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院長ブログ

  • 死刑の失敗と睡眠薬

    死刑を執行したが、2回失敗して、生き返った。アメリカでの最近のニュースです。

    アメリカでは死刑執行は薬物投与によるもので、女性死刑囚に薬物を静注したが、死亡に至らなかったという話でした。

    失敗したことで死刑のやり方とか、そもそも死刑の是非とか、国内国外で盛り上がっています。

    薬物はバルビタール系とのこと。

    私の推測ですが、おそらく点滴が漏れて、血管内に十分な効果の薬剤が入っていなかったのではないかと思われます。

    日本でも今年の前半にあったニュースですが、ある看護師が、点滴の中に患者の便を混ぜて、殺害したという衝撃的なニュースがありました。

    便を点滴に混ぜて患者の体内に入れるのは、(実はかなり難しいのですが、)素人でも考え付くことで、もっと簡単な方法はいくらでもあります。

    (これ以上は、ここでは言いません)。

    おそらく死刑執行人が「決められた薬剤以外はいれるな」と言われていたのでしょうか。

    さて

    バルビタール(バルビツール)系薬剤は、歴史はかなり古く1903年から発売されています。

    昭和初期に作家 芥川龍之介が自殺しようとしてのんだのも、このバルビタール系の睡眠薬です。

    たくさんのむと呼吸が停止して死ぬこともあり、1960年代からは、「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる薬が普及しました。

    この薬は沢山のんでも呼吸停止を起こしにくく、安全な薬とされ、90年代までは第一選択として使われる薬になりました。

    安全ではありますが、長く使っていると依存性が出てきたり、急に薬を減らすとリバウンドで不眠が再発することがあります。

    最近、さらに安全な薬剤が出てメラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬と呼ばれるものが出てきました。

    オレキシン受容体を発見した日本の科学者柳沢正史氏は先日ラスカー賞を受賞し、ノーベル賞候補ともいわれています。

    最近は「睡眠衛生」という考え方が重視されるようになって、薬物に頼る前に、ちゃんと眠れる環境を整えるとか、認知行動療法的なアプローチが重視されています。

     

    不眠症で大事なことを一つ。

    最近の知見の一つで、眠れなくて困っている人に対して、ドクターが助言するアドバイスは

    「眠くなるまでベッドに入るな」

    です。

     

  • 骨は強いですか

     

    こないだNHKのテレビの歌番組で70年代から80年代のアイドルが出て懐メロ特集をやっていました。

    松本伊代という歌手が出ていて、(実は私と同い年です)今はそれなりの外見ですが、むかしはかわいい女の子でした。

    「伊代はまだ、16(才)だあから~♪」とうたっていたアイドルの頃の彼女を、私は覚えています。

    しかし数年前 骨折したというニュースがありました。

    テレビ番組の収録で、ウレタンの敷かれた落とし穴に落ちて、脊椎の圧迫骨折を起こしたのです。

    このくらいの年代の女性にはよくあるトラブルで、女性は閉経すると急に骨がもろくなっていきます。

    病的なものを骨粗しょう症と呼びます。

    まだ16歳と言っていたアイドルは、もうおばあさんの体になってしまった、人生あっという間だなあと感じました。

    *

    さて、骨は大事な体のパーツですが、女性の場合、生理が関係していることを知っていましたか。

    女性ホルモンの働きで骨が強く維持されるのですが、年を取って閉経すると、そこから骨量の減少が始まります。

    骨密度が減少して骨がスカスカになる状態を骨粗しょう症といいますが、年齢を重ねれば誰でもリスクはあります。カルシウムやビタミンDなどの栄養もそうですが、運動して骨に刺激を与えることで骨量の低下を遅らせることができます。

    20代から40代の女性で、子宮内膜症や子宮筋腫の進行をおさえるために、月経を止めてエストロゲンを抑制する治療をする人もいますが、あまり長期にわたってこの治療を行うと、骨量が低下して骨粗しょう症のリスクがあるので、6カ月を使用の限度としています。

    近年、10代の女性でも、骨が弱くなる問題が指摘されるようになりました。それは無月経から来る骨密度の低下です。

    運動強度の強いアスリートは、ストレスを受けているので無月経になりやすい。すると骨折を起こしやすくなる、というのです。

     

    数年前になくなった母も、80代になって腰椎の圧迫骨折を興しました。

    ですが、性格が頑固なところがあって、私が勧めてもリハビリに行こうとしませんでした。

     

    説得するのは骨が折れました。

     

     

  • やさしい日本語

    最近、クリニックに受診する患者さんも、外国籍の人が増えたのを実感します。

    日本語が十分でない人も多い。

    災害の多い日本では、「避難して」「退避して」という日本語が通じないことで逃げ遅れる外国人が増えるといわれます。

    「避難して」→「にげて」

    「可燃物」 →「もえるごみ」

    公共の場では外国人にわかりやすい日本語を使おうという動きも出ています。語彙を絞ったベーシックな日本語を決めることで、外国人も習得しやすく、共生しやすくする。

    病院でも

    「精査します」→「くわしくしらべます」

    「内服してください」→「くすりのんでください」

    と改善点はいくらでも出てきます。

    専門用語を使っていると、いかにもそれっぽいのですが、実はたいしたことない、というのは医療の場ではよくあって

    「疣贅」とはイボのことであり、「掻痒」とは「かゆみ」のことです。

    さて、私が医学の道に入って、大学病院で学生実習をしていた時の失敗談です。

    若い女性患者に「おしっこ」をしたかどうか聞く時、

    最初、私は緊張していて、「お小水はいかがでした?」と聞くつもりだったのですが、

    「おしょ、おしょ 、おしょうすいはいっ、いかがでしたか?」

    とどもってしまいました。

    「はあ?」

    と聞き返されたのですが、焦った私は小水を尿と言い換えて、「尿はどうですか?」と聞くつもりで、

    「にょ、にょにょにょ、尿 の方はどうですか」とさらにどもってしまい

    「ん?」(何聞いてんだこいつは?)とばかりにいぶかしい顔をされました。

     

    焦った私は叫び声に近い大声で

    「おしっこお! おしっこ!どうでしたか!」

    と聞くはめになってしまい、赤面したことを思い出します。

    日本語は、わかりやすく、はっきりと。が基本ですね。

     

     

  • 柿の季節

    今年は虫の大発生で、柿が病気になり、不良なのだそうです。

     

    私は近年、柿が好きになってきました。

    歯ごたえのいい食感と、適度な甘さで、これくらいの甘さが上品に感じます。

    次郎柿のオリジンはここら辺の地域です

    ここら辺のイナカではどこでも見かけるので、「よく見かける人は好きになる」効果でしょうか。

    柿の栄養の特徴は、何といってもビタミンC。

    酸っぱいイメージのビタミンCとはちょっと意外かもしれませんが、甘柿に含まれているビタミンCはイチゴやレモンに決して劣りません (干し柿など加工するとCはなくなる)。

    ほかにも、ビタミンB1、B2、カロチン、ミネラル、タンニン(渋みの成分)などを含んでいるため、
    「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど、柿の栄養価は高いのです。

    また、「二日酔いには柿」といわれていますが、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれるからで、豊富なカリウムの利尿作用のおかげともいわれています。

    さて、私がお産にかかわる仕事をしていて、よくいただく質問の一つに
    「いつごろ生まれるんですか?」 があります。

    21世紀の今でも、陣痛がやってくるしくみは、わかっていません。。
    (黄体ホルモン抑制説 胎児の副腎皮質ホルモン増加説がありますが)

    内診して、なんとなく陣痛が来そうだな 程度はわかりますが 正確に、何日の何時までは当たりません。

    妊婦さんに「いつ産まれますか?」と聞かれて
    「そんなこと、わかりません」と言うと 相手をがっかりさせるので

    「お産はねえ、果物の実が熟して、木の枝から落ちてくる 時期を当てるようなものなんですよ」と説明しています。

    「柿の実が熟しているのは見てわかるけど、何日の何時何分に落ちるかは
    わからないでしょ?」

    そういうと納得してもらえるようです。

     

  • 月夜に思う

    夕方空を見上げたら、雲の合間に、満月に近い月。

    いずこも同じ秋の夕暮れ

    ああ風流だな・・・

    産婦人科医の私が「月」といえば思い出すのが月経。

    人間の体は不思議なもので、月の暦と同じ28日で次の生理が来るようにできている、という話聞いたことありませんか?

    しかし現実には、生理の周期は28日という人ばかりではありません。

    25日で次の生理が来る、という人もあれば37日の周期の人もいます。

    予定していた月経が来なくて、突然狂う、ということもよく起こります。

    ”日経よく読む”ではなくて”月経読めない”のです。クリニックには月経のトラブルで受診する人も多いのですが、環境の変化によるストレスで生理の周期が変わってしまうこともあります。

     

    生理前の不快感、イライラなどの精神症状や胸の張り、胃腸の膨満感など体の不調が月経周期に一致して起こってくるものを「月経前(緊張)症候群(PMS:Premenstrual syndrome)」といいます。

     

    月経周期の排卵後に起こり、黄体ホルモンが関係していると考えられています。

    昔はこういうことがわからなかったので、
    (男性にとっては突然怒りだす女性は理解不可能でした)
    月の満ち欠けの影響でこういう病気が起こっているのだろうと考えました。

    英語でlunar(ルナー)は「月の**」という意味ですが
    lunatic(ルナティック)になると「精神異常の、発狂した」という意味になります。

    日本でも

    うどんの食べ方によって キツネ憑(つ)きになる、という話を聞いたことがありますか?

    「きつね」うどんと「月見」うどんをいっしょに食べると「キツネ・ツキ」だとか。

  • インスタントラーメンが1年で一番売れる日

    台風の雨風強かったですね。

     

    私はかつて山岳部に所属し、高度3000m級の南アルプスの山中を台風の中歩いた経験もあり、多少の風雨は何とも感じないのです。むしろ楽しんでいたりする。

    カップ麺食べるの久しぶりでした。

    風雨が強まっている時間、外に出られないので、非常用として買っておいたカップ麺を食べてみました。

    最近「糖質控えろ」とか「塩分控えろ」とか周りには言っているので、すっかり食べなくなってしまったラーメン。

    本当は私ラーメン好きで、子供の頃はインスタントラーメンを食事以外に2袋食べていた日もありました(大食いだった)。高校の頃はインスタントラーメンの袋をコレクションして、30種類くらい集まりましたが、それを自分の部屋の壁に貼ってうっとりしていました。それほどのラーメン好きです。そう思えば今回のインスタントラーメンは久々のごちそうです。

    ラーメン大好き小池さんのように私の頭はもじゃもじゃです

    今ではスープを口に入れるたび(塩分濃いな)と思ったり、麺を咀嚼するたび(カロリー大丈夫か)と余計な事を考えてしまい、純粋においしいと思って食べていたあの日に帰りたいと思いました。

    台風明けの日にスーパーに行ったら、インスタント麺売り場は商品がなくなっていてガラガラ。台風前にみんなラーメンを買いあさっていったのでしょう。

    台風の前は一年で一番インスタントラーメンが売れる日だということがわかりました。

  • 東洋医学

    産婦人科は内科や整形外科などの他の科と比べると漢方薬を処方することが多い科です。生理痛や生理前後の体の不調、更年期障害などに効果があることが多いためです。人によって薬が合う、合わないがありますが、西洋医学と違って「こういうタイプの人にはこのような漢方、という「証(しょう)」というものがあって、それを見極めるのが処方医の腕の見せ所とされています。

    先日テレビで「東洋医学の可能性を探る」といった趣旨の番組がありました。

    番組ではツボ(指圧や鍼灸)・漢方薬・ヨガなどで科学的に明らかになった効果を紹介していました。

    鍼灸や指圧をすることで、血流がよくなり、痛みのスコアが改善したり、仕事のパフォーマンス向上となったエビデンスが紹介されていました。

    「気の流れを整える」とはわかりやすく言えば、自分の体のゆがみや緊張しているところを意識すること、さらには自分の心と体の平常状態を意識的に取り戻すことです。

    女性に多い「なんとなく不調」は自律神経由来だったり、内分泌系の乱れも関係していて、漢方薬の得意分野です。いろいろ薬のレパートリーがあります。

    さて、東洋医学に効果が本当にあるのか、私なりの疑問もあります。

    *耳に針を刺すことで肩コリ解消するのなら、ピアスをしている人には肩コリがないのか?

    ピアスをしていても肩こりや頭痛を訴える人はよく診察します。

    *体の調子をよくするツボはあるが、悪くしてしまうツボはないのか。

    私の世代の漫画で「パタリロ」とか「北斗の拳」では突いてしまうと死んでしまうような「秘孔」が出てきます。

    私は腹腔鏡の手術をするときに、「突いてしまったら危険な腹部のツボ」がないのか、気にしていたのですが、解剖学的に血管のある場所とかでなければ、どこに穴開けても問題ない、ということがわかりました。

    「流産をしてしまうツボ」というのも無いようです。

     

     

     

  • 911の思い出

    世界貿易センタービルの屋上から眺めた、ニューヨークのビルの群れや海に浮かぶ自由の女神。

    今はない、世界貿易センターに、むかし登ったことがあります。

    Arial view of WTC in March of 2001

    25年前の9月11日、アメリカ同時多発テロ。

    ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突っ込むシーンは、テレビで見ていた私にも忘れられない人生の一幕でした。

    今年の9月11日に25周年記念行事をやっていて思い出しました。

     

    私は1984年の7月にニューヨーク観光しました。

    セントラルパーク、グランドセントラル駅など見て、貿易センタービルへ行きました。

    このビルは日系アメリカ人のミノル・ヤマサキという人が設計したそうです。

    「Observatory」とは 展望台のことだと、この貿易センタービルの一階で初めて知りました。

    長いエレベータで屋上に上りましたが、細長いビルが林立するマンハッタン島のビル群を眼下に見て感激しました。

    30年以上前の記憶なので断片的なのですが、

    ニューヨーク観光で一番思い出に残っているのは・・・

    友人のお父さん、お母さん、友人の妹さんといっしょにクルマに乗せてもらって、マンハッタンのあちこちをクルマで案内してもらったのですが

    車中で居眠りしてしまったことです!

     

    日本との時差が12時間(近く)で、ニューヨークに昼着いたのは、日本の夜中の時間。

    時差ぼけで、眠くて、眠くて、

     

    せっかく家族総出で私を観光に連れて行ってくれたのに・・・

     

    すみませんでした。

     

     

  • あんざんのコンクール

    お産がうまく進むようにするには、どうしたらいいか、日々考えて仕事しています。

    気持ちがリラックスしていることも一つの重要な要素かと、最近考えています。

    初産の妊婦さんについては、いろいろ本を読んで、知識頭につめこんで、ガチガチにかまえている方よりは、あまり考えすぎずに、自分の身に起こってくる体の変化について、上手に身をゆだねることができる方のほうが、お産が進みやすいのではないか、という印象があります。

    KIMG0680
    安産するにはどうしたら、いいだろう・・・

    と思っていたら、スタッフのデスクの上に

    「全国あんざんコンクール」

    の文字が書かれたクリアファイルが目に入りました。

    安産のコンクールなんてあるのか!

     

    お産の何を比較するんだろうか?

     

    帝王切開率の少なさ?

     

    産婦の主観的な満足度?

    ビッグデータの活用に関心が集まっている昨今、私のまだ知りえないパラメータを駆使して、お産の評価ができるようになったんだろうか??

    なんと60年前から! 知らなかったよ!

     

    と思っていたら、このコンクールは「そろばん教室」の暗算のことでした。下の方に珠算と書かれてました。

     

    イメージトレーニングして「タマをよく動かす」とアンザンできるのかもしれません。

     

  • 雨の日のグッズ

    台風もあって雨がひどかったですね

    私は歩いて職場まで通勤しますが、

    雨の日グッズといえば・・・

    スポーツサンダルとビニール傘です!

    素足にサンダル。

    サンダルは、かかとのストラップが付いているので、

    通勤途中にクマに襲われそうになっても

    走って逃げることができます!

    今までに、通勤の路上で、タヌキとモグラの死骸に遭遇しました。

    いつ クマが出てこないともわかりません。

    雨の日、ぬれるのを気にしながら靴下を履いていくより

    素足にサンダルがおすすめです。

    素足はすぐに乾きます。

     

    ビニール傘も愛用品です。 ビニール傘は透明なので傘の中に頭を入れた状態でも周囲の状況がわかります。交通事故のリスクを減らします。

    コンビニでも売ってるモノですが、丁寧に使えば1年以上持ちます。 軽いし、あまり盗まれる心配がありません!

    失っても惜しくない!高級品と違って、壊れてもすぐ代わりのものが手に入りますし経済的です。

     

    1年近くこれを使っています

    格好は気にしません。

    どうせ誰も見てないし

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