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院長ブログ

初体験

子宮頸がんワクチンの接種で一番効果が高いのは、性行為を経験する前の年代の人に接種することです。

10年以上前に子宮頸がんを予防するワクチンとして「サーバリックス」「ガーダシル」が使われていました。

浅薄なメディアによって「子宮頸がんワクチンをうつと副作用がある」との誤解が広まってしまい、日本では接種する人がほとんどいなくなってしまっていたのですが、その間に日本は世界の中で接種率の非常に低いワクチン後進国となってしまいました。

今、減りつつあるコロナ感染症が、ワクチンで予防できるという認識がひろがりました。この勢いに乗じて子宮頸がんワクチンも再開しようとする動きがあります。

良いことだと思います。

去年から日本で認可された新しい子宮頸がんワクチンは「シルガード9」と呼ばれますが、子宮頸がんに関係した9個のタイプのHPV(ヒトパピローマウイルス)感染を予防する効果があり、従来のもの(サーバリックスで2価、ガーダシルで4価)よりも広い範囲のウイルス感染を予防できます。現在、新しい「シルガード9」はまだ公費の補助がないので、価格が2~3万円と高いのですが、子宮頸がんを予防できるのなら、と接種希望者が出てきています。

当院でも先日、初めてこのシルガード9を接種することになりました。

ワクチンをうつ(接種する)立場の私がびっくりのは、手続きがチョー面倒くさいこと。

インフルエンザや風疹のような従来のワクチンは、問診票チェックして、問題なければすぐ接種できますが、このシルガード9は違いました。

1,接種する医者がワクチンの打ち方や後遺症についてオンラインで講習を受けておかないとうてない。

2.ワクチンを受ける人も自分のスマホ使ってオンラインで登録し、ワクチンをうった時間と場所を正確に記録に(サーバー上に)残す。

3.私のスマホで患者が登録されたかどうか確認する。

あらかじめ渡された分厚いマニュアルを前にしても、間違ったら怖いので、何もできません。

いろいろありすぎて何から手を付けていいのかわからず

マニュアルを探し回ったあげく(電話かけてくるな)といわんばかりに隅っこに書かれた0120のお問い合わせダイアルを2回電話しなおして、電話の相手に確認しながら、患者を目の前につれてきて、患者のスマホと私のスマホとつっつきあわせてデータ登録されたか確認。

確認できたところで、やっと接種となりました。うっちゃえば、あとは普通のワクチンと同様、しばらく経過観察の後 帰宅です。

あらかじめ渡されていたマニュアル全然役に立ちませんでした。

私も自分のスマホを患者に見せることはないのですが、今回は患者登録確認のため、患者のスマホと自分のスマホを見比べて、間違いがないようにびくびくしながら登録作業しました。

このワクチンは性行為の初体験の前にうったほうがいいワクチンですが、

私にとっても大変な「初体験」でした。

 

 

 

 

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