院長ブログ
柿とお産
2021年10月31日|院長ブログ
秋も本格的になりあちこちの柿の実も色づいてきましたね。
私の住んでいる所がイナカなので、あちこちの民家の敷地に熟した柿を見負けます。
当地(静岡のこのあたり)は「次郎柿」の発祥地。
1844年に、この近く周智郡に住む松本次郎吉さんという人が太田川を流れている柿の幼木を拾って、植えたのが「次郎柿」の始まりと言われています。
柿の栄養の特徴はビタミンC。
甘柿に含まれているビタミンCはイチゴやレモンに劣りません (干し柿など加工するとCはなくなる)。
柿には他にも、ビタミンB1、B2、カロチン、ミネラル、タンニン(渋みの成分)などの栄養素を含んでいるため、
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど、柿の栄養価は高いのです。
また、「二日酔いには柿」といわれていますが、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれるからで、豊富なカリウムの利尿作用のおかげともいわれています。
さて、私がお産にかかわる仕事をしていて、よくいただく質問の一つに
「いつごろ生まれるんですか?」 があります。
今でも、陣痛がやってくるしくみは、詳しくわかっていません。。
(黄体ホルモン抑制説 胎児の副腎皮質ホルモン増加説がありますが)
内診して、なんとなく陣痛が来そうだな 程度はわかりますが お産が起きるのは正確に、何日の何時までは当たりません。
同僚の産婦人科医でも同じことを言うと思います。
私は、妊婦さんに「いつ産まれますか?」と聞かれた時、
「そんなこと、わかりません」と言うと 相手をがっかりさせるので
「お産の時期を予測するのは、例えば果物の実が熟して、木の枝から落ちてくる 時期を当てるようなものなんですよ」と説明しています。
「柿の実が熟しているのは見てわかるけど、何日の何時何分に落ちるかは
わからないでしょ?」
そういうと納得してもらえるようです。