなあメスかなあ」という話題が出て、「しぐさがおとなしいからメス猫だろう」「活発だからオスだろう」という家族の中で意見が出る中、私の母は

    「オスだよ、きっと」

    即答しました。何故か聞くと

    「名前がタマだから」だそうです。

    かつて私が小学生の頃、漢字ドリルで「紅顔の美少年」と答えさせる問題で「コウガン(   )の美少年」という問題みて一人でゲラゲラ笑っていました。

    子供の頃、おなかがすいた私が「お母さん、なにか食べるものない?」と聞いた時

    共食いだよ

    と言ってバナナを手渡したことがあり、子供の私は何と反応したらいいか唖然(あぜん)としたことがあります。

    こういうネタを面白がってしまう母のDNAが、もしかしたら私の中に流れているかもしれない。

     

     

     

  • あったかいでしょ 静岡は

    「しずおかは日本の中でも暖かいほうなんですよ」

    寒い時期ですが、とくに寒そうに見えるのは、外国出身の人。

    クリニックの診察に来るために、日本人より厳重な厚着で着ぶくれになっている人が多い。

    近年ベトナムやフィリピン等東南アジア系の人が、当地でも増加しているのですが、(日本は寒い)と聞かされているはず。

    私にとっても寒いのですが、雪で悩まされている日本海や北日本と比べると、ここらへんの寒さはマシな方ではないでしょうか。

    さて、この地方、雪が降らないのはいいのですが、この地方特有と言われる「強風」には悩まされます。

    洗濯ものが風で飛んでしまう

    洗濯ものが飛んで行ってしまう!

    私は洗濯物は天日干しを好みます。

    自宅に衣類の乾燥機も置いてあるのですが、綿製品は縮んでしまうし、電気代もかかるので、雨天でなければ干すようにしています。

    (乾燥機ほど衣類の繊維を傷めないので、衣類が長持ちします)

    ただ悩みは、この地方の強風。ちゃんとハンガーにかけて干しておいても、帰ってきたころには、とんでもないところに飛ばされていることがあります。

    強風の日は、干した洗濯物の数と、取り込んだ洗濯物の数があっているかカウントしています。

  • 2025年の思い出

    年賀状をまとめています。

    「お年玉くじ付き」として売られている年賀はがきですが、あまり当たらないし、当たっても切手とかしょぼいのしか当たりません。

    取引の業者とか、自分個人に関係ない年賀はがきは、今までと違って、さっさと処分することにしました。

    自分から友人あてに書く年賀状、今回は「今までの中で一番低い山に登った」ことを書きました。

    小笠山という山は自宅から近くにありながら、この年まで一度も山頂に登ったことはありませんでした。標高260mそこそこで、山という認識すらありませんでした。

    今までの中で一番低い(サイテーの)山でした 264mです

    でも登ってみると ガイドブックにも書かれていないような発見があって面白いです。

    コウモリが飛び交う、どこに続いているかわからない、謎のトンネル。野鳥のさえずりがこだまするきれいな湖。戦国時代に陣地を取ったという砦。などなど。

    幸い静岡県は、名も知られていないような低山が沢山あります。

  • 1月1日が誕生日

    年が明けて1週間。

    今年もいろいろ新しいことに出会えるでしょうか。

    「1月1日が誕生日の人が、アフガニスタンでは圧倒的に多い」というニュースがありました。

    今まで公的な出生記録のなかったアフガニスタンでは、自分の生まれた日がいつなのか知らない人が大勢いました。

    しかし、近年アフガンにもインターネット、facebookなどのSNSが普及してきて、最初に自分のアカウントを登録するのに生年月日が必要とされることが多くなったのです。

    「誕生日? よくわからないけど 1月1日にしておこう」

    ということで勝手に誕生日を1月1日にしてしまう人が多い。

    アフガン人全員が1月1日生まれのような気がする」とインタビューを受けた人は答えていました。

     

    私も2000年代初頭にアフガニスタンに1年住んでいたことがあります。人が生まれて、役所に行って出生届を出すこと自体、結構いい加減なことがわかりました。出生届を出さなくても生活に影響しないのです。

    人の年齢とか誕生日、知ってて当たり前のような気が、日本人はするかもしれませんが、アフガン人とつきあってみると誕生日なんて知らなくても全然困らないのです。

     

    アフガニスタンの子供たちと

    私がアフガンで現地スタッフの就職面接をした時、生年月日を含めて身分証明になるものを持っていないので、本人申告を信じるしかないのですが、

    「私は30歳、助産師の仕事を20年以上やってきました」と何のためらいもなく言うので、こちらも

    「あんた10歳の時から助産師の仕事しているのかよ」

    と突っ込むのを忘れてしまうほどでした。

    現地の人の患者の年齢を聞いても、「私? 年齢? 25歳ということにしといてよ」で済んでしまうので、アンケート結果が本当にアテにならないのです。

    自分の年をカウントするなんてどうでもいいことでしょ?

    というと日本では信じられないかもしれませんが、間違ってないかもしれない気がします。

    私は90年代にインドネシアの離島で住民の年齢構成を調べる調査をしたことがあります。

    住民の年齢、性別が調査の基本になるのです年齢が本当にあてにならないのです。

    住民台帳はあるらしいのですが実際はあまり役に立たない。だから年齢は自己申告となります。

    私は調査員となって山村の家々を回り、
    「あなたは、おいくつですか?」
    と尋ねます。

    バナナの葉っぱで手を拭きながら出てきた、農作業中のオヤジは
    「うーん、5,6年くらい前に30歳になったはずだからなあ・・・」
    といい加減な答えをするのです。

    「正確にはおいくつですか」

    「そんなのわかんねえよ」

    自然に囲まれて暮らしていると、自分の年齢がいくつかなんてどうでもいいのです。

    「じゃあ、35歳ということにしときますよ」

    まあ、そこらへんにしといてくれよ

    という具合にアンケート調査が進んでしまうのです。

    「まあ、そこらへんかな」

    という人が沢山いるせいで本来はきれいな「人口ピラミッド」の図形を描くはずが
    30歳、40歳とか節目の所にばかり数が集中してしまい、のこぎりの歯のような人口ピラミッドができあがってしまうのです。

    どうみても、60歳代にしか見えない老人に「ワシは今年で93歳になるけど元気じゃよ」と言われてみたり、

    「私は21歳よ」と言われては見たが、明らかに3人の子供がいて、30過ぎにしか見えないオバサンがいたり、

    本当にアテになりませんでした。

     

  • 例えて言うなら・・・

    新年で親戚が集まったりする機会はありますか?

    私の実家にも正月に親戚が集まる機会がありました。4世帯くらい。

    大人は酒のんで、子供らはゲームをしたりしているのですが、私だけ、仕事があれば出動という待機状態なので、酒は飲めません。

    仕事のことが気になりつつ、酒盛りに参加するのは、あまり気が乗らないので、親戚の前では、私は楽しそうな顔はしていますが、内心ちょっとイヤです。

    いろんな業種の人がいるのですが、医療関係はうちだけです。

    開業医の診療科によっては、内科、皮膚科、耳鼻科などしっかり休日を取るところもありますが、産科の開業医には休みがない。

    会社員の親戚から、産科クリニックの私に「仕事大変でしょ」と聞かれました。

    何をやっているのかよくわかっていない人からの質問なので、

    「酪農といっしょです」 と、とっさの思いつきで答えておきました。

    もちろん人間と牛は違いますが、生きているものが相手なので、大変だけどやりがいは感じる、という意味です。

    酪農家も減少が続いていると聞きます。朝早くから牛の面倒を見るのが大変で後継者も育たないと聞きますが、

    やっている当事者は牛が好きという思い入れがあるからだと思います。

    後で気が付いたのですが「乳がちゃんと出るか」は共通だと思いました。

    沢山スタッフがいてくれないと業務ができない。

    会社員の人が知ってそうな「理念」と「パーパス」(「クレド」とか「フィロソフィ」とか)の違いが、私 わかってません。

    お客さんを大事にすることは知ってますけど。

     

  • 救急車の帰り

    新年あけましておめでとうございます。

    お産の仕事には休日はなく、昨年暮れにも救急車に乗る機会がありました。

    救急もちろん、乗せられる方ではなく、運ぶ方で。

    パーポー・パーポーと甲高いサイレンを鳴らして飛ばす救急車。緊張感もありますが、普段と違う体験もできます。

    渋滞を無視してすっとばすようなイメージがありますが、制限速度はきっちり守っているとのこと。

    赤信号を横断するときも、周りのドライバーに「すんません・すんません」と丁寧に頭を下げていました。

    昔、高速道路を通って遠隔の病院へ母体搬送したら、追いかけた家族の自家用車が救急車より先についてしまったこともあります。高速では救急車は100キロ以上出さないのだそう。

    妊婦等の患者を乗せた救急車、ふつう家族は後からクルマで搬送先の病院に行ってもらうのです。

    昨年の搬送では、妻を心配した夫が、救急車のすぐ後をクルマでついてきましたことがありました。

    赤信号では救急車は通過できても一般車は違反になってしまいます。

    患者を目的の病院に患者を搬送した後、原則は、医者も置いて、帰ります。 条件が合えば救急車の帰りに医者が乗せてもらえることもあります。

    先日の夜は救急車が先に帰り、私は自分でクリニックに戻ることになりました。


    この病院は田舎の郊外の総合病院で、夜間にタクシー呼んでも、1時間で来てくれるかどうか、わからない。

    病院から自分のクリニックまで距離はたった2キロくらいなので、歩いたほうが早いな、と思い、冬風のぴゅーぴゅー吹く、真っ暗な寒い田舎道を、歩いて帰りました。

    白衣というのは外を出歩く恰好ではありません。

    薄い生地なのでとっても寒い。スソが風にひらひら、はためきます。

    真夜中に、茶畑の真ん中。白衣でとぼとぼ歩いている、こんな姿見られたら、ユーレイか変態かどちらかに間違われるだろうな・・・と思いながら

    夜中の公園を歩いて横切っていたら、真夜中にスケボーの練習をしているらしい若者とすれ違いました。

    暗闇の中から白衣を着て現れた男。

    彼ら、ぎょっとしてました。

  • 年末の妊婦の体重指導

    年末が来ると、私は毎年ユウウツになる。

    健診に来る妊婦さんに、イヤなことを言わなければならない。

    「あなた、体重増えすぎですよ!」と忠告しなければならないことが増える。

    妊娠中は体重の増えすぎは禁物。

    妊娠すると体重は増加するものですが、適正な増加量(非妊時の10~13㎏)があって、それ以上の増加は妊娠合併症が増える。

    とはいえ飽食のこの時代、食べ物はどこにでも転がっている。

    年末から年明けにかけては、忘年会、クリスマスケーキ、年越しソバ、お餅、外食、おせち料理、等々カロリーの多いものばかり。

    しかも外食する人多い。外食を気分転換と考えている人多数。

    この時期「食べない選択」をするには相当の決心が要る。

    おせち料理は「保存が効く」ことで考え出されてきた食材ですから、塩分や糖分が強いものが多いです。

    「あなた体重増えすぎ」と同じ言い方をしていても人によって受け止め方は様々。

    敏感な人は、「ちょっと増えたかな」とやんわり伝えるだけでも気にされてしまう人がいる一方で、

    「あなた、このままいくと危険ですよ」と脅し気味に言っても「なんか、こいつ不愉快なことを言っているな」くらいにしか感じない人もいるのです。(自分に都合のよいように物事を考える傾向のある人は、体重が増加していることが多い)

    適切に受け止めてもらうのが難しいことを痛感しています。

    ちょっと気を緩めると、甘いもの、スナック、結構口にしてしまいます。

    年末の妊婦健診で

    「私ダイエットにチャレンジしてます」

    という、体重オーバー君(BMI30近く)の妊婦がいました。

    「今までチョコとナッツのかかったドーナツ、大好きだったんですけど、やめました」

    「ほお、それはいいですね」

    「チョコとナッツはやめてプレーンのドーナツにしたんです」

    「・・・・・・・・(たいして変わんないじゃん)」

    がんばってるつもりの人多数。

  • サンタの帽子

    この数日、一時的にお産の件数が増えました。寝不足気味。

    産婦人科での仕事は、他の診療科と比べると、ハッピーであるといえます。

    病気を扱うほかの診療科と違って、唯一「おめでとう」といえるから。

    お産の進み方は早い人もいれば遅い人もいるのですが、生まれてくる赤ちゃんは

    狭い産道を通ってくるので、頭の形が変形して縦長になっていることもあり、お産に長時間かかった場合には、後頭部が盛り上がって生まれてくるような赤ちゃんもあります。

    出産直前まで来て、お産が止まって長時間経過してしまっている状態の時には点滴による陣痛の誘発をしたり、吸引分娩といって、胎児の頭を牽引して、体外に出す操作を行うこともあります。

    吸引分娩は、簡単に言うと、掃除機のホースのような吸引管の先に、トイレの詰まりを取るための吸盤のような器具や丸い金属カップがついた機械を使うのです。

    骨盤をとおり、膣から出てくる胎児の頭は、大人と違って軟らかく変形しやすく、吸引分娩を何回かすると、出生後3日くらいまで吸引カップの形に頭が変形していることがあります。

    生まれたばかりの赤ちゃんは、頭が大きくて、頭から体温が奪われやすいので
    赤ちゃんの頭に帽子をかぶせて、体温が下がらないようにします。

    私が総合病院に勤めていた10年くらい前の話です。

    12月のある日、吸引分娩で生まれた赤ちゃんを見に行ったら、眺めたらサンタクロースの赤い帽子をかぶっていた。NICU(新生児集中治療室)のスタッフの粋な取り計らいでした。

    「いやーん、可愛いー」

    新生児室のベビーを見に来ていた、見舞い客の若い女性が声を上げていました。

    私だけでした。

    帽子の下に吸引分娩のでかいタンコブができているのを知っていたのは。

  • カーリング

    スキーにスケート、冬のスポーツたけなわですが、感動するシーン、多いですね!

    先日、お産があって、その際羊水や血液で床が汚れてしまったので、モップでごしごし床をおそうじしてから帰りました。

    お産はめでたいもの、と思われがちですが、出産の際に血液や羊水が飛び散ったりして、床の拭きとりが必要になること、多々あります。

    当院クリニックは優秀で熱心なハウスキーパーの方に毎日掃除点検していただいているおかげで、建物の中はとても清潔に保たれています。

    ただ、お産をしている現場には入らないので、立ち会っている私や助産スタッフなどが急いで血液をぬぐったりすることもあります。

    その日も私がモップを出して床の血をぬぐって帰りました。

    やれやれ、

    自宅に帰ってテレビをつけると、カーリングの競技。

    ストーンを放ってみた

    ストーンを放ってみた!

    あっ!自分のモップ掛けとおんなじことやっている!

    そう、おそうじで床をゴシゴシ だ!

     

     

    カーリングのポーズ、格好よかったので、自分でポーズを決めてみました。

    床をシャッ、シャッ、シャッ

     

    石を投げる選手の瞳が真剣で、いつも見とれてしまいます。

    なにかに意識を集中している人の姿って美しいですね。

    国際大会の晴れ舞台も地道な努力があってこそ。

     

    感動を、ありがとう。

     

     

  • カッコいい 言いわけ

    「ノーベル賞の授賞式に参加するためストックホルムに行くので休診にします」

    と休診のお知らせが出て話題になったニュースがありました。

    最高にかっこいい休診のいいわけだと思いました。

    「学会出席のため休診となります」とか「都合により休診」とか掲示されることが多いのですが、「ストックホルムの授賞式に参加」は医者としてはいちばんカッコいいです。

    私も「院長が宇宙旅行に行くので休診します」とか「ガザ地区に医療ボランティアに行きます」とか掲示出せたらいいですが、

    せいぜい

    「院長が山歩き中滑落してケガをしたので休診とします」くらいでしょうか。

    相手を納得させる言いわけで自分が思い出したのは、私が高校生の頃のことです。

    テストの結果が悪くて、私は落ち込んで、がっかりして、休み時間の教室の机に座ったまま顔をうずめて、突っ伏していました。

    そこにちょうどたまたま、成績で私とライバルの男が通りかかりました。

    「川島 お前 何してんだ?」

    私は(この男だけには負けたくない)と思っていたので

    「いや、ちょっと机のにおいを嗅いでいただけだよ」

    と言い、何でもなかったようにとりつくろいました。

     

     

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