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院長ブログ

  • 清潔 不潔

    コロナ感染症がなかなか収束しないですね。

    マスクしてさえいれば良い、と思っている人が増えてきたせいでしょうか。

    換気と並んで重要なのは、接触の機会を減らすこと。

    気が付かないうちに自分の顔に手が触れている、ことが以外にあるようです。

    医療の現場では、手術や感染症の現場では、手洗いをして、手術着や予防衣を付けた後「余計なものにやたらと触ってはいけない」状態になります。

    テレビのドラマで手術中に「汗拭いて」と言って助手に汗を拭かせる外科医がいますが、あればエラそうにしているわけではなくて、自分の顔を触ると手が不潔になるからです。ちなみに手術室で使う「不潔」とは「清潔(滅菌されて感染のリスクのない状態)ではない」という意味で、一般に使われる「汚染されている」という意味ではありません。

     

    「ちょっと顔のここんとこ掻いて」

    「ずれたメガネ直して」

    なども手術中に自分の顔を触れない外科医が出すリクエストの一つ。

    手術に加わっている医師で、操作をしていない手はどうしているかというと、滅菌されたドレープ(手術野を覆う布)に手をおろしていることが多い。

     

     

    私が以前勤めていた大病院で、ある有名な外科医と同席して手術をする機会があった。

    手術の腕はたしかに上手で、ずばずばと目標の臓器に達して、最小限の傷で患部を摘出する。

    そして要求することも厳しい。

    「そこ!不潔だから触るんじゃない!」

    としかりつけながらも、てきぱきと手術の手は動いて、順調に手術が進んでいった。

    緊張する手術の山場を越えて手術も終わりに近づいたときだ。

    小さく

    「イヤーン」

    と若い女の声がした。

    外科医の横にいる機械出し(メスや鉗子を出す役割をしている)の看護師の声。

    鉗子を取りに手を伸ばすフリをして、そおっと若い看護婦の手を握ったのでした。

    先生!そんなとこ触らないで下さい!

    横にいた年配看護婦からたちまちヤジが上がった。

    その外科医は手術は早いのですが女にも手が早かった。

  • 49歳の受験生

    「マスクから鼻を出していて、指示に従わなかったので失格!」

    受験のシーズンですが、今年の大学入学共通テストでニュースになりましたね。退去を命じられたにもかかわらず(すねて)トイレに3時間たてこもった、とか。

    メディアではPC(politically correct)のため強調していませんが、私がおや?と思ったのは

    「受験生(49)」の(49)の部分です。

    49歳の受験生。

    ふつうに社会で働いている人であればこの年になって大学受験をする人って少ないですよね。

    でも私が勉強していた医学部では社会でしばらく働いてから、医学部に入りなおした人は結構いました。

    私が医学部にいたときの同級生でも、会社員→医学部、学校の教員→医学部 獣医→医学部という医学部を再受験した人たちがいました。年齢も様々で30代~40代。高校からそのまま上がってきた人たちと比較すると、医学部の授業もまじめに受けていて成績が良かったです。

    私の医学部の別の学年で、55歳にして医学部に合格してきた人がいました。

    某有名企業でバリバリと働いていたのですが、親が病気になり、一念発起して医学部の勉強をはじめて、55歳で医学部に合格したのだそうです。同級生たちは「55歳で医学部入ったって、ちゃんと卒業しても61歳、もう使えないよな」「国費の無駄遣いだよな」と陰口をたたく人もいました。

    現在医学部卒業して30年近くになりますが、その時40代だった方から年賀状もらいますが、ちゃんと臨床の医者をやっている方もいます。

    なにを隠そう、私も医学部を再受験した人間です。いったん他の学部に入りましたが、大学に在学中に医学部に入りたくなって、医学部入学の勉強をはじめました。

    私には3年年下の妹がいました。共通一次試験(センター試験の前身)の会場が同じで、受験番号が隣なので、私の後ろに妹が座っていました。兄と妹がいっしょに試験を受けるのは、ちょっと恥ずかしかった。

    「お兄ちゃんの解答 見えてたよ」と、お正月に実家に帰ってくる妹に、今でも言われます。

    見えてなかったと思うけど。

     

     

     

  • 震災の思い出 1月17日

    今年も1月17日には阪神大震災のことが報道されました。

     

    当時神戸に住んでいた私は、被災地の真ん中におりました。

    テレビでは悲しいことばっかり出ていて、悲しいことは聞きたくないという人もいるでしょう。

    なので、悲しい話以外のことを思い出して書きます。

     

    1)もらい風呂の体験

    人の家に風呂に入れてもらいにいったこと、ありますか?

    震災から一か月は水が出ない生活が続き、風呂も当然入れず。知り合いの知り合い(まったく知らない)人の家に風呂に入れてもらいにいったことがあります。 自衛隊が近くの小学校におおきなテントを張って浴場を設営してくれたので、偶数日奇数日とわけて、男湯女湯にして入りました。

    飲み水は翌日くらいから給水車が来たので、困らなかったのですが、風呂はなかなか入れず、洗濯もできず、アンデスやネパールに出てくる少年みたいに、垢だか日焼けだかわからないような顔になってました。

    1995年1月 廃墟に立つ私

    1995年1月 廃墟に立つ私

    2)オフロードバイクが大活躍

    私は悪路も走れるオフロードバイクに乗っていたので、がれきで通行止めになった場所でも乗り越えて、遠方に行くことができました。 震災から2週間後、普段アルバイトに行っていた病院にバイクで行くと、そこの院長から

    「君は震災の後来てくれた最初の人だよ」と感心されました。

    救護所に移動するのも、バイクが速い。ときにはタクシー代わりに。 バイクの狭いリヤシートに同じ病院の先生を乗せると、必然的に体が密着します。ある日美人の先輩の女医を乗せた時、交差点で停止すると、自分の背中に彼女の胸がぎゅーっと来た。

    「大丈夫ですから」といいながら、神経が自分の背中のあたりにいってました。

    3)仕事はヒマだった

    電気も水もガスもない病院では、何もできないので、市内の各地にある避難所に行って、応急処置などをしていました。

    震災から時間が経つと、軽症の人ばかりなので、学校の保健室にいてもヒマです。差し入れの弁当など食べていて、本当にこれでいいのか、と思うくらい仕事がなくてヒマだった。

    仕事して初めて買った、マックのノートパソコンを持ち出して、震災の記録を書いていました。今でもオンラインで読めます。

    http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/book/10-27/html/

     

    非常事態になってはじめて、人の違った一面を見るものです。

     

    当時私は研修医で、神戸市内のある大病院の敷地内の官舎に住んでいました。

    宿舎は研修医のために作られたもので、たしか研修医全員一人で住んでいた・・・ はずでした。

    明け方の大きな揺れの後、みんなそれぞれ寝起きのまま、部屋から飛び出してきました。

    私の近くに住む、耳鼻科の先生の部屋からは、

    若い女の子が先生と一緒に部屋から飛び出してきた!

     

    見ると手術室のナースだった!

     

    まじめな、耳鼻科の先生だったのに!

  • 温度設定をめぐる葛藤

    職場の温度設定。

    オフィスで仕事をしている人なら誰しも経験しますが、室温が「高すぎる」とか「低すぎる」と感じることはないですか? 市役所とか「夏は28度まで」と公表しているところは別ですが、決められた温度がなくて、リモコンの温度を上げたり・下げたり ってことはないですか?

    冬場でもこれ以上暖かくしちゃダメだよな、という考え方の人もいる

    夏場で、エアコンの設定温度もしょっちゅう変わる(というか、私はちょこちょこ変えている)のですが、冬場もよく変わります。とくにこの冬、感染症対策には「換気をよく」するため、窓を開けるようになりました。

    病院は病人のことを考えて、冬でも暖房がよく効いて暖かいのですが、総合病院なのでは24度くらいまで上げているようです。

    私のクリニックではいつもの冬は、病棟は24度、外来診察室の設定温度は22度くらいまでにしています。

    しかしこの冬は違う。

    ヒューヒュー寒い風が入ってくる。

    内診する場所で、下着をとった人のところにも風が入ってしまうので、申し訳ないと思いながら、でも感染予防も大事と思ってあえて窓を開けています。

    冬場だったらこれくらい暖かくしなきゃ、と思っている人もいる

    夏は夏で、冷房の効き目をどの程度にするか、はっきりした根拠はありません。

    そうなると、エアコン温度の設定は、

    1)中の人が快適と感じる温度

    2)外気と温度差が大きすぎると健康によくないので、エアコンは効かせすぎない

    3)節電も考える

    などの要素のほかに

    4)(うちのような医療機関では)患者(とくに新生児)のためには暖かめにしておく

    (どの程度が暖かめか、は人によって意見が違う)

    5)発言権の大きいスタッフが決める

    6)リーダー(つまり院長である私)が決める

    など種々の要素があります。

    私の考えは、なるべく外部環境(自然)に近い状態で身体機能を損なわない程度にしたいのですが、たぶん全体の意見の総和ではない。

    暖房の効きすぎたところ、冷房の効きすぎたところに長時間いると、体の自律神経機能に影響がでる、と心配しているのは私だけなのかどうか、自説を主張できる根拠もありません。あからさまにやると「この院長はいちいち温度にうるさい」と思われるので一人の時にちょこちょことリモコンの温度設定を変えたりしています。

     

    リモコンの温度設定、

    上がっていたら・下げる 下がっていたら・上げる

    上がっていたら・下げる 下がっていたら・上げる

    上がっていたら・下げる 下がっていたら・上げる

    ・・・

    延々とやっています

  • ショウガは役に立つ!

     

    これは生姜でしょうが

    これは生姜でしょうが

    寒い季節になると、ショウガを目にすることが多くなります。

    ショウガ湯、ショウガ入りアメ、ショウガ風味の菓子。

    ジンジャー・エール、ジンジャーブレッド、いろいろありますね。

    「体を温める」として日本では知られていて、

    冷え性に効果があるといわれています。

    効能を信じている私は、ジンジャラー(生姜の信奉者をこう呼びますの一人です。

    東洋医学でも生のショウガを「生姜(しょうきょう)」、乾燥させてショウガを「乾姜(カンキョウ)」と呼びそれぞれ違う作用と呼ばれ漢方薬として使われます。

    古代ギリシャの薬の本にも記載されており、欧米でも古くからハーブとして知られています。

    イギリス国王ヘンリー8世がペストの予防に役立つとして国民に広めたのがきっかけで、ジンジャーブレッドが食べられるようになったとか。

    ショウガの成分にはジンゲロールなどが含まれ、血行改善、体を温める作用があるとされています。成分の一つジンゲロンは基礎代謝を高めて脂肪の燃焼を促進するダイエット効果も知られています。

    そのほか、殺菌効果があり、下痢の治療に使われたり、

    蛋白分解酵素の働きのため、肉をやわらかくする働きもあります(豚肉のしょうが焼きはおいしいね)。

     

    現在の欧米では乗り物酔いの吐き気止め、片頭痛、つわりの治療として役に立つとされていて、リウマチや関節炎などの治療にも用いられているそうですが、

    なぜか

    日本で広まっているように、体を温める効果についてはほとんど文献に記載されていません。

    日本は神道の国で、神社(ジンジャー)があるからか?

    ショウガない話ですみません。

  • パンツの穴

    しばらく前から私の下着の中に、穴が開いてしまったブリーフがあるのですが、

    いつ処分しようか迷っています。

    パンツの穴

    外から見えるものではないので、もったいないからボロボロになるまではいていようか、それとも早めに新しいのに代えようか・・・

    自分が急死したときに、穴のあいたパンツはいていたら恥ずかしいなあ・・・

    そういうことを考えていて思い出したのは、今日みたいな寒い冬の日に、公園で倒れていた男性のことです。

    ***

    5年前の話ですが 私は道端で倒れた人に心臓マッサージをしたことがあります。

    公園を散歩していたら、私の目の前に男性が倒れていました。

    白髪の70代くらいの男性。

    今さっき倒れたばかりのようで、うつぶせになって眼鏡がひしゃげている。

    通りすがりの発見者によれば、私が通りかかる直前に倒れているのを発見とのこと。

    私は男に近寄って、呼びかけましたが反応がありません。

    手首と頸動脈で脈をとった。

    脈がない。呼吸がない。暖かい。瞳孔が開きかけている。

    つい今さっき、心臓が止まったのだと判断しました。

    私はすぐに心マッサージを開始した。

    両手のヒラで胸骨を圧迫。

     

    心マッサージをしながら周りで見ている人に「AED持って来てください」と叫びました。

    胸骨が「ミシッ」と鳴った。骨にひびが入ったかも。

     

    AEDが来たころには、自律的な心拍も再開していた。電気ショックはかける必要がありませんでした。

    マッサージをすること数分、動かなかった男性は苦しそうに動き出した 意識ははっきりしなかったが。

    公園の係の人が救急車を呼んでくれて、救急隊が到着するまで10分程度。

    長いような短いような10分でした。

     

    救急隊に任せれば、後はすることがないのでその場を立ち去りました。

    もし自分の名前を聞かれたら

    「名を名乗るほどのものではありませんから」

    と答えてみたかったのですが、私が誰かなんて、誰も聞いてくれませんでした

    その後、どうなったか、知りません。

    ***

    心臓マッサージをする前に、上着を脱がせました。

    ズボンも緩めました。

    男性のパンツは、おしっこのシミがついていました。

    別にそんなこと、どうでもいいのですが、

     

    自分が倒れた時に、パンツにおしっこのシミがあったり、穴があったりしたらイヤだなあ

    と、自分のパンツを見ながら、思い出すのでした。

     

     

     

  • 正月見た映画

    コロナのおかげで仕事も少なくなり、自宅で過ごせる時間が増えました。

    鬼滅の刃を見ようと思ってレンタルビデオ屋に行くのですが、いつ行っても「貸し出し中」。

    以前から見たいと思っていて、見れなかった有名な映画を見ることにしました。

    私は有名な映画でも封切直後には見に行きません。しばらく時間が経って、レンタルビデオが出回る頃になって、初めて見るタイプです。

    時間が経って評価が定まった作品を効率よく見ることができます。なにより視聴コストが安いです。1タイトル100円で借りられます。

    ただし、時間が経って、忘れてしまうことがあります。

    そんな中、この年末年始に見たタイトルは

    1.「John Wick」主演のキアヌ・リーブスが好きだったので借りてみました。アクションはすごいですが、犬を殺されたくらいで人殺すなよ、と思いました。

    2.「フルメタル・ジャケット」スタンリー・キューブリック監督が好きだったので借りてみました。軍隊に入ったことで、精神状態が少しずつおかしくなっていく。このジワジワ感がこの監督のウリです。戦争の描写も詳しくて、没入しました。

    3.「風の谷のナウシカ」年末にテレビで放映されていたのを見逃したので見ました。宮崎駿の作品でこれは私、見落としていた作品でした。宮崎作品は「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」など先に見ていたのですが、「女は強いな」と思いました。

    4.「ミッション・インポシブル:フォールアウト」前作見ていないので、話の流れがつかめず、早すぎる展開に、自分が年を取ってついていけなくなったことを痛感しました。トム・クルーズがスタントマンなしで演技したというのが有名ですが、ビルからビルのジャンプ一つとっても、「ケガするからやめなよ、50過ぎて無茶すんなよ」と思うばかりです。

    これからしばらく仕事が少ないので、見たかった映画を見ようと思います。

  • 2021年あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。

    これを書いている今は1月2日ですが、皆さまどうお過ごしですか?

    1月1日は2年ぶりに海に初日の出を見に行きました。物好きなもので、大人になった今でも、(仕事が入らなければ)日の出を見に行っています。

    今年も磐田市の南にある海岸に行きました。

    クソ寒いのに 物好きな人がたくさん集まっています

    太陽が昇る瞬間を見る、という単純な行為のために、誰と申し合わせたわけでもなく、海岸に数百人の人々が集まってくるのは、なぜか感動してしまいます。

    この寒いのに、なんて物好きな・・・

    恋人とくるカップル、家族で来る人、剣道の練習に来ている少年少女たち。

    人からそうしろ、といわれたわけでもなく、政治や宗教上の理由でもなく、文化が生まれる以前の根源的な「何か」が人をひきつけているのです。弥生時代、縄文時代、それ以前の人類がおそらく同じことをしていた・・・

    太陽が昇る瞬間をみんなで眺める行為は神秘的で、人が誕生する神秘と共鳴する部分があります。

    太陽を拝んだ後は、さっさと家路につきます。

    毎年恒例で、海洋公園のレストハウスで、甘酒が無料でふるまわれるのですが、今年は、行われませんでした。 コロナ禍で普段と違ったのはこれくらいで、人出はいつもと変わりませんでした。

    さて自宅に帰って 暖かい部屋で年賀状を読んだり書くのも、正月の大きなイベント。

    うちのクリニックは今年で10年めになります。色々大変なことがありましたが、なんとかやってこれました。これも皆さまのおかげです

    10年前、開業直後の話ですが、借金ばかりで、渡す給料が少なくて、スタッフには後ろめたい気持ちを感じていたころの話です。お金のやりくりに苦労していた頃。

    若いスタッフから院長の私に送られた年賀はがきの挨拶で

    カネ不足ですが、よろしくお願いいたします

    と書かれてあって、ギクッとしたのですが、よく読んで見たら

    力不足(ちからぶそく)ですが、よろしくお願いします」

    読みまちがいでした。 今だから笑えます。

     

  • 道端で旗ふってるおっちゃん

    ヨーロッパから遠く離れたアジアの東の端に、人は住んでいるのか? 文化なんてあるのか?

    日本について近世以前、ヨーロッパの人はそう考えていたに違いありません。自分が世界の中心だと思っていたから。

    さて、今の日本。

    通勤や休日の移動中に、道路工事で作業をしている人たちを見ると、寒いのに大変だなあ、とか思いませんか。

    大変だなあ 以上のことは思いつかなかったのですが、今回この本「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読んで視野が広がりました。

    文章はけっこうおもしろい

    資格がなくてもすぐに仕事につけて、お金ももらえる。ただし代わりはいくらでもいるので使い捨てされる。70代以上が8割。著者はゴーストライター、編集者もしていたことがある方で、文章の構成はものすごく上手です。交通誘導員の仕事の中で起こる人間模様を面白く描いています。

    なにを間違ったか(本文中では競馬でお金を使ったとか書かれていましたが)この世界に入ってしまったようです。漫画やシリーズが出てこの本も16万部以上売れています。

    本の帯には「誰でもなれる」「最底辺の職業」と書かれていますが、自身が交通誘導員として働いている著者によれば、健康でなくては務まらないし、職場での利害関係を調整するコミュニケーション能力は必要です。やりがいとか自己肯定感を得られにくい、という意味ではきつい職場かもしれません。

    私もクリニックの院長をさせていただいて、今年で10年になりますが、人はだれしも自分を認めてもらいたいことを痛感しています。

    私は人類の幸福に貢献するつもりはありませんが、私の周りの関係者とは仲良くやっていきたいと思っています。

    今年も終わりですが、皆様もよいお年をお過ごしください。

     

     

  • サンタの帽子

    この数日、一時的にお産の件数が増えました。寝不足気味。

    産婦人科での仕事は、他の診療科と比べると、ハッピーであるといえます。
    老人の病気を扱うほかの診療科と違って、
    唯一「おめでとう」といえるから。

    お産の進み方は早い人もいれば遅い人もいるのですが、生まれてくる赤ちゃんは

    狭い産道を通ってくるので、頭の形が変形して縦長になっていることもあり、お産に長時間かかった場合には、後頭部が盛り上がって生まれてくるような赤ちゃんもあります。

    出産直前まで来て、お産が止まって長時間経過してしまっている状態の時には点滴による陣痛の誘発をしたり、吸引分娩といって、胎児の頭を牽引して、体外に出す操作を行うこともあります。

    吸引分娩は、簡単に言うと、掃除機のホースのような吸引管の先に、トイレの詰まりを取るための吸盤のような器具や丸い金属カップがついた機械を使うのです。

    骨盤をとおり、膣から出てくる胎児の頭は、大人と違って軟らかく変形しやすく、吸引分娩を何回かすると、出生後3日くらいまで吸引カップの形に頭が変形していることがあります。

    生まれたばかりの赤ちゃんは、頭が大きくて、頭から体温が奪われやすいので
    赤ちゃんの頭に帽子をかぶせて、体温が下がらないようにします。

    私が総合病院に勤めていた10年くらい前の話です。

    12月のある日、吸引分娩で生まれた赤ちゃんを見に行ったら、眺めたらサンタクロースの赤い帽子をかぶっていた。NICU(新生児集中治療室)のスタッフの粋な取り計らいでした。

    「いやーん、可愛いー」

    新生児室のベビーを見に来ていた、見舞い客の若い女性が声を上げていました。

    私だけでした。

    帽子の下に吸引分娩のでかいタンコブができているのを知っていたのは。

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