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院長ブログ

  • 裏側から見た富士山

    休日を利用して、山登りに行ってきました。

     

    山道を歩いていると日常の雑事も忘れ、汗もかくし、気持ちも体も洗われるようです。

    今回は山梨県の大菩薩嶺(だいぼさつれい)という山に登ってきました。

    一般にはあまり知られていないかもしれませんが、「日本百名山」の一つで登山家の間では人気の高い山です。

    前夜の夜9時に登山口の駐車場についてしまいました。ふもとに戻って宿泊のホテルを探すのも中途半端な時間だったので、

    朝までクルマの中で車中泊をすることにしました。

    たいして寒くならないだろうと、薄手の服と雨具だけ持参したのですが、標高1500mの登山口は、夜は2度まで気温が下がり、予想外の寒さにガタガタ震えてました。

    クルマを停めた駐車場は30台くらい入るところで、自分が止めた時には自分の他に2台しか止まっていませんでしたが、

    夜中にクルマが次々やってきて、夜が明けた5時半には駐車場はクルマでいっぱい。紅葉の時期、連休だからでしょうか。

    朝6時というのに、登山口にも人が一杯。 登山口をすぎ歩き出しても、前にも後ろにも人、人、人。

    たしか高尾山もこんなに混んでいたなあ、都心から近い低山の混み具合は、全然違う。

    静岡県内にも同じくらいの高さの、名前の知られていない山がありますが、そういう山は、山頂に着くまで、全く人に会わない。

    人が少ない山道はテンション上がります。遭難したら、帰れないので。

    逆に人が多いとテンション下がります。

    2000メートルを超える標高ですが、登り口が1500mくらいなのでズルした気分です

    ただし、登山道から見える、紅葉の景色や、振り返って見える、雪をかぶった富士山の姿はすばらしく、やはり来てよかったと思いました。

    静岡県民は「ウラガワの富士」と呼びます

    山は良かったのですが、行きかえりに利用した、中部横断道、便利だけど、退屈な道で、なんとかならないかと思いました。

    80㎞近く、ほぼ一車線で、前の車のテールランプを見て走ります。サービスエリアもない。スピードだせないし金魚のフン状態です。

     

  • 漢方薬をよく出す診療科

     

    最近インフルエンザが流行しだしてますね。

    インフルもコロナも、初期は鼻水や咳などの症状で、ふつうの「風邪」とみわけがつきにくい。

    コロナの頃のように、マスクと手洗いが重要なのはかわりません。

    さて、風邪をひくと市販の風邪薬を買ってのむ人が多いと思いますが、医師は風邪をひくと、市販の風邪薬ではなく漢方薬をのむ医師が実は多いです。

    葛根湯は、風邪をひいたときによく使われる漢方薬です。

    外科とか内科など診療科によって漢方薬をよく使う科とそうでない科があるのはご存じでしょうか。産婦人科は漢方薬を処方する頻度では一番多い科の一つです。

    逆に整形外科とか眼科、生活習慣病をみる内科(循環器科等)は漢方薬をあまり処方しません。

    漢方薬なんてクスリじゃないよ」 と言っている医師もいます。

    たしかに抗生物質や鎮痛剤 高血圧糖尿病などの薬は西洋薬にかないませんが、それ以外の領域ではよく効くものがあります。

    婦人科では生理関係の体の不調、更年期症状、または自律神経の異常によく処方され、副作用も少ない。

    葛根湯ばかり出す医者を「葛根湯医者」と落語のネタにされるくらい、葛根湯(1番)は何にでも使えますが、産婦人科医なら10種類以上は漢方薬のレパートリーがあります。

    ただ処方する医者にとって時に面倒なのは「漢方を処方した時の保険病名」です。漢方薬には、効能が認められる病名がなければ保険診療(3割の患者負担)で使えません。

    例えば 生理の量が多い過多月経や子宮からの不正出血。痔の出血で使われる「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)(77番)」という漢方が効くのですが、過多月経には効能があるとされてないので患者のカルテには病名を「痔の出血」とつけなければ保険の審査が通りません。

    痔ではない美しいご婦人を何人も「痔の持ち主」にしてしまったことに対して、良心の呵責を感じます。

    婦人科でよく使う「加味逍遙散(かみしょうようさん)(24番)」の効能に「血の道症(ちのみちしょう)」という病名があります。私自身産婦人科の専門医になって、30年近く、現場で「血の道症」という病名を使ったことがありませんでした。(こんな非科学的な病名、使っていいんですか?)

    「血の道」って何? 漢方薬の会社の人に聞いたところ、「女性の月経にともなう諸症状」という理解で差し支えないようでした。私が医者になる前の上の世代の漢方医がそのような病名を使っていたようです。現在よく話題にのぼる「月経前症候群(PMS)」や「更年期障害」(の一部)がこれに近いかと思われます。産後のマタニティブルーも「血の道症」らしい。女性特有の精神の変調 ということでしょうか。

    血の道症の診断基準は産婦人科専門医の私も知りません。しかし加味逍遙散は更年期障害の気分の落ち込みによく効くので処方量が増えています。

    私は(こんな、変な病名つけても保険審査に通してくれるのか)と思いながら「血の道症」の病名を付けて、保険申請することがあります。

    返戻(カルテの審査で保険診療が認められず、請求元に突き返されること)はまだ、ありません。

     

  • ヒゲ

    あなたはヒゲの男性、どう思いますか?

    昨今、ヒゲを生やしている男性を見かけるようになり、ヒゲが市民権を得てきています。

    ラマダンの後のやつれた顔

     

    私は20数年前、アフガニスタンに一年間住んでいたことがありますが、現地のイスラム社会では成人男性はヒゲをはやしているのが当たり前。

    私もできるだけ現地の社会になじもうと、ヒゲを伸ばしました。 3週間もヒゲを剃らないでそのままにしておくと、段々とヒゲらしくなり

    現地のスタッフたちは一様に 「おー、ドクター川島、カッコイイよお」

    と誉めてくれました。 私はちっとも格好いいとは思いませんでしたが、みんなが誉めるので、しばらく続けてみました。

    口ひげをたくわえてわかったことですが、夜寝るときなど、鼻息がヒゲにあたってわずらわしい。

    トイレなどでこっそり鼻クソをほじった後(アフガンの街はホコリが多い!)や鼻をかんだ後でも、気がつかないうちに鼻クソがヒゲにこびりついていることがあり、(しまった!)と感じたことが数多い。

    ミルクを飲んだ後でも、ミルクの白いのがいつまでもヒゲにこびりついていたこともありました。

    毎週ヒゲをちょっとずつ刈りそろえないと、何もしない芝生のように、あっちこっちに向かってヒゲが伸びてきて手入れが面倒。

    コップの水を飲むときに、水の中の大きなゴミをかき分けるフィルターの役目を果たすことはありましたが、それ以上の実用性はないことがわかり、すぐにヒゲをやめてしまいました。

    アフガニスタンの男性どうしが出会うと、、まず握手ではじまります。 しかし、親しい間柄だと大の大人が男性同士で抱き合ったり、キスしたりします。

    親しくなったアフガン男性に親愛の情を示されると、あごひげのジョリジョリ感が印象的です。

     

     

  • 書類仕事

    首相が変わって、世の中もいい方向に変わるといいですね。

    数年前 ある政治家の強力なリーダーシップでハンコを省略する動きが起こり、死亡診断書や出生証明書にハンコを押さなくてよくなりました。

    医者として仕事していて(意味ないなあ、時間のムダだよ)と感じながら仕事をしているのが診断書や証明書を書く仕事です。

    shusseishoumei

     

    人が生まれて、病気をして、死ぬまでの大事なポイントで いろいろな書類が必要になります。

    証明書や診断書を発行するのも医者の仕事のひとつです。

    産婦人科でよく遭遇するのが、出生証明書と入院診断書、死産証明書。

     

    出生証明のほうは、だいたい書くところが決まっている。

    入院診断書は、どういう経緯で入院が必要になったのか、どういう処置(手術)をしたのかを、 お金を出す側の素人の保険屋さんにもわかるように記載する必要がある。

    キーボード入力に慣れてしまっている私は証明用の書類を手書きで書くのがツライ。

    手書きできれいな字を書こうとするとやたらと面倒くさい。はやく終わらせようと、なぐり書きに近い書き方してしまいます。

     

    もともと医学用語は普段使っていない漢字が多く 「疣贅」(イボのこと) 「躁鬱」(そううつ) 「痂皮」(かさぶたのこと) などなど、「読めるけど書けない」字が多いです・

    私も本来なら病名の診断に「卵巣嚢腫」と書くべきものを 横着して「卵巣のう腫」と書いてしまうことはしょっちゅう です(今まで一度も保険屋から文句を言われたことはありませんでした)

    「腫瘍を摘出(てきしゅつ)した」という文章を書くのに うっかりと「滴出した」とか書いてしまったりすると直すのが面倒です。

    このような書類を修正する場合は、二重線を引いて、 その上に証明の印鑑と同じハンコを押さないといけない。

    やっつけ仕事だと思って急いで書くと誤字が増え、修正に使われる朱いハンコの数もさらに増える。

    数箇所直しただけで白いきれいな証明書用紙が 書き直しの二重線と朱色の訂正印で染まってしまい、

    成績の悪い生徒が赤いペンで真っ赤に 答案用紙に添削を受けているようで、

    真っ赤な秋」です。

    訂正印ばかりの証明書を本人に手渡すとき、とても恥ずかしいです。

    証明書類は誰かが勝手に書き換えて 保険金詐欺が発生することもあるのでちゃんとやらないと。

    悪いやつも時々おります。 実際に入院したよりも長く入院証明の日付を書いてくれ と言い寄ってくる人もいます。

    入院期間がある日数以上になると保険金が支払われるからなのですが、 もちろんこのような不正はできないので、私は頭から断っております。

    他にも、病気にかかってから保険に加入して 入院費を加入した保険で出そうとするやつもおります。

    *************************

    同棲年数が長いあるカップルがいました。 女性のほうはすっとぼけた人で、 いつのまにか妊娠してしまい、妊娠していることに気づかず あれよあれよという間にお産になって子供が生まれてしまった。

    彼らは同棲していたので、もちろん婚姻届は出していませんでした。 退院のときに彼女はすっとぼけた質問をしてくれました。

    「出生届けと、婚姻届、どっちを先に出したらいいんでしょうねえ」

    「好きにしてよ」 と私は言いたくなりました。

    (婚姻届がないと、未婚の子供扱いとなるので、 婚姻届を先に出す べきでしょう。)

  • 柿とお産

    秋も本格的になりあちこちの柿の実も色づいてきましたね。

    私の住んでいる所がイナカなので、あちこちの民家の敷地に熟した柿を見負けます。

    当地(静岡のこのあたり)は「次郎柿」の発祥地。

    kaki

    1844年に、この近く周智郡に住む松本次郎吉さんという人が太田川を流れている柿の幼木を拾って、植えたのが「次郎柿」の始まりと言われています。

    柿の栄養の特徴はビタミンC。

    甘柿に含まれているビタミンCはイチゴやレモンに劣りません (干し柿など加工するとCはなくなる)。

     

    柿には他にも、ビタミンB1、B2、カロチン、ミネラル、タンニン(渋みの成分)などの栄養素を含んでいるため、

    「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど、柿の栄養価は高いのです。

    また、「二日酔いには柿」といわれていますが、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれるからで、豊富なカリウムの利尿作用のおかげともいわれています。

    さて、私がお産にかかわる仕事をしていて、よくいただく質問の一つに

    「いつごろ生まれるんですか?」 があります。

     

    今でも、陣痛がやってくるしくみは、詳しくわかっていません。。

    (黄体ホルモン抑制説 胎児の副腎皮質ホルモン増加説がありますが)
    内診して、なんとなく陣痛が来そうだな 程度はわかりますが お産が起きるのは正確に、何日の何時までは当たりません。

     

    同僚の産婦人科医でも同じことを言うと思います。
    私は、妊婦さんに「いつ産まれますか?」と聞かれた時、

    「そんなこと、わかりません」と言うと 相手をがっかりさせるので

     

    「お産の時期を予測するのは、例えば果物の実が熟して、木の枝から落ちてくる 時期を当てるようなものなんですよ」と説明しています。

    「柿の実が熟しているのは見てわかるけど、何日の何時何分に落ちるかは
    わからないでしょ?」

    そういうと納得してもらえるようです。

     

  • 印象

    「おなかが下がってるって、周りの人に言われたんですけど、大丈夫ですか?」

    妊娠中期以降の妊婦健診では、時々このような悩みを持つ人が出てきます。

    産婦人科医の私が見たところ、全然下がってない。

    私「下がってるって、誰が言ったんですか?」

    「職場の周りの人がそう言うんです」

    こういうケースをしばしば目にします。どういう職場か聞いてみると 保育士、介護士、栄養士に多いことに気づきました。女性の多い職場です。

    私が想像するに、同じ職場にいる年上の(30代~50代の)女性たちが「あんた、おなかの赤ちゃん大丈夫?ちょっと下がってんじゃない?

    と声をかけているのだと思われます。

    彼女たちに悪気はなくて、おそらく親切心から声をかけているのでしょう。

    同じ女性の多い職場でもなぜか看護師、学校教師などではこういう話題が出ません。

    印象とか直感も大事ですが、時に人を迷わせることがあります。

    私、こないだ長距離のジョギング終わって、疲れたので甘いもの買おうと思って、ヨレヨレのジャージと汚れたジョギングシューズで一人でスーパーの店内でウロウロしていました。

    走り終えて疲れた私

    棚のお菓子を手に取ったり戻したりしていると、誰か 私を見ている視線を感じました。

    そちらに目をやると、5mくらい向こうの通路から、50代くらいの短髪の身長160㎝の男性、カジュアルな恰好をしていますが、メガネの奥で光っている目は、刺すような視線でこちらを見ています。両手をズボンのポケットに突っ込んでいて、買い物に来ている雰囲気ではない。

    じーっと見返すと、目をそらす。

    私がまた、スナック菓子を手に取ったりしていると、また私の動作を観察しているようだ・・・

    (私が万引き犯人だと思っているな)

    私服の警備員でしょうか。 その後も何気に私が買い物をする様子を遠くから伺っているようで、私がレジで支払いを済ませて通過するまで、じーっと私の挙動を観察していました。

    私の恰好も怪しかったのですが、万引き犯と間違われて、いい気持ちはしません。

    あまり印象だけで人を判断しないでほしいと思いました。

     

  • エピペン

    今年のノーベル生理・医学賞に日本人の坂口氏が受賞しましたね。

    免疫の制御について制御性T細胞があることをあきらかにした、とのこと。

    免疫といえば、病気に対する反応ですが、アレルギーは免疫の過剰反応といわれています。

    病院では患者が入院するとき、薬でアレルギー反応がないか質問があります。

    問診する看護師はそのあたりはちゃんと聞いてくれるので、医師は助かるのですが、

    しかし、念入りに調べるので変わった食べ物のアレルギーまで記載してくれ、驚かされることがあります。

    マツタケでアレルギーが出ると聞いたときには(なんて贅沢な)と思いましたが

    アワビやイクラで出る人もいます。

    変わったところでは、

    「北京ダックを食べたときだけ、ものすごいアレルギーが出たんです」と教えてくれる人がいた。

    鶏肉では大丈夫だが、なぜか北京ダックを食べるときだけアレルギーが出るという。

    自慢げにそういうことを言っていた人もいました。
    シャネルの香水でアレルギーが出るとか、ディオールで出るとかいう人もその後出てきましたが、

    私には一度も嗅いだことも触ったこともなく、アレルギーになりようもない。

    さてアレルギーの最重症型は「アナフィラキシーショック」と呼ばれていて、急激に喉がむくんで呼吸困難になることがあります。

    最近では「エピペン」といって、アレルギーが発症したときに、すぐにうてるようになっているキットが市販されています。アドレナリンです。

    子供が食物アレルギーで緊急に治療が必要なとき、簡単に注射できるキットがあります。

    一時「小学校の先生でも使えるように」と普及活動されていましたが、あまり使われているという話は聞きません。

    エピペンは、多少いい加減に注射しても有効で、危害がないように、アドレナリンの量は少ないのですが、やはり、「劇薬」です。医者や看護師でも、注射する量が「本当にこれでいいのかな」とためらってしまいます。ましてや小学校の先生のように「針を人の体に刺す」行為自体、やったことない人には、怖くてできない。

    また食物アレルギーも、大半はのどのかゆみとか、じんましんなどの軽い症状で終わることが多く、あまりエピペンの出番はないのかもしれません。

    エピペンで刺すのがこわい、ところから、自分も小学校のころ、自分で緊急処置を迫られた事件の記憶を思い出しました。

    自宅でニワトリを飼っていて、ある日、蛇が忍び込んできて、ニワトリを餌食にしようと、ニワトリに巻き付いて襲っているところに遭遇しました。

    一羽だけで飼っていたペットのニワトリだったのですが、殺されるかもしれない、と思い、近くにあった金属の棒でたたいて追い払いました。

    追い払い際に、ヘビが私の腕を噛んだ!

    えっ! これ毒壁! かまれたら早く吸い出さないと、毒が回って死んでしまう!

    ヘビには一瞬噛まれただけですが、テレビでやっていたように、早く皮膚を切って毒を吸い出さないと!

    台所の包丁を持ってきて、自分の腕を切ろうか、さんざん悩みました。

    死んだらどうしよう!と不安になって、おろおろしているころに、母親が仕事から自宅に帰ってきました。

    「そんなこと、やめときなさい!」

    ヘビの特徴を話したら、毒のある種類ではないらしい。その後私の腕は、噛んだ痕もすぐに目立たなくなり、大したことはありませんでした。

    (皮膚切って毒を吸い出さないと死んでしまう!)とおろおろしていた自分が、笑えました。

     

     

  • 休日は 犬に遊んでもらう

    このところ曇り空でうっとうしいですね。

    こないだの休日の午後には晴れ間が見えたので、気分転換に犬を連れて天竜川の河原に遊びに行きました。

    私の仕事柄、夜間・深夜に帰宅することがあるのですが、たまに私を不審者と間違えて、犬が私を吠えることがあります。

    雨で長靴だったり、傘をさして、家の前でもぞもぞしていると、不審者と思うようです。

    私は、犬に仲良くなってもらいたいと思い、今回「犬のかぶり物」を持ってきて、犬と遊ぶことにしました。

    犬と友達になりたい一心で購入しました

    仕事の鉄則。高齢者と話をするときは、高齢者のペースで。

    子供と話すときは、子供目線で。

    犬とコミュニケーションをとる時は犬の目線で。

    私(うーわんわん、ボクと遊んでよう!ハフッ ハフッ) (しっぽを振っているつもり)

     

     

    犬の目線で挨拶すると、犬は一瞬ビビリ、

    犬(こいつ何者?)

    しばらくマスクの臭いを嗅いだり、ちょっとなめたりしていましたが、その後、すぐに関心をなくしてしまい、

    犬(こんなやつの相手するの、疲れるわ

    私を放っておいて、他の場所に遊びに走って行ってしまいました。

    私は四つんばいで追いかけようとしましたが、犬のスピードにはとうてい、追いつけませんでした。

    「犬と仲良くなろう」作戦は失敗でした。

    これから、犬と走れるように、四つんばいで走る方法を身につけようと思います。

     

     

  • おなかの中の赤ちゃんの姿

    「どういう恰好なんですか?」

    産婦人科で妊婦さんのエコー検査をしていて、よく聞かれる質問です。

    毎日エコーをしていると、頭、背中 足がどの位置にあるのか、私にはだいたい見当がつくようになります。

    でも、簡潔に言葉で表現するのは難しいもの。「上向き」と言っても、どちらが「上」なの?となります。

    実際の赤ちゃんがどうなのか、身をもって私のポーズで示します。「子宮の中の赤ちゃん」です

    ひきこもりではない

    子宮の中にいるのは「ツボに隠れている」イメージです。

    子宮内にいるイメージ

     

    「赤ちゃんて窮屈じゃないですか?」と質問いただきますが、私はそうは思いません。だって「広い」場所にいる経験をしたことがないから、「狭い」ことがわからないでしょ。

    20週代中期によくみられるポーズですが、私は胎児より体が硬く手足が長いので、表現に限界が

    写真では表現できないのですが、自分のつま先の臭いをかいでいるようなポーズの胎児もよく見ます。「足くっせえ」と言っているように見えますが、私の思っていることを妊婦様に伝えるのは差し控えております。

    指くわえる

    8~9カ月になると、母乳を飲むための口の動きがよく見られるようになります。おっぱいを吸う練習です。

    顔がわかりにくい

    妊娠20週代後半になってくると、手や足が邪魔になって、エコーの3Dモードでは顔が見える状態にするのが難しくなります。こういうことをご存じない妊婦様から「どうして(私が赤ちゃんの)顔見せてくれないんですか」と問い合わせをいただくのですが、体の周りの羊水の割合が減ってくるので、素人目には3Dでわかりにくくなります。赤ちゃんが健康で問題ないか、細心の注意を払って検査しておりますので、顔が見えるか見えないかについてはご容赦ください。

     

    マタに手を当てる

    20週代前半には性器がはっきりしてきて男か女かを判定することもできるようになってきます。「性別教えてください」と言って教えられないことがあります。

    時々あるのですが、自分のマタに手を当ててエコーではわからないようにしている胎児もいます。

     

     

  • 男性の助産師

    男性が多い職場に女性が進出してきているニュース、よく耳にします。

    工事現場、運転手、等々。

    でも、女性の多い職場で、男性がいまだに入ってこない職種があります。

    助産師。

     

    男性の助産師は、日本では、まだいません。(外国(オーストラリア、イギリス)では存在しています)

    産婦人科の医者に男性がいるんだから、助産師も男性がいていいだろう。

    nurse_man2_shock男性の職場に女性が進出しているんだから、女性の職場に男性が入っても・・・

    という意見もあります。実は20年以上前から議論されています。

    保育士のように、男性ばかりだった職場に女性が入っていくことはよく話題になりますが、しかし「助産師」の学校では、男女応募可能とうたっているにもかかわらず、入学試験で男子学生は合格させてもらえないそうです。

    男性の産科医である私から見ても、男性の助産師はちょっと大変かも・・・と思います。

    助産師の仕事はお産だけではなく、授乳の指導でおっぱいの形を見たりマッサージしたりとか、悪露(産後のおりもの)の交換でナプキン見たりとかするので、産婦さんが嫌がるんじゃないか。

    ただ、お産に興味を持つ男性は、一定数いると思います。

    今まで私が他の病院で働いてきた中でも助産師実習をする男子 看護学生を数人見たことがあります(チャレンジャーだなと思いました)。

    夫や、時に子供が立ち会って臨む「立ち合い出産」が増えてきている昨今、お産(分娩)を扱うのは女性助産師だけと規定しているのも、時代が変わると考え方も変わるかもしれません。

    メディアではやたらと「男らしさ」「女らしさ」を」強調したり、トランスジェンダー云々の議論をしています。

    産婦人科医をしている男性の私としては、(お客さんからの希望でいうとデメリットはありますが、)普段の生活の中で私自身がデメリットを感じることは全くありません。

    男とか 女とか、どっちでもいいじゃん。

    という意見は今は受け入れられないのでしょうか。

     

     

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