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院長ブログ

テレワークのお医者さん

先日私が医学部の時の同窓会があり、放射線科の医師と話をする機会がありました。

放射線科って何をする科かわかりますか。

放射線科の仕事は二つあって、画像を読む(読影する)仕事と、画像を見ながら治療を行う仕事です。

私の友人(女性)は、読影する仕事。主に自宅にいて、パソコンを使って、送られてくる画像を読む仕事をしています。

コロナ禍で、いろんな業種の仕事がテレワークでできることがわかりましたが、医者の診療科の中でも放射線の読影や、病理画像の診断は自宅でもできます。

通勤しなくていいので、家事やプライベートの時間が十分とれるのがメリットです。

しかしテレワーク医師「あるある」の悩みも聞きました。

1)宅配便が来たのに気づかない。

自宅で仕事に集中するので、外の音が聞こえないような環境にしていると、宅配便が自宅に来たのがわからず、不在票を置いて行かれることが多い。

2)近所でゲームをやっている家があると回線のスピードが落ちて、パソコンで画像が読みにくくなる。とくに夜間。

インターネットの接続スピードが、自宅周辺の使用環境に影響されて、遅くなることがあり、夜間オンラインゲームをやっているような家が周りに沢山あると、MRIやCTの画像の読み込みが遅くなってしまい、仕事にならないことがあるのだとか。別の知人の放射線科医は、自宅で仕事をするのをやめて、わざわざ、駅前にマンションを借りて、そこで読影の仕事をしているのだそうです。

さて、画像の読影は、同じ写真でも「見る」人が見ればいろんなものが見えてきます。

たぶん、だれも一度は目にしたことがある胸部X線(レントゲン)写真は、素人が見れば、アバラ骨が並んでいるだけですが、

昔の結核、肺炎の痕。大動脈の動脈硬化。心臓の肥大、慢性の貧血。骨粗しょう症などいろんなことがわかることがあります。

私が総合病院の勤務医だったころの話です。手術前の患者の胸部レントゲン写真を見ながら、いっしょに写真を眺めている若い看護師にたいして、

「君、大変だよ。肺の真中に孤立性の腫瘤陰影が見えるよ。これってガンじゃないかなあ?」と私。

帝王切開のため入院した人の胸のレントゲン写真、

素人目には、肺の真中に丸くて小さい、直径1センチくらいの腫瘍のような影が見えます。

「こりゃ絶対、ガンだよ!」

ギクッとした表情で、写真をのぞきこんでいるナースに、

数秒間をおいて

ウッソー。 乳首が映っているだけだよーん。」(条件によって乳頭の陰が映ることがあるのです)

とからかったりしたことがあります。

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