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院長ブログ

  • サツマ という名のフルーツ

    秋も本格的になり、私が作っているサツマイモも収穫しました。

    サツマ」とついた食べ物といえば、みなさんは何を思い出しますか?

    イモですよね。あるいは「さつま揚げ」?

    米英の人には「さつま(satsuma)」といえば、温州みかんのことです。むこう(英語圏)の辞書にものってます。

    (日本の辞書では「マンダリンオレンジmandarin orange」が一般的ですが「satsuma mandarin」とも呼ばれる)

    19世紀に米国の日本大使によって、温州みかんの苗木が米国に送られたことに由来するらしい。

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    ペルーでも「サツマ」が栽培されているが、形が不ぞろいだったり、カビがついて品質基準にあわないものも多く、消費者の口に届くまでに30%が廃棄されてしまう、とNational Geographicの記事に書かれていました。食品の廃棄物を少なくして、エコに貢献しましょうという趣旨の記事でしたが。

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    さて、

    静岡のミカンをたくさん食べる人は糖尿病の発症リスクが低くなる、とする結果が、最近発表されました。

    浜松医科大などのチームが10年間の追跡調査を行った結果βクリプトキサンチンが、有効成分ではないかとのこと。

    クリプトキサンチンは抗酸化物質としてガンの予防効果も知られています。

    またみかんには薄毛を予防したり育毛する成分があります。果皮に含まれるリモネンという成分には

    抜け毛を促進する5αリダクターゼを阻害する働きがあることが知られています。

    風邪の予防にも効果があるといわれるビタミンCも豊富なのは、よく知られたところですね。

    こんなに健康に良いみかんなのに、日本での消費量は年々減っているとのこと。

    私の住むイナカでも近所にみかん農家は多いですが、市場に出ず、廃棄が多いのが気になります。

    「三ケ日(みっかびみかん」というのは、静岡西部で生産される有名な温州みかんのブランドですが、

    地元に住んでいながら、私は子供の頃、こう思っていました。

    カビのついたみかんなんて やだなあ・・・)

    農産物の輸出が見直されるこのご時世、

    静岡の「サツマ」として世界にデビューするといいのに。

     

     

  • 頭が大きい

    妊婦健診をしていて、「赤ちゃんの頭、大きくないですか。大丈夫ですか」と質問する妊婦さんは多いです。逆に「頭小さくないか」と聞く人はほとんどいません。もちろん水頭症などで異常に大きい場合もありますが、「病的に」頭が大きい赤ちゃんは、(正常の妊婦を診察している)うちで健診する妊婦さんの100人のうち1人もいないくらいです。

    不思議です。

    ベビーの頭が大きいことを心配している妊婦が多いのは、思うに、1)頭の形は個人差が大きく、機能的には正常でも、エコーでは「異常に」大きいと判断されることが多い。2)医者が「大きい」とか「小さい」とか誤解しやすい端的な表現をする。ためだと思います。

    昔は、レントゲンで骨盤の形と胎児の頭の形を測って、赤ちゃんが通りやすいかどうか、検査していた時代もありました。私は実際に上司の研究の手伝いで、病院の地下室にある妊婦のレントゲンフィルムを山のように引っ張り出して、比較研究したこともあります。

    それでわかったのは、赤ちゃんの頭の形には縦に長いタイプ(長頭形)と横に長いタイプ(短頭形)があることです。

    頭蓋骨の形には個人差がある

    頭蓋骨を輪切りにした頭の形はそれぞれですが、人種差があるともいわれ、欧米人では長頭形、アジア人では短頭形が多いといわれます。

    エコーで測る胎児の頭は、横幅(大横径:Biparietal diameter)を測りますが、これには頭の形が、たて長か横長か、ということは考慮されていません。

    単に頭の幅を測定しているだけです

    医学的には(正規分布していると仮定して)標準偏差のプラスマイナス1.5SD(全体の90%が入っている部分)から外れていれば「異常」と判断します。

    機能は全く正常でも、頭の形の個人差で、たて長の頭の形をしている赤ちゃんは「頭が小さい」、横長の頭の形をしている赤ちゃんは「頭が大きい」と判断されやすくなります。妊娠8か月くらいの時期には、横長の頭のベビーが「異常に大きい」と診断されてしまうことが、経験上多いです。もちろん生まれた時には全く問題ありません。

    妊婦さんに余計な心配をかけたくないと思って、私は誤解を招く発言は避けるようにしていますが(その一方で、私はあまりしゃべってくれないと思っている妊婦さんも多いらしい)、平均より大きいか小さいかをもとにして「この赤ちゃん大きいね」という産科の先生もいるようです。

    成人女性の身長の平均値は157.7㎝ですが、これを読んでいる女性のあなたはほぼ100% この値より「大きい」か「小さい」かのどっちか、のはずです。(「157.9cmの人は平均より大きい」という考え方に立てば)

    仮に女性の身長が160.0㎝だったとして、初対面の人に「大きいほうだねえ」と言われたら、病気がないか心配でしょうか?

    産科の先生でいろいろお話してくれる先生は、成人女性の身長が160㎝の身長の人に伝えるのと同じ感覚で「この赤ちゃん、大きいねえ」と言っている。

    成人では「大きいねえ」と言われて心配する人はいないと思いますが、胎児が「大きいねえ」と言われると、心配してしまう人が多いと思います。

    しかも忙しい先生は「病的に大きい」のか「平均値より上だけど正常範囲」かということまで説明していないことが多い。

    以上のように1)頭の形は個人差が大きい。2)医者は患者が思うより気軽に「大きい」と言っている、ことがあり、「大きい」と言われたが心配しなくていいケースがほとんどです。

    **

    実は私も子供の頃は自分の頭が大きいと悩んでました。帽子のサイズが合わなかったり、思春期には女の子にモテないと思い込んでいたり。

    もうすぐマラソン大会ですが、いつも使う「かぶりもの」のサイズが私の大きい頭にフィットしません。

    ゴール後。 記録が悪すぎてガッカリしている自分

    ゴール後。
    記録が悪すぎてガッカリしている自分

     

    アゴのマジックテープが止まらなかったりして。

  • AIの医者

    Chat-GPTが話題になりはじめた頃には、まだバカにしていたのですが、最近は、ちょっと役に立つかもしれないと思い始めました。

    事務系や高等教育では、Chat-GPTは「すごい」ですが、医療ではまだまだAIのチャットが人間に追いつくことはないと思います。

    患者の状態は人それぞれで、判断の前提となる条件(たとえば年齢、性、体格、既往歴、などなど)が複数あるからです。

    ネット上の情報を集めて文章を作るので、比較的頻度が高い病気や状態には、うまく回答することができるようです。

    私は妊婦ですが 出産の予定日になってもまだ陣痛が来ません どうしたらいいですか

    と予定日になった妊婦に代わって、私がChat-GPTのチャットボックスに入力してみました。以下回答です

    *************

    妊娠期間は個人差があり、出産までの時間も母体によって異なります。一般的には、出産予定日の前後2週間以内に赤ちゃんが生まれることが多いですが、それでも予定日を過ぎても陣痛が始まらないことはよくあります。

    このような場合、以下のことに留意することが重要です。

    1.静かな環境を確保し、リラックスして過ごすこと。緊張やストレスは陣痛を遅らせることがあります。

    2.産科医や助産師と連絡を取り、状況を報告すること。医療専門家が的確なアドバイスを提供し、適切な対応を行います。

    3.予定日から1週間以上経過している場合は、産科医の指示に従い、陣痛を促すために特定の方法を試みることもあります。

    4.何かが気になる場合は、いかなる場合も自己判断で行動せず、専門家の意見を求めることが大切です。

    出産は緊張感のある時間ですが、医療チームが十分なサポートを提供してくれるので安心してください。

    *****************

    3以外は、医者ではなくても言えるようなありきたりなことですが、「箇条書き」になっているとなにか重要なことが書いてありそうだし、今回びっくりしたのは最後に「安心してください」とAIが答えていることです。「相談者は心配しているので、安心するようなニュアンスで回答をする」ことは、いままでのgoogle検索なんかではなかった機能です。

     

    安心してください

    AIにならって、自分も「安心してください」のフレーズを積極的に使おうと思います。

     

     

  • インフルエンザワクチン

    インフルエンザワクチン接種。

    今年も接種の時期になりました。妊婦さんにもお勧めしております。

    でもこの「インフルエンザワクチン」という単語長くないですか?

    「山田さん、インフルエンザワクチン」「佐藤さん インフルエンザワクチン」など

    準備するクリニックとしてはいちいち面倒なので、専門職の間では「インフルエンザ」「インフルワクチン」とか、もっと縮めて「フルワク」と呼ばれています。

    SNSで話題を広める役割の人を「インフルエンサー」と呼びますが、「影響を及ぼす人」という意味合いで語源はいっしょです。

    インフルエンザを含めて風邪症状を起こす主な原因は「ウイルス」であって「」ではないのですが、わかりにくいのは「インフルエンザ・ウイルス」も「インフルエンザ」もどちらも実際に存在する病原体としての名称であることです。

    外国にもインフルエンザワクチンはもちろんありますが、英語圏では、「flu shot(フルー・ショッ)」と呼ばれます。

    ***

    ずっと昔アメリカに入国するときには、コレラの予防接種が義務付けられていた時代の話です。

    「検疫で、カラーシャツ持ってるか、カラーシャツ持ってるかってしつこく聞かれたけど、noって答えたら、拘留されて大変な目にあった」という日本人がいました。

    その人は「コレラの予防接種(Cholera shot)」を受けたかという質問を「color shirt(カラーシャツ)」と聞きまちがえたという、笑い話があります。

    日本人の耳にはインフルエンザワクチン(flu shot)は「古シャツ」に聞こえます。

     

  • テレワークのお医者さん

    先日私が医学部の時の同窓会があり、放射線科の医師と話をする機会がありました。

    放射線科って何をする科かわかりますか。

    放射線科の仕事は二つあって、画像を読む(読影する)仕事と、画像を見ながら治療を行う仕事です。

    私の友人(女性)は、読影する仕事。主に自宅にいて、パソコンを使って、送られてくる画像を読む仕事をしています。

    コロナ禍で、いろんな業種の仕事がテレワークでできることがわかりましたが、医者の診療科の中でも放射線の読影や、病理画像の診断は自宅でもできます。

    通勤しなくていいので、家事やプライベートの時間が十分とれるのがメリットです。

    しかしテレワーク医師「あるある」の悩みも聞きました。

    1)宅配便が来たのに気づかない。

    自宅で仕事に集中するので、外の音が聞こえないような環境にしていると、宅配便が自宅に来たのがわからず、不在票を置いて行かれることが多い。

    2)近所でゲームをやっている家があると回線のスピードが落ちて、パソコンで画像が読みにくくなる。とくに夜間。

    インターネットの接続スピードが、自宅周辺の使用環境に影響されて、遅くなることがあり、夜間オンラインゲームをやっているような家が周りに沢山あると、MRIやCTの画像の読み込みが遅くなってしまい、仕事にならないことがあるのだとか。別の知人の放射線科医は、自宅で仕事をするのをやめて、わざわざ、駅前にマンションを借りて、そこで読影の仕事をしているのだそうです。

    さて、画像の読影は、同じ写真でも「見る」人が見ればいろんなものが見えてきます。

    たぶん、だれも一度は目にしたことがある胸部X線(レントゲン)写真は、素人が見れば、アバラ骨が並んでいるだけですが、

    昔の結核、肺炎の痕。大動脈の動脈硬化。心臓の肥大、慢性の貧血。骨粗しょう症などいろんなことがわかることがあります。

    私が総合病院の勤務医だったころの話です。手術前の患者の胸部レントゲン写真を見ながら、いっしょに写真を眺めている若い看護師にたいして、

    「君、大変だよ。肺の真中に孤立性の腫瘤陰影が見えるよ。これってガンじゃないかなあ?」と私。

    帝王切開のため入院した人の胸のレントゲン写真、

    素人目には、肺の真中に丸くて小さい、直径1センチくらいの腫瘍のような影が見えます。

    「こりゃ絶対、ガンだよ!」

    ギクッとした表情で、写真をのぞきこんでいるナースに、

    数秒間をおいて

    ウッソー。 乳首が映っているだけだよーん。」(条件によって乳頭の陰が映ることがあるのです)

    とからかったりしたことがあります。

  • 郵便局の長居

    郵便局は大勢の人が出入りして、長時間滞在することはない場所・・・のはずですが、先日長居しました。

    私の研究調査のため、90人に往復はがきのアンケート調査を作りました。エクセルのリストを往復はがきに印字して、二つ折りにするのも一苦労でした。表裏逆に印刷したりして。

    郵便局に往復はがきを持っていって、投函しようと思った時、郵便料金が値上げされる前の昔のハガキに印字していたことに気づきました。

    1円足りない・・・

    ハガキは62円から63円になってます。

    仕方なく1円のハガキを180枚ほど買い求め、郵便局の机を借りて、往復ハガキの表と裏に指で一枚ずつちぎって、貼りました。学校で居残り勉強させられた生徒みたいで、人の出入りの多い郵便局の中に30分。座って作業。

    面倒くさかったです。

    失敗談ですが、今までの人生の中で、郵便局に長い時間滞在した事が2回あります。

    1984年 カナダのトロントの郵便局。

    2か月ほど語学研修で滞在した帰りに、船便で日本に荷物を送ろうと、段ボール箱を郵便局で発送しました。

    郵便局から帰って1時間くらいして、箱の中に帰りの飛行機のチケットも入れてしまったことに気づきました。急いで戻って、つたない英語で「チケット入れちゃったから箱開けさせて」と郵便局員にお願いして、バックヤードに連れて行ってもらい、自分の箱の中にチケット見つけた時はほっとしました。

    チケットないと日本に帰れないので、私は必死でしたが、こういう局面で英語が上達するのだなと後で変に感心したものです。

    1992年 ネパールのカトマンドゥの郵便局

    当時医学生の休みにネパール旅行をしていた私は、チベット経由で日本に帰ろうと思い立ちました。お金が5万円ほど足りないので送金してほしいと、日本に手紙を書き、届くのを待ちました。

    切手を求めて並ぶ長い列に、窓口は一つ。仏頂面で女性が切手を売っていました。日本だったら、並んでいてもすぐに自分の番が来るのですが、ネパール時間は長い、1時間近く待って平気な顔をしている人たちばかりでした。

    やっとの思いで切手を買い、日本向けに投函。何日かネパールで過ごして、そろそろ日本からの郵便も届いてないかと、連日局留めの郵便を探しに行きましたが結局見つからず。

    バスでチベット越えをしたかったのですが、あきらめてタイ経由で日本に戻りました。

    後で知りましたが、ネパール向けにお金の入った郵便物を送ると、「ほぼ届かない」のだそうです。抜かれるらしくて。

    帰国後、日本の家族からは「お金がないなんて書かれてあって、強盗にでも遭ったのかと思ったぞ」と小言を言われる始末でした。

    郵便局で長い時間を過ごした記憶は、失敗談ばかりです。

  • サプリメント

    サプリメントを買うことはありますか?

    宣伝文句には疑わしい目を投げかける私ですが、「エビデンスがある

    というフレーズには敏感に反応してしまい、心が動き、買ってしまいます。

    例えばDHA。EPAとともに、コレステロール値改善 アルツハイマー予防として知られています。

    例えばビタミンC。シミの治療に良いと聞けば薬局に走ってしまう。処方薬で薬用のビタミンCもあり、値段で言えばそちらが安いのですが、知り合いの医者に処方箋を書いてもらうのが恥ずかしいという理由で市販薬を買います。

    その一方で手を出さないサプリメントもあり、コラーゲン、ヒアルロン酸の類は、ちゃんとしたエビデンスがない(と思っている)ので、買いません。

    私の手元に「サプリメント事典」、「健康食品サプリメントのすべて」などの本も置いてありますが、どの本にも「すべて」は書かれていない気がします。

    ビタミンAや葉酸など摂りすぎの弊害も知られていて、サプリメントやビタミン剤を効能別に複数のむよりは、野菜など自然の食材から摂ったほうがいいと言われています。

    *****

    先日私のよく行くドラッグストアの一角で、 母親に連れられた小学生くらいの子供が、 ある品物を見てうれしそうに叫んでいた。

    「ねえねえ、お母さん! 見て見て!

    こんなとこで、ウンコ売っている! ウンコだよ!

    ナマのウンコ売ってるよ!」

    ついに人糞もサプリメントになって売られるようになったのか!?

    私はぎょっとして、その商品が並んでいる棚を見た。

    それは「生ウコン」のことだった。

     

     

     

     

     

  • フラリーマン

    実家の母が亡くなってから、もうすぐ半年。

    妻に先立たれて、独り身になった父。先日86歳になりました。

    奥さんに先立たれた夫は、後を追うようにすぐに死んでしまうことが多い、と聞きます。近所に住む私は、訪問の頻度を増やして、週に1~2回父の顔を見に行っています。

    運転免許も返納させられてしまい、意気消沈しているのではないかと思っていましたが

    本人はあまり気にしていない様子。

    私の父は囲碁が趣味だったのですが、クルマの運転ができなくなった後もバスに乗って囲碁の集会場に行っています。

    出かける程度の体力はあるので、安心したのですが、逆に、連絡が取りにくく困っています。 スマホもかろうじて使えるのですが、携帯していないことが多い。

    こちらから電話をかけても、どこに行っているのか、生きているのか、死んでいるのか、もわからないことがあります。

    86歳なら道端で倒れて死んでもおかしくないですから。こちらも心配です。

     

    父は昔、仕事をしていた頃は真面目な公務員でしたが、休日などは自宅を離れて、どこに行っているかわからない時間がありました。

    一日の仕事が終わってから、帰宅までの時間が長かった。仕事終わってから自宅に帰るまで、フラフラしていたのかもしれません。

    以前ニュースで「フラリーマン」と呼ばれる人たちが話題になっていました。

    仕事が早く終わるので、自宅に帰るまでの間、あちこちに寄り道して帰る夫。サラリーマンなのに、ふらふら寄り道して帰るから「フラリーマン」と呼ばれる。

    家に帰れば真面目ないい夫ですが、帰宅までどこにいるのかわからないので、妻は困る。

    つまり父は元祖「フラリーマン」です。

    女性の親と比較して仕事を持つ男性が「フラフラ歩き回る」のは男(オス)が石器時代から遺伝子DNAに刻み込んだ本能ではないかという説があります。狩猟採集の時代はフラフラ歩いていることによって、獲物や食べ物を見つける頻度が増えるため生存に有利に働いたと思われるからです。

    「一人だけの時間が欲しい」とか「帰りがけにちょっと寄り道する」のは男性の特徴の一つなのではないかと私は思いました。

    ふらふらしている人間、傍から見れば迷惑ですが、しかし、我が身を振り返ると、私もフラリーマンの遺伝子があることに気づきました。

    私も少年時代から、あちこちをフラフラ歩き回りたい人間でした。

    小学校の頃は、すねると家出をする習性があり、高校生の頃は山岳部に入って山中をフラフラ歩き回り、大学に入ってからは、自転車で日本一周を「フラフラと」しました。その後はバイクでツーリングしてあちこちフラフラ。ふらふら歩きまわる遺伝子は親譲りだったのかも。

    現在こういう(拘束の多い)仕事をしていて、何が一番やりたいかと言えば、「自由気ままにあちこちをフラフラ歩き回る」ことです。

     

     

  • 私も認知症?

    アルツハイマー型認知症に効果のある薬が日本で使うことができるようになりました。

    レケンビ(レカネマブ)はアルツハイマー病の原因物質アミロイドβ(ベータ)を取り除く画期的な薬です。

    ただし、価格が高い(米国では390万円)のと、使える対象になる患者の条件が限られるので、アルツハイマーの人すべてが解決するというわけではないようです。

    ちょっと前ですが、認知症について、かかりつけの開業医向けの講習会が開かれたので行ってきました。

    「かかりつけ医」は体の調子が悪いときにまずかかるお医者さんのことですが、かならずしも認知症に詳しいわけではない。元内科の先生が多いですが、元外科の専門医だったり、内科でも消化器、呼吸器、循環器、それぞれ専門が違うのです。

    土曜日の午後、ある公共の会議場に、近隣の開業医100人程度が集まって研修を受けました。約2㎝の分厚いテキストを渡され、4時間近く話を聞きました。

    予備校の講義みたいでした。周りはジーサンばっかりでしたが。

    受けてみた感想ですが、認知症の対応は、家族や介護スタッフいろいろな職種のサポートが必要で、医者としては薬だけ出しておけばいい、という問題ではないことです。

    認知症を遅らせる薬はあっても治す薬はありません。

    私も認知症かも!
    全部あてはまっている気がしてきました。

    認知症の症状チェックを読んでいると、なんだか自分も認知症が心配になりました。

    最近、コトバが出てこない。予定をすぐ忘れる

    なくし物が多い。

    イライラして怒りっぽい

    これって全部自分に当てはまるじゃないですか!

    研修を受けた浜北の会場は、昔の繁華街の中にあって、道が細くて曲がりくねっていて、私は帰り道の方向がわからなくなりました。

    やっぱり認知症かあ!?

  • ゼロで死ぬ

    豊かな人生を過ごそう!

    思い出はお金に換えられない。だから将来の事を心配するより、今しかできない思い出を作っておこう!

    最近話題になっている本を読んでみました。

    「Die with zero(ゼロで死ね)」とはショッキングなタイトルですが、

    人生の終わりになって、人が後悔するのは、働きすぎなければよかったこと、大切な人と過ごす時間をとれなかったこと、だそうです。

    老後に備えて、お金が心配と言われますが、大部分の人間は死ぬときはお金なんてどうでもいい。

    若い時には若い時にしか楽しめないこともあるのだから、お金の心配はせず、思い出を作ることを第一に考えるべきだ、とこの本は説いています。

    将来の年金を心配している日本人には、意表を突くようでいて、人生の本質を考えさせてくれる本です。

    ***

    自分は人生を楽しめているか?・・・

     

    先日私は思い立って、バイクで静岡市に出かけました。

    高速道路をバイクで走りました。

    時速100㎞近くのスピードを出すと、風圧で吹き飛ばされそうになります。ハンドルにしがみつきます。ヘルメットの中はけたたましいエンジン音だけが支配します。

    幅寄せしてくるトラックにおびえながら走りました。

    日本平SAにて

    私が20代の頃、つまり30年前に全く同じルートを、バイクで走ったことがあります。

    若い頃には、同じ道をわくわくしながら、バイクを操っていた記憶があるのですが、今回同じルートをバイクで走っているのに、苦行でした。

    今回高速道路上でガス欠してしまい、いきなりエンジンが止まり、路肩にバイクを止めていたところを、巡回中のパトカーに見つかり、警官に質問されてしまいました。

    走行中に土砂降りの雨にうたれ、ずぶぬれになってしまいました。

    若い頃はもっと楽しめていたはずなのに・・・年を取ると楽しくない。

    物事を楽しむには適齢期があるのだと気づかされました。

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