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院長ブログ

  • オーバードーズ

    最近、処方している薬で、薬局から「在庫がありません」と言われることが増えました。

    昨日はフェルムという鉄剤(貧血をなおすのに使います)。数か月前には、黄体ホルモン。ちょっと前にはカロナール(アセトアミノフェンという鎮痛剤)、2~3年前はピペラシリンという抗生物質。

    それぞれ基本的な薬なのですが、薬価が安くなったために、採算が合わなくなり、作らなくなってしまった会社が多いのです。

    新しく出た薬はバカ高いのに、安くて、効果があって長く使われている薬は欠品。おかしいですよねえ。

    さて最近若い人の間で話題になる「オーバードースoverdose」。

    私SNS見ないので、詳しいことは知りませんが、「オーバードースしちゃった」とか薬をのむほどつらい自分をアピールしてる傾向がないでしょうか。

    たしかに薬と言われるものは、必要以上に摂取すれば、何等かの変調をきたします。

     

    でも、イッキのみされると困るような薬は市販薬になっていないはず。睡眠薬や鎮静剤は処方日数も一か月に制限されています。

    市販薬に含まれる、アセトアミノフェン 抗ヒスタミン剤 一度にたくさんのんだら、変調はきたすけど、安全域が広いので、通常命にかかわることはありません。

    ただしどんなに安全な薬でも沢山のめば命が危ない、という量もあるのです。

    安全と思われている食べ物だって致死量が存在します。

    砂糖を沢山取りすぎると死ぬって知ってましたか? 摂取した量で半数の人が死ぬ量を「LD50 半数致死量」と言いますが、砂糖のLD50 は 15g~36g/㎏です。たったこれだけで半分の人が死んでしまうんです。

    塩(塩化ナトリウム)の半数致死量は3~35g/㎏。たったこれだけで人が半分の人が死にます。

    ビタミンCの半数致死量は12g/㎏。怖いですねえ。

    トマトにも致死量があって、4トン食べると死ぬと言われています。

    紅茶だとたった125杯のカフェイン量で命の危険があるそうです。

    昔、ウェブ投稿で笑い話を集めた「死ぬかと思った」という個人の体験談が書かれた本があったのですが、その中に

    「花粉症で鼻水が止まらない男が彼女のタンポンを発見し、

    鼻に詰めたところ抜けなくなり、抜こうとしたら鼻血がでてタンポンは更に膨れ上がり、

    病院に言ったら医者と看護婦さんに爆笑され、死ぬかと思った」

    というようなエピソードが数多く収録されていて、

    私は笑い死にそうになりました。

     

     

     

  • 立ち合い出産

    お産をされる妊婦さんの夫の立ち合い{立ち合い出産」が近年非常に増えていて、今では半分以上のお産で夫が立ち合っています。中には上の子を立ち会わせたいという要望の方もおります。

     20年以上前、私が産婦人科医になったばかりの頃は「分娩室に男性が入るなんてとんでもない」という風潮でしたから、時代は大きく変わりました。

     妊娠中から妊婦健診に同伴し、赤ちゃんの様子をエコーで見ている男性も多いですが、

    お産に男性が付きそうと、お産をする妊婦さんの苦労がわかり、子供への愛着が増し、「父親らしさ」が醸成されます。良い事が多い。

    一人ひとりのお産を大切に

    テレビドラマでは「感動の出産シーン」くらいしか放映されませんが、実際どうなんでしょう。

    実際にはいろんな反応があります。

    分娩室というのは、いざというときにすぐに手術が行えるような非常時の設備がおかれていて、

    部外者にとっては慣れない雰囲気ですし
     またお産に関わるスタッフは医師を除いてすべてが女性。
     分娩室はダンナ達にとっては神秘の部屋。
     ダンナ達はこんな慣れない雰囲気の中でおどおどしながら入ってきます。
     
    陣痛計やら点滴やらに体が触れて、助産師さんが
     「ちょっとさがっててください!」
     などと注意されるとびくっとして指示にしたがっているので緊張がうかがえます。
     
    陣痛が強くなってから、実際赤ちゃんが出てくるまでは結構時間がかかることもあります。
     陣痛が来ているときにダンナは背中や腰をさすってあげたり、手を握ったりしています。
     陣痛が遠のいている間ペットボトルの水をのませたりする。
     ですが
    お産は時間がかかるので、間が持たなくなってしまうことがあります。
     傍観者の私から見ると、なんかすごい窮屈(きゅうくつ)そう。
     
    ダンナたちの表情からすると
     「この状況では自分はどう反応したらいいのだろう」と思案している人多数。
    
    
    「感動のお産」と言われていますが、生まれたばかりの新生児は血まみれ、
     胎脂(たいし)まみれ、ときにはウンチまみれ。
     お産に時間がかかった人は赤ちゃんの頭が産道で変形してトンガリ頭になっている。
     
    ダンナさんも、見慣れない、血まみれトンガリ頭のベビーをみて本当に感動しているのかなあ、と疑問に思うこともあります。
     
    でも赤ちゃんが活発に動き出すと、わが子に興味深々で、見つめている方が大多数です。
    
    
    大半は、赤ちゃんが生まれると、(ああよかった)という表情で、写真を撮ったり、奥さんをねぎらったり、
     
    親御さんや兄弟に電話やメール、LINEを送ったり、というパターンが多いですね。
     
    ダンナさんも緊張を強いられるので、お産が終わると、奥さん以上にグッタリとなる人もいます。
     
    逆にテンション上がってハイになる人もいます。泣く人は1割程度。
    
    
    感じ方は、自由です。 感動の押し付けはしないつもり。
     
     
    お産は神聖ですが、長い事やっていると、笑えるようなこともいろいろ経験します。
    
    
    本当は立ち合い出産なんかしたくないのに、
    
    「私のお産を見なさい」と奥さんに連れてこられたダンナさんは一目でわかります。
     
    首にヒモをつけて無理やり引っ張ってこられたヤギのように、イヤイヤ、分娩室の隅に立っている。
     
    学校で、宿題を忘れた生徒が教室のすみっこに立たされているように、後ろ手にしてやる気なさそうに立っている。
     ふつうは、赤ちゃんが生まれると、ヨロコビの雰囲気で部屋中が満ち満ちるのですが、
     
    「立ち合い出産したくない」ダンナの中には、血液が付着した新生児をみて
    「血を見るのがキライだから」と言って、その場に卒倒する人もいます。
     
    大の大人に倒れられると、看護師が運ぶのが大変です。

     

  • 良いドキドキ

    一日のうちで明るい時間が長くなりましたね。

    去年の夏は、暑かった。

    私も、自分の畑の野菜を見に行くのが面倒になったので、作った夏野菜 ほとんどダメでした。でも自分の健康を優先するとしたら仕方がないよね、と言いわけしています。

    健康のためには、今のうちから暑さに体を慣らしておくのが良い、と言われます。

    熱中症の予防以外にもメリットが大きいので、いまのうちに運動する習慣をつけておきましょう。朝晩の涼しい時に。

    熱中症は、東南アジアの国より日本の方がかかる人が多いのですが、原因の一つとして、暑さに慣れてないことから起こります。皮膚の汗腺が開いて、体が高い温度に適応できるようにしておくと重症化のリスクが減ります。エアコンは控えめにしましょう。

    もちろん、「熱中症の予防に、積極的にエアコン使いましょう」は正しいのですが。常にエアコンばかりに頼った生活をしていると、逆に熱中症が起こりやすいのです。

    コロナ感染症の時に「マスクをつけていると熱中症になりやすい」と一部メディアで言われていましたが、医学的にはマスク着用が熱中症を悪化させるエビデンスはありません。なんとなくそう感じるだけ、です。

    めまいや倦怠感などの自律神経症状も熱中症のサインの一つですが、動悸もその一つです。

    動悸の原因を知るために、心臓の聴診をすることがあります。不整脈や血液の逆流がないかを知ることができます。

    私がかつて勤務医で、麻酔科を回っていたときのことです。歯科の研修医の女医で、全身麻酔の経験を積むために、同じとこで働いていました。彼女はとっても美人でした。

    歯科の先生にとっては、心臓の聴診は、慣れないことなのですが、麻酔の術前の診察では、いちおう、聴診器で胸の音を聞くことになっています。

    彼女が困っている、というので理由を聞くと

    若い男の人の聴診、緊張しちゃって、全然わかんない~」そうです。

    20代の男性の患者のはだけた裸の胸に聴診器を当てるということ自体、慣れなくて、自分の心臓がバクバクして、聴診器をあてても、「自分の心臓のバクバクする音で、患者の心臓の音がよくわからない」のだそうです。

    聴診器を当てられていた若い男、じっと胸の音を聞かれ胸がドキドキ、心拍数120くらいの頻脈になってしまい、正常なのか、異常心拍なのか、全くわからなかったそうです。

    まあ、若くて美人で白衣を着た女性に、そんなことされたら、そうなるかな。

     

     

     

     

     

     

     

  • かんぴょうの意外な使われ方

    かんぴょう」ってお寿司のネタに入っているの、知ってますよね。

    醤油で甘く煮つけてあると、寿司飯とマッチして良い歯ごたえです。

    もともと植物で、栃木県が国内の生産の98%を占めます。

    このかんぴょう、最近は意外なところに用途が広がっているそうです。

    かんぴょうでスピーカーを作った人がいます

    1年で僅か300個のみ販売!畑で穫れる、幻の超高音質かんぴょうスピーカー「fucucci(フクッチ)」が、9月26日(火)からオンライン限定で販売を開始。

    かんぴょうを使ったスピーカーはとても音質が良く、海外からの引き合いもあるとか

    また、栃木県にある自治医科大の医師が、かんぴょうを使た医療器材を発明しました。

    すし屋でかんぴょう巻きを食べていた時のこと。かんぴょうの弾力性が人間の皮膚に似ていると気付き、縫合の練習用にかんぴょうを使えないかと思い立ちました。

    外科医が縫合の練習をする樹脂製のキットは以前からありますが、高価で数万円ほどします。一方かんぴょうなら安くて、捨てるのも簡単(食べれるし)、ということで特許も取ったそうです。

    人間の皮膚を噛んでみた人なんて、いないと思いますが、まあ、獣の肉で言えば、豚の皮膚が近いです。(私も縫合の練習に豚を使ったことがあります)

    かんぴょうの歯ごたえって、たしかに人の皮膚を噛んだら、あんな弾力性かなあという気がします。

    縫合練習の材料ですが、

    医者になって縫合の練習をしているとき、実際に肉や魚を買ってきて、縫合してみたこともありますが、脂でベタベタするし、捨てるのもったいないし、何回も練習するためには、あまりいい材料ではありませんでした。

    私が一番よく使っていたのは「スポンジタワシ」でした。

     

  • 腸内細菌

    便移植というセンセーショナルな治療がマスコミでも報道されたことがあります。

    便移植と聞いてピンと来ない人に、わかりやすく言い換えると

    「他人のウンコを食べる治療」です。

    一部の難治性の腸炎に対して有効とされ、治験が広く行われるようになっています。

    腸内環境が近年注目を浴びていて、私も消化器の先生の勉強会に顔を出してきたところです。

    腸内環境が体の免疫系に与える影響は今まで考えられていたよりずっと大きい。

    小児のアレルギー、アトピー性皮膚炎や喘息の発症と関係しているかもしれない。

    今後新しいことが次々と出てくるでしょう。

    生まれたての赤ちゃんは、腸内細菌のない状態で生まれてくるので、どこかで細菌が入って、腸内に定着するのですが、母親の影響が大きいといわれています。

    衛生仮説という考え方があって、子供の頃に汚いところにいた方が喘息やアトピーなどアレルギー疾患の発生が少ないことがわかってきました。

    「多様な環境微生物への曝露、小児の喘息リスクと逆相関

    Exposure to Environmental Microorganisms and Childhood Asthma.
    NEJM 2011; 364:701-709.

    農場に住む小児の喘息・アトピーの有病率および環境微生物への曝露状況を、2件の横断的研究で参照集団と比較。いずれの研究でも、農場に住む小児の方が喘息・アトピーの有病率が低く、多様な微生物に曝露されていた。また、曝露されている微生物が多様なほど、喘息リスクが低いことが示された(両研究のオッズ比0.62および0.86)。」

    1960年代以前には、アトピーの報告がほとんどない

    寄生虫が多い環境で育つ、熱帯地方の子供にはアトピーや喘息がほとんどない

    事実もこれを裏付けています。

    さて

    微生物の多い環境といえば、私、肥溜め(こえだめ)に落ちたことがあります。

    肥溜めってわかりますか?

    そう、畑の肥料として、人糞をためておく所。

    犬の賛否

    小学生の頃、畑のあぜ道で犬の散歩をしていたとき、

    急に犬が走り出し、綱に引かれた私は犬といっしょに、肥溜めの中にドボンしました。

    あの臭いは一生忘れません。

    クサくて・・・

    おかげで私アレルギー疾患 フリーです。

     

     

  • 顔ハンコ

    自分の顔の写真で作ったハンコがあり、院内の回覧に使っています。

    20代の顔ハンコ

    20代の顔ハンコ

    手書きのサインよりインパクトあります。

    ふつうの「苗字」だけのハンコだと本人以外の誰でも代わりに押せますが、これは所有している人しか押せないので、本人認証を確実にするにはいいかもしれません。

    このハンコの由来は、私が医学生だった当時、仲良くなった香港の女子医学生と、大阪城公園近くの「パナソニック・スクエア」というところに遊びに行き、その時に記念に作ったものです。カメラで撮った画像を、その場でハンコにしてくれる機械があったのです。

     このような機械をはじめとして未来を感じさせるハイテクな機械の集まった場所で、外国から来た人を案内するには、都合のいい場所でした。香港の医学生とは、彼女が日本に来たときに、あっちこっち案内しました。そのまま付き合っていたら、自分の人生も変わっていたかもしれません。

    まだ電子メールが普及する前の時代で、当時医学生だった彼女とは、何度か文通していましたが、その後は香港で放射線科医となり、医者になってからは連絡がありません。

     学生の頃の顔のハンコが通用するということは、昔から自分の顔の輪郭はあまり変わっていない、ということですが、若いころは自分の、目が小さくて平べったい顔がいやでした。

    最近作った顔ハンコ

    最近作った顔ハンコ

    今でも自分の顔は良い顔とは思いませんが、あまりこだわらなくなりました。

    さて、昔からあった顔ハンコですが、使っているうちに欠けてきてしまったのでネット上の「顔ハンコ」屋さんで新たに自分のハンコを作ってみました。

    写真のデータを送ると、それをもとにイラストを作ってくれて、それをまたハンコに加工してくれます。デフォルメの度合いが業者によっていろいろあるようです。

    あなたも自分の顔ハンコ、作ってみませんか?

  • イモ

    連休ですが、私は畑で夏野菜の苗を植えたりしています。

    ここ2~3年、畑に行くのをさぼったためか、トマトやナス、スイカは全然ダメでした。

    その代わりジャガイモ、サツマイモ、といった「根菜」は比較的よくできました。

    そこで今日もサツマイモの苗を植え付けてきました。

    1.クワで土を起こす。2.肥料をまく。3野菜用の培養土を載せて畑の畝(うね)を作る。4.マルチという黒いシートを土の上にかける、5.風で飛ばないようにマルチの端を土で押さえる。6.イモの苗を挿すための穴をマルチに開ける。7.買ってきたイモの苗を穴から植え付ける。8.苗が枯れないようにしっかり水を与える。

    この一連の作業を2時間くらいかけてやりました。イモ類は最初ちゃんとやっておけば、後は何もしなくてもちゃんとできていることが多いので、楽しみです。

    さて、みなさんは、「イモ」を表す漢字がイモの種類によって違うと知ってましたか?

    一般的に使われるのが「芋」で、イモ類を総称する漢字として使われます。それ以外にイモを表す漢字は、「薯」「藷」「蕷」などがあり、それぞれ表すイモの種類が違います。
    「薯」はジャガイモを表します。ジャガイモの和名は馬鈴薯(バレイショ)。

    「藷」はサツマイモを表します。サツマイモの和名は甘藷(カンショ)。

    「蕷」はヤマイモを表すそうです。

    安納イモです

    この季節に咲くジャガイモの花って、意外と可憐で美しいですよ。

    クワで土を起こしていると、どこからともなくカラスその他の鳥がやってきて、土の中のなにか(おそらく虫とか)をついばむのですが、カラスは野菜は果実も食べてしまうので注意が必要。

    掘ったイモ いじくるな!

    と言いたいところですが、英語圏の人の耳には、「掘ったイモいじくんな」というと「What time is it now?」に聞こえるそうです。

    そういえば岡崎体育のヒット曲で、「留学生」という歌があって「Hey I need you here,babe」とうたっているのに「部屋20平米(へやにじゅーへいべい)」と、たしかに聞こえて、笑えます。

    https://www.youtube.com/watch?v=lvEVP7NPklU

  • 「〇針縫う」はない

    「転倒して5針縫う大けが」とかニュースで聞くことはありませんか。

    5針より10針のほうが重症かというと必ずしもそうではないのです。同じ長さの傷でも細かく縫えば結び目の数は多い。例えば5㎝の傷に10回糸をかけてしばっても5回で縫っても結果にはあまり変わりはありません。

    私は、開業医の中では「縫う」ことが多い職業です。日常的にお産の人 帝王切開の手術で皮膚を縫います。

    劇的な変化ですが、時代とともに皮膚の合わせ方は変わってきました。 昔は皮膚を縫って合わせていました。

    30年くらい前からホチキス(ステープラー)が使われるようになり、手術後の抜糸の痛みもなくなり、患者に喜ばれるようになりました。

    その後接着剤(アロンアルファみたいな瞬間接着剤で皮膚を合わせるようになりました。ホチキスの針の痕も残らないようになりました。

    しかし、それでも接着剤だとたまに傷が合わなかったり、アレルギー反応が出る人もいます。

    一番最新の自分のやり方は、埋没縫合といって、皮膚の表面に糸が見えない縫い方をします。

     

    最近では、頭皮の傷などでは、「テープを貼って終わり」が一般的になってきました。泣いて暴れて処置がしにくい子供の頭のケガなどには好評です。

     

    皮膚を縫うというと大変なことをしているとおもうかもしれませんが、皮膚に傷をつけること自体はタトゥーだったりピアスだったり、そんなに大変なことではありません。

    妊婦健診をしていると、たまにへそにピアスをしている人がいます。

    私はとくに「外してください」とは言いませんが、ピアスのある場所からエコーの検査ができないので、胎児の様子が分かりにくいことがあります。

    出産が近くなって、おなかが大きくなると、自然にピアスが取れてしまいます(あるいは自分で取るのか?)。

    でもヘソピーの人は嫌いではないです。

    なぜか陽気な人が多い。

     

  • 楽しい寮生活

    4月になって新しい会社、学校に変わった人もいるでしょう。

    最近 寮の生活が見直されているとか。

    炊事などは共同でして、同じ年代で同じ環境の人が寝泊まりする生活ですが、

    生活費が抑えられて、規則正しい生活を送りやすいと見直されているそうです。

    私も学生時代のかなり長い間、寮で過ごしました。トイレと台所は共同で、

    1回生と2回生の時は同じ部屋をシェアして2段ベッドです。

    20人くらいが入る同じフロアには医学部の私以外にも、経営学部 農学部 法学部 教育学部などの学生がいて

    課外活動でアメフトやっているやつから、アルバイトに精を出している人からいろいろ。

    記憶が正しければ 月8000円くらいの寮費でかなり安く、アルバイトで稼いだお金は旅行に回すことができました。

    寮には日中管理人はいましたが、夜間はおらず、門限もなし。人の出入り自由。

    gakuseiryouとてものびのびした学生生活を送りました。寮生活で良かった。

    同じフロアの気の合った人と飲みに行ったりカラオケに行ったりもよくありましたが、

    週末には女子学生と合コンもあり、ある週末の朝、寝ぼけマナコでトイレに行ったら男子トイレの「大」の方から女の子が出てきてびっくりしたことがありました。江戸時代の長屋暮らしを想起させました。

    私は私で、拾ってきた猫を部屋で飼っており、ベランダと部屋の間にあるサッシにベニヤ板で「ネコ用トビラ」を作って、猫が外と中を自由に出入りできるようにしてあげました。

    ベランダに出た猫は、ベランダ伝いに4階から1階まで降りてお散歩に行くのです。

    期末試験が2週間前に迫ったある日、寮のフロアで「かゆい、かゆい」とかゆみに悩む人が続出する現象がおこりました。

    どうもノミが大発生したらしい。

    そしてその原因が、私が飼っている猫だと気が付くには長い時間がかかりませんでした。

    寮の各部屋にはベランダがあり、猫はそこを自由に行き来しています。

    猫の体毛をよく観察すると、小さいモノがピョンピョンはねていて、猫がフロア全体にノミをまき散らしていたことがわかりました。

    私も期末試験の準備そっちのけで、ノミ退治にあけくれていましたが、同じフロアの学生のみんなにはひんしゅくを買ってしまいました。

  • パシフィコ横浜 でかい Noっす!

    産婦人科の学会に出席する機会がありました。 20年からコロナだったのでリアルの学会に参加するのは実に4年ぶりです。

    場所は「パシフィコ横浜」というところで、今までも学会としてよく使われてきた場所です。

    今回もそのパシフィコ横浜という場所に行ったのですが、以前と比べると、学会の受付の場所がさらに駅から遠くなっていました。

    歩いても、歩いても なかなか着かない。

    こんなに遠かったっけ?

    と思い調べてみると、会場のパシフィコ横浜「ノース」は2020年に増設された会議場だったのです。

    天井が高くて、複数の会議場を持つこの建物は、外国人が沢山来るような国際会議をいくつも開けそうです。進撃の巨人でも会議が開けます。

    横浜のような都会に出て歩くのはしばらくぶりで、コロナの前といろいろ違うことに気づきました。

    1)ホテル代が高い!

    会場近辺のホテルの宿泊は、以前の倍くらいの値段に上がっていました。ダイナミックプライシングと言うんでしょうか、お客さんが増える時期は自動的に価格も上がるように調整されるようですね。私はなんとか安く泊まれるところを探そうと、新横浜のビジネスホテルを予約しましたが、それでも1万円以上で、以前より2割増といった感じです。

    2)エスカレータで人が歩かなくなっている

    会場近くの駅って、上下の移動が結構多いです。3階ぶち抜けのエスカレータとか、静岡のイナカでは見ないようなものが、結構あるのが面白いのですが、昔は、エスカレーター歩いている人多かったのですが、今回はほとんど見ませんでした。まあ、安全上は良いのでしょう。

    3)学会のプログラムがスマホに凝縮されている

    以前は学会の抄録が紙で、雑誌の束のような抄録を抱えて会場を移動することが多かったのですが、最近の学会ではスマホさえあれば、抄録に書かれていたことすべてを見ることができます。ただし、スマホのサイトのどこにリンクを貼ってあるのか、逆にわからなかったり、QRコードがすぐに出てこなかったりと、面倒くさいこともあります・

    リアルの学会のいいところは、なんといっても臨場感があるので、集中して話を聞けます。Web講演では(聞く人の心構えにもよるのでしょうが)中断してみたり、コーヒー飲んでみたり、気が散ることが多いです。

    また会場の書籍販売で、専門書を手に取って立ち読みできたり、協賛企業のブースでいろいろな新製品を実際に手に取って目にすることができるのが良いところです。知り合いとちょっとした会話ができたり、するのもリアルならではのメリットです。

    短い期間でしたが、勉強した気になって帰ってきました。

    長距離を歩いたわけではないはずなのですが、足が疲れました。アスファルトや硬い舗装のせいです。

    山歩きで長距離歩くのには慣れているはずなのですが、アスファルトの上を歩き続けると、やたらと足が疲れます。

    土の上を歩くのと違って、同じ場所に足裏が当たり、使っている筋肉が同じ部位なためだと思います。

    帰りの新幹線で、パンパンになった足をケアするために、靴を脱いで足をもんでいました。

    子供の頃に見た風景で、新幹線通勤のサラリーマンのオジサンが靴脱いで足を投げ出して、ネクタイ緩めて口を開けて居眠りしているのを見て

    だらしないオヤジだなあ)と思ったことがありますが、

    自分がまさにそのオジサンになってました。

     

     

     

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