院長ブログ
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敬老の日
2025年9月14日|院長ブログ
9月第3月曜は「敬老の日」
最初は「年寄りの日」といわれていたそうで、年寄りなんて呼び方はよくないと1964年に今の名前になったそうです。
私の産婦人科にも老若男女やってきます。お産だけでなく、年配の女性も更年期や子宮脱、膣炎などで来ます。
産婦人科に一番来ないのが高齢の男性・・・
のはずでしたが、開院間もない秋のある日、80代くらいの高齢のおじいさんがふらっと入ってきて、黙って、ちょこんと待合室の椅子に座っていました。
「あの人 誰?」
スタッフの間で騒然となりました。
自分も診察室に入って来たら、なんて言おう?
と思いましたが、そのうちフラフラと自分で出ていきました。
後で聞くと、認知症で徘徊(はいかい)していた近所のジイさんだったそうです。クリニックに迷い込んだようです。
さて、最近のおじいさん、おばあさんは元気なのが多いです。
磐田のようなイナカでは、爺さん、婆さんでも一人一台クルマを持っている人が多い。
孫が生まれると、家族みんなお祝いにきますが、夫、夫婦の両親がそれぞれ一台ずつクルマに乗ってお祝いに来ることがあります。
ひどいと一人のお産で4、5台分の駐車区画が埋まります。他の患者から「クルマ停められない」と苦情が出ることもあり、これは開業の時の想定外でした。
皆さんスマホいじっていたり、ユニクロのシャツを着ていたりして、若々しい。
子供も産んでくれればいいのに。
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昔は大食いだった
2025年9月10日|院長ブログ
健康診断を受けた人が異常を指摘されて、産婦人科を受診することがあります。
よくあるケースは「貧血があると言われた」ですが、子宮筋腫があって、月経量が増えていると貧血を指摘されることがあります。
「コレステロールが高い」というのも、一般の健康診断で指摘されるところですが、
「どうしたらいいでしょう?」と言っている患者さんには
「食習慣の改善ですね」
と指導しています。
実はそう言っている自分もLDLコレステロールが高い。
やはり食習慣か・・・
たしかに、昔の私は大食いでした。
私が磐田南高生のころの話です。
ある日曜日、同級生と一緒に浜松の駅前へ出た私たちは 回転寿司の店で
「30皿食べたらタダ」
という看板を見つけました。
「やってみよう!」
僕たちは奮い立った。金はないが食欲だけはある。
30分で平らげなかったら全額払う、という規則のもと、
私たちはコンベアに乗って運ばれてくる寿司に果敢にチャレンジしていきました。
鉄火巻き、トロ、イクラ・・・
最初の10皿は難なくクリア。
納豆巻き、イカ、イナリ・・・
15皿を越えるころから満腹感が強くなってきた・・・
サバ、ウニ、ガリ、ガリ、ガリ・・・
20皿に近づくと、味わっているというよりは単に口に押し込んでいるだけ、
刺激を求めてショウガをやたらと口にする。
友人は20皿を越えたところでギブアップしてしまいました。
「食えねえ・・・」
彼は泣きそうな顔をしながらポケットから財布を出した。
当時の田舎の高校生にとってはイタい出費だ。
私は・・・あきらめませんでした。
ウニ、サバ、ガリ、カッパ巻き・・・
皿に乗せられて運ばれてくる寿司をひたすら口に詰め込んでいった。
・・・
25皿を越えたころから意識が遠のいてきました。
・・・苦しい
でもここであきらめたら寿司の代金を全部払わないといけない。
うっぷっ・・・
食い意地が私を奮い立たせました
目標の30皿を平らげたとき、
もう喉から出てきそう・・・
失神しそうな満腹感と 勝利の喜びでした。
「ここに住所と名前書いてくれ」
寿司30皿分をタダにされた店のオヤジは
明らかに不機嫌そうでした。
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数ヵ月後同じところを通りかかると
その回転寿司店はすでに廃業していました・・・
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ガマの油
2025年9月7日|院長ブログ
妊娠中に薬使って大丈夫か、という相談はよく受けるのですが、ステロイド剤も問い合わせが多い薬剤の一つです。
ステロイドはもともと「ステロイド骨格」を持つホルモンで、男性・女性ホルモンなども含まれるのですが、狭い意味では「副腎皮質ホルモン」のことです。
炎症をよく抑えるので、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、コロナ感染など重症感染の治療、リウマチなど自己免疫疾患(膠原病)など用途はとても幅広く、病院ではよく使われる薬の一つです。
上手に使えばうまく症状を抑えますが、使い方が悪いと副作用がいろいろと出てしまう、「諸刃の剣」のような薬ですが、医師によって処方されているものであれば、治療上のメリットが大きいという判断なので、続けた方が良い場合がほとんどです。素人判断は避けましょう。
妊婦さんで、アトピーの治療につかう塗り薬、鼻炎や喘息で使うステロイドの吸入薬は問題ありません。
産婦人科で妊婦以外にステロイドを使う場面としては1)フェミニーナ軟膏など市販の抗ヒスタミン剤で効果がない陰部の皮膚炎、2)蕁麻疹 3)閉経した女性の外陰部の皮膚の萎縮にともなう痛み、4)カンジダ膣炎に抗真菌薬と併用して炎症を鎮める目的などにもよく使います。ステロイド剤は結構 いろいろ効いてくれるので助かります。
何でも効く塗り薬というと昔は「ガマの油」というのがあったのを知っていますか?
江戸時代までガマの油は「どんな傷にも効く万能薬」とされていたそうです。
ヒキガエルを鏡張りの箱に入れて、自分の姿を見させると、自分の姿に驚いて冷や汗(脂)をたらし、その油を集めて膏薬にしたものが「ガマの油」です。
https://www.youtube.com/watch?v=8bRltHqo7EI
私、大学生の頃、筑波山の近くにある某国立大学に在学していたことがあるのですが、高校時代の友人たちに、面白がって、お土産として売られていた、この「筑波山のガマの油」をたくさん買って、一人一個ずつ送ってあげたことがありました。ほんとに傷に効くのかわかりませんでしたが。
後で友人たちに聞いてみたら、気味悪がって、誰も使っていませんでした。
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9月3日は睡眠の日
2025年9月3日|院長ブログ
秋の夜長。眠れてますか?
9月3日は「睡眠の日」「ぐっすりの日」だそうです。
Good sleepで「ぐっすり」。
現代人はとかく、眠れない。
眠れなくて困っている方へのアドバイス
1)誰でも年をとれば睡眠時間は短くなる。だから睡眠時間が短いことが問題ではない。
40代以降、必要とされる睡眠時間は少しずつ短くなります。
2)寝る前のスマホ、タブレットは厳禁 ブルーライトは脳を刺激する
睡眠を促すホルモン、メラトニンが減少します
日が暮れたら真っ暗になっていた昔の生活を思えば、夜8時になったらさっさと明かりを消し、日の出とともにおきるべし。
3)アルコールは睡眠に逆効果
アルコールはリラックス効果はありますが、中途覚醒を増やします。
4)睡眠薬の常用はお勧めできない。
薬は、たまに服用ならいいですが、常用するとやめるのが難しくなります。反跳性不眠が出ます。 医療機関で処方されるベンゾジアゼピンと呼ばれる安定剤・眠剤の処方量も年々増加しています。
日々のストレス、加齢に加えて、寝るための環境も重要です。
また健康な方で、日々の緊張がとれず寝付けない方には、寝る前の「〇ッチ」をお勧めします。
普段使わないカラダの部分を引き伸ばして、意識をそこに集中させます。
適度な疲れを感じるくらいまでやれば
てきめんに眠れます。
私もよくやります。・・・とても気持ちがいいです。
ストレッチ。
そう・・・寝る前の、(ストレ)ッチは気持ちがいいです。
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やさいの日
2025年8月31日|院長ブログ
8月31日は野菜の日
読んで字のごとく「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせです。
みなさん野菜食べてますか?
畑の作品です。
オトコらしい!どの野菜か、によりますが、子供は野菜嫌いが多い。
野菜はもともと、外敵に食べられないように、アクの強さや匂いを持っているものが多く、調理をして初めて食べられるようになるものが多いのです。セロリ、ピーマン、ゴーヤ、玉ねぎ、豆類等々。
親から無理やり食べさせられた記憶も野菜嫌いにさせる一歩だそうです。
野菜は調理の間に失われる部分が大きく、季節による価格変動も大きいし、
パンやパスタ・麺類など粉モノなど炭水化物が相対的に安いので、安い食事をしているとつい野菜不足になります。
成人にとっても、血糖値の上昇をゆるやかにし肥満を予防する、コレステロールを低下させる、腸内細菌の働きを活性化させる、便通をよくして便秘を改善する、など良い効果もあります。
葉酸や微量栄養素も含み、妊婦さんはとくに積極的に摂りましょう。
糖質を控えて、野菜を多めに摂ろう!
妊婦さんの栄養指導で、よくこの話題を出すのですが、以前こんなケースが。
「私、体重増やさないようにがんばってます」という妊婦がいました。少し体重増加が多く BMI(ボディマスインデックス)26.
A子「今までチョコとナッツのかかったドーナツ、大好きで一日4個以上食べていたんですけど、カロリー考えてやめました」私「ほお、それはいいですね」
A子「チョコとナッツはやめてプレーンのドーナツに替えたんです」
私「・・・・・・・・」
(たいして変わんないじゃん)
そう思いましたが、うれしそうな彼女の顔を見ると、言うのをやめました。
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熊にされた話
2025年8月27日|院長ブログ
昨今、熊に人が襲われるニュースを耳にすることが多くなりましたね。
私自身は、熊牧場や動物園で熊を見た程度ですが、私を指して「熊みたいだ」と言われたことがあります。
高校生(磐田南高校)の頃の話です。
3年間担任だった教師は数学の先生でした。身長150㎝代の小柄な体格。しかし、声が大きくて、話が理路整然としていて、はっきりものを言うので、生徒からは尊敬されていました。
自分の身長より高い竹の棒を持っていて、黒板に書いた数式を指すのに使うのですが、生徒がちゃんと勉強していないと、いきなり竹の棒を床についたり、黒板たたいたりして、怒ります。
私は数学はちゃんと勉強しなかったので、この先生にビビっていることが多かった。
授業は、あらかじめ出された問題を、生徒が黒板に解答して、それを先生が評価することが多かったのですが、問題が難しくて、解答できず、教室の黒板の前でウロウロすることが多かった。
当時の私、すでに身長180㎝くらいあったのですが、先生の前では、頭が上がらず、肩を落として下を向いて、問題集見ながら、おろおろしていると・・・
「お前は動物園のクマみたいなやつだな、あっちをうろうろ、こっちをうろうろして!」
制服姿で、おろおろしている姿を「動物園のクマみたいだ」と言われたことがあります。
それでも、(この先生に見捨てられたら、もう数学で浮かび上がれない)と思って、頑張ってついていけたのは、この先生の人格かと思います。
今ではこの先生80代になりましたが、高校の時の同級生も、この先生を慕っていた人は多く、去年、この恩師をかこんで同窓会を開きました。
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発見者
2025年8月24日|院長ブログ
健康維持にジョギングをしています。
10年くらい前の話。いつものジョギングをしていた時のことです。
町外れの民家のガレージの前を通りかかりました。
中に目をやるとなんとガレージの中で人が倒れているではありませんか!
50代とおぼしき男、ついさっきまでガレージで何か仕事をしているような格好で、横向きに倒れており、
傍らの自転車も倒れていて、
つい今しがた倒れた、と自分の目に映りました。
周りには人がおらず、自分が第一発見者かもしれない。
私は男に近づいて、「大丈夫ですか?」と声をかけてみました。
男はちょっと薄目を開けたものの、再び目を閉じ、そのまま呼びかけに反応しません。
その瞬間、自分の中の医者としてのプロ意識が目を覚ました。
「救急のABC」のフローチャート! 頭の中を駆け巡りました。
脈、呼吸、体温をチェック。
呼吸と心拍は保たれている、意識がない。
瞳孔は左右対称、4ミリ。脳梗塞か脳内出血か??
胸をドキドキさせながら、とにかく人を呼ばねば、
と隣にあるお店に入っていきました。
(あんずクリニックの医師、ジョギング中に意識不明の男性の命を救う!)
などと翌日の新聞に出るかな、と自分の中に功名心がチラッと見え隠れしました
隣の店に入っていって、奥で座っていたオジサンに
「すいません、隣のガレージで人が倒れて意識不明なんですけど」
と声をかけたのですが、
オジサンは全然動じることなく、
「いいんですよ。酒飲んで酔っ払って寝てるだけですから。放っておいてください。」
と言われてしまいました。
その店の人は一応、確認のために面倒臭そうに店を出てきましたが、
倒れていた男は、私達が騒いでいるのがわかったのか、
「ん ああああ・・・」と
意味不明の声をあげ、寝返りを打ちはじめました。
酒臭い。
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髪を切る
2025年8月20日|院長ブログ
最近、美容院で髪を切ってもらい、スッキリしました。
カットはしたものの変わった印象はない
さて、今までにあちこちの店で髪をカットしてもらったことがありますが
初めての美容院や理髪店は入るとき勇気がいります。
昔の話ですが 海外に出ることの多かった学生の頃、好奇心から、あちこちの国で散髪してみたことがあります。
顔ぞりの最中に頚動脈を切られて金取られたらどうしよう、
なんてビビりながら、おそるおそる店に入る。コトバが通じない場所もありましたが、床屋らしい店に入ってジェスチャーで
髪を切るしぐさをすれば、世界のどこでも大丈夫です。
床屋の値段も国際比較すると面白いです。
オーストラリアのシドニー滞在中に寄った床屋は12豪ドル
(約1000円)だいたい予約が必要でしたが、予約なしでもやってもらえました。
この時、金髪の欧米人でも、茶髪に染める人がいることをはじめて知りました。
1997年アメリカのアトランタ滞在中に散髪をしたことがあります。
このとき近所の安そうな床屋に入って7ドル(約800円)でした。
「外国で髪を切ってもらうのって、緊張しますよ」
と黒人の理容師のオバサンに言ったら、おばさんは、面倒くさそうに
「宗教上、女性に髪を触られたことがない男性客がいたわね、まあ、たいしたことないけど」
と適当に相槌をうってくれて、ザックザクと私の髪を切ったのでした。
2009年旅行中にドイツのベルリンの表通りの店で散髪した時は
10代の若いお姉さんが「私英語わからないから」とか言いながら、
コワゴワ私の頭をいじってくれましたが1600円程度。
インドネシアのジャワ島で行った床屋では日本円にして約200円でした。
おしゃれなおねえちゃんがラジカセのBGMの音楽にあわせて体を揺らせながらカットしたのが印象的。
国や文化が違っても、「髪を切る」という本質は驚くほど共通でした。
散髪から世界が見えます。
コトバがわからなくても、散髪屋にお客が入ってくれば、何をしたいかはわかるわけで、「サカナを売ってくれ」などという人はいませんよね。
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骨盤底筋トレーニング
2025年8月18日|院長ブログ
最近の女性芸能人は筋トレで腹筋が割れたボディを見せる人が多くSNSで発信も多いそう。
女性はムキムキになる必要はありませんが、トレーニングで筋肉をつけておくといいことがあります。基礎代謝が上がってヤセやすい体になります。
自分で自分をコントロールでき、自己肯定感がつく、
筋肉つけると持久力がつき精神的にも前向きになれる。
自分の肉体だけは自分の意思で変えることができます。
筋肉は裏切らない。
いいことが多いので、筋トレはお勧めです。
機械を使ったジムの筋トレは、よく宣伝されていますが、機械がなくても筋トレはできます。
私は、腕立て伏せとかスクワット、腹筋など自宅でできる自重トレーニングをちょっとだけしているのですが、
朝のシャワーの時に、自分のおなかを見てみたら、そういえば「割れているように見えなくもない」腹を発見しました。
自分の腹筋が出ているように見える画像
私、昔はは割れた腹筋にすごくあこがれていてたので、自分にもこういう腹筋が「出現」してうれしいのですが、
1)窓の光が横方向から入るので、影のでき方で腹筋が割れて見えるようになった
2)年を取って、体脂肪が減少したので、下の筋肉が浮き上がって見えてきた
(加齢による筋肉の減少<脂肪の減少)
ためです。さて、産婦人科に来る患者さんのお悩みの一つに「尿が漏れてしまう」ことがあります。
これの対策の一つとして「骨盤底筋を鍛える」ことで尿漏れの改善になります。
妊娠中や、産後の方、高齢の女性など、尿道や膣周辺の筋肉を強くすることで、尿漏れを改善させることができます。
尿漏れ体操とか骨盤底筋体操といって、いろいろな動画があって、動画を見ながら体操すると良いです。
ただし、力の入れかた、効果の感じ方は主観的な要素が強く、効果を感じにくいので、続けるのが難しい人もいます。
先日近所に開業した、婦人科の先生のところに行ったら、骨盤底筋を「座っているだけで強くする」医療機器を紹介されました。電磁波で筋肉を刺激する治療でEMSといいいます。
刺激によって骨盤底筋が強くなり、尿漏れが改善されるといいます。
巷で知られている「SIX PAD」のお尻版みたいなものです。
「ためしてみてください」
といきなり言われて、興味本位で体験してみました。
ピキッ、ピキッ、ピキッ・・・・
生まれて初めての感覚でした。
座っている座面のお尻の筋肉が、複数の輪ゴムでピチピチたたかれている感じです。あるいは、遊園地のジェットコースターで、一番高いところから、フリーフォールで落下しだすときの、あの、肛門がきゅっと締まるような(わからない人いるかも)感覚です。
売られているSIX PADについては、刺激する部位が腹筋だけなので、ちゃんと全身をメンテする気のない人には役に立たないものだと思っていましたが、この骨盤底筋のEMSはよさそうです。
筋肉は裏切らないので、女性もこれから筋トレすることに意識が向かうとよいと思います。
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国宝
2025年8月13日|院長ブログ
話題の映画「国宝」を観てきました。
歌舞伎の女形の役者のストーリーですが、長い上映時間なのに最後までスクリーンから目が離せませんでした。
歌舞伎の舞台裏って、こうなっていたのか、とよくわかったし、時代(1960年代から90年代あたりまで)によって変化する人やモノが細かく作りこまれていて、関心しました。自分が育った年代なので。
70年代のアパートの階段って、今と比べるとぼろっちかったし、劇場の壁紙の剥がれや、家の中においてある家具から、自分が育ったころに、あんなのあったなあ、とか見てしまいました。
歌舞伎をはじめとする日本の伝統芸能には、私は全く関心がなかったですが、それを楽しみに見に来るお客さんあって成り立つ世界なのだと知りました。
ただ、主人公の生き方の中で、心の葛藤が見えて、感じるところが多かった。
マジメに生きているつもりなのに、「周りからたたかれる」ことは、私も以前にあり、忘れていた過去の自分の記憶が思い出されました。
この映画監督は、こういうところを突いてくるのが上手ですね。
世襲制は歌舞伎の世界では、当たり前とされていましたが、「世襲」の多い職種というと、伝統芸能か、政治家でしょうか。医者もかつては世襲が多かったですが、ここ数十年は世襲は少ないと思います。上手か下手か客観的にわかる職種は世襲でないかもしれません。
さいごになぞかけです。
「女形の歌舞伎役者とかけて、男性の産婦人科医師 ととく」
そのココロは・・・
「どちらも 女性のことを知ろうと努力している」
でした。お粗末。