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院長ブログ

  • コトバの壁

    先日夜間の緊急手術があり、外国出身で日本語の通じない人に手術をしました。

    説明と同意が大変でした。

    手遅れになるぞ~

    こちらから無理やり拝み倒して、手術をさせてもらった感があります。

    それでも、ちょっと役に立ったのは「google 翻訳」。近年だんだん精度が上がってきているようです。この患者さん、普段は通訳の人が介在していないと、会話が成立しないのですが、

    今回の緊急手術では「気合い」と「google翻訳」で、手遅れになる前に手術が開始できました。

    スマホから翻訳された発音も聞けるのですが、緊急時にそぐわない、のんびりした音声で、ちょっとイラっとさせられました。まあいいけど。

    外国人でコミュニケーションが大変だったこと、数多くありますが、思い出深いものの一つは、私が研修医の頃出会ったロシア人の患者です。

    神戸港の近くにある救急病院でしたが、ある晩「血を吐いた」というロシア人の船員が来ました。

    付き添いの人の片言の英語の説明からすると、胃潰瘍で出血のよう。本人は日本語全くわかりません

    診断のためには直腸診(肛門から指を入れる検査)をして便潜血の有無をみる。

    コトバの通じない人に直腸診!

    さて、困った。

    「ズボンとパンツを脱いでください。」

    「ベッドに横たわり、膝をかかえるようにして丸くなってください」

    「私が指を入れますから肛門の括約筋をゆるめてください」

    これだけの内容を、コトバのわからないロシア人船員のオジサンに説明するのです。

    私はパントマイムで彼にメッセージを伝えることにしました。

    私は診察の椅子から立ち上がり(白衣を着ていた)、

    ズボンのベルトをゆるめ、ズボンとパンツを脱ぐジェスチャーをした。

    (わかった?)と目くばせすると、ロシア人はウンウンとうなずいてくれた。

    ピンポーン!

    そばのベッドに自分が横たわって、膝を丸くするジェスチャー。

    ピンポーン!

    横で看護師がクスクス笑っていましたが、そんなことには構っていられません。

    最後は難関だった。

    「肛門に指を入れます」のジェスチャー。

    こういう非常事態では気合でなんとか通じるもので、私が執拗に人差し指を立てて「カンチョー!」のポーズをすると、最後にはこっくりうなずいてくれた。

    結果は陽性。胃潰瘍からの出血が確認され、ロシア人患者は入院して胃潰瘍の治療をうけることになったのでした。

    スマホの翻訳アプリ、今後の活躍が期待されます。

     

  • 貧血の記録更新

    先日、世界陸上の大会が東京で開かれましたね。選手を応援した人も多いと思います。

    さて、記録に挑戦しているわけではないのに、

    たびたび「新記録」が出て

    私をびっくりさせるものがあります。

    それは貧血

    女性には貧血が多いですが、

    子宮筋腫などの病気で月経の量が増えると貧血になりやすい。鉄分不足も関係することがあります。

    貧血の度合いもさまざまですが、中には、よくここまで耐えたな、と思えるくらい低いヘモグロビン値の人がいます。

    正常の女性ではこのヘモグロビンの値が12~15g/dl。

    妊娠すると「相対的な」貧血になり 10 程度

    生理の時だけ出血が多く、長年かけて体が慣れていくと

    ヘモグロビンが 8 程度の貧血があっても普通に生活している人は多いです。

    ただ、皮膚が黄色くみえて、素人目からも明らかな貧血とわかるようになります。

    子宮筋腫などの方に多いです。

    ヘモグロビンの値が低い状態になると、心臓に負担がかかってくるので、心臓が大きくなる。足がむくんでくる。

    病院に行くのがイヤで、ガマンにガマンを重ねた挙げ句、意識を失って倒れて救急車で運ばれてくる人も時々いました。

    私が医者になって駆け出しの頃

    血の濃さをはかるとヘモグロビンの値が 5 という患者がいて、あまり病院に来てくれない人でした。

     なんで病院に来ないのか聞いたのですが。

    毎回出血は多いのですが、病院がキライなので行かなかったそうです。

    その数年後にヘモグロビン 3.5 で外来に歩いてきた人がいて、私は驚き、

    10年ほど前、ヘモグロビン値 2.3 という人がいました。

    全身皮膚の色はまっ黄色。

    他の病院で子宮筋腫と診断されたという彼女は、なんと自分の足で歩いて病院にやってきました。

    歩いているなんて「奇跡の人」と思われました。普通なら体を動かしただけで心臓バクバクです。

    入院するのはイヤだと言っていました。

    「どこ(の病院)に行ってもすぐ入院をしろと言われたんですけど・・・」

    当然です。こんな人は首根っこをとっつかまえても入院させなければいけません。

    「でも入院できないんで・・・」

    面倒を見ている子供がいると。

    とりあえず、これ以上出血が起こらないような薬剤の注射をした後で

    、来週必ず入院してくださいよ、と言って返しました。

    しかし。 その後入院の日になっても彼女は現れませんでした。

    どこかで倒れたかもしれない。 

    どうなったか知りません。GUM06_SY01095

     

    何年か経って別の病院にいたころ・・・

    自宅で動けなくなって救急車で私の病院に運ばれてきた別の患者さんのヘモグロビン値は

     1.7 でした。

    生きている顔ではありませんでした(もう、どうにでもして、というあきらめ顔でした)これくらいの貧血ではおそらく動くことはできません。

    しかし治療で改善しました。

    これ以下の値を私はまだ目にしていませんが、

    冗談まじりに話ができるのは、重症貧血でも治療で劇的に改善するからです。

    病院で、輸血、鉄剤投与により、貧血を治せば、皆さん

    「嘘みたい」に自覚症状が改善します。

    元気に歩いて退院されます。

    医者をやっていると、年々記録が更新されていくのでビックリします。

  • 敬老の日

     

    9月第3月曜は「敬老の日」

     

    最初は「年寄りの日」といわれていたそうで、年寄りなんて呼び方はよくないと1964年に今の名前になったそうです。

    私の産婦人科にも老若男女やってきます。お産だけでなく、年配の女性も更年期や子宮脱、膣炎などで来ます。

    産婦人科に一番来ないのが高齢の男性・・・

    のはずでしたが、開院間もない秋のある日、80代くらいの高齢のおじいさんがふらっと入ってきて、黙って、ちょこんと待合室の椅子に座っていました。

    「あの人 誰?」

    スタッフの間で騒然となりました。

    自分も診察室に入って来たら、なんて言おう?

    と思いましたが、そのうちフラフラと自分で出ていきました。

    後で聞くと、認知症で徘徊(はいかい)していた近所のジイさんだったそうです。クリニックに迷い込んだようです。

    さて、最近のおじいさん、おばあさんは元気なのが多いです。

    磐田のようなイナカでは、爺さん、婆さんでも一人一台クルマを持っている人が多い。

    孫が生まれると、家族みんなお祝いにきますが、夫、夫婦の両親がそれぞれ一台ずつクルマに乗ってお祝いに来ることがあります。

    ひどいと一人のお産で4、5台分の駐車区画が埋まります。他の患者から「クルマ停められない」と苦情が出ることもあり、これは開業の時の想定外でした。

    皆さんスマホいじっていたり、ユニクロのシャツを着ていたりして、若々しい。

    子供も産んでくれればいいのに。

  • 昔は大食いだった

    健康診断を受けた人が異常を指摘されて、産婦人科を受診することがあります。

    よくあるケースは「貧血があると言われた」ですが、子宮筋腫があって、月経量が増えていると貧血を指摘されることがあります。

     

    「コレステロールが高い」というのも、一般の健康診断で指摘されるところですが、

    「どうしたらいいでしょう?」と言っている患者さんには

    「食習慣の改善ですね」

    と指導しています。

    実はそう言っている自分もLDLコレステロールが高い。

    やはり食習慣か・・・

    たしかに、昔の私は大食いでした

    私が磐田南高生のころの話です。

    ある日曜日、同級生と一緒に浜松の駅前へ出た私たちは 回転寿司の店で

    30皿食べたらタダ

    という看板を見つけました。

    「やってみよう!」

    僕たちは奮い立った。金はないが食欲だけはある

     

    30分で平らげなかったら全額払う、という規則のもと、

    私たちはコンベアに乗って運ばれてくる寿司に果敢にチャレンジしていきました。

    鉄火巻き、トロ、イクラ・・・

    最初の10皿は難なくクリア。

    納豆巻き、イカ、イナリ・・・

    15皿を越えるころから満腹感が強くなってきた・・・

    サバ、ウニ、ガリ、ガリ、ガリ・・・

    20皿に近づくと、味わっているというよりは単に口に押し込んでいるだけ

    刺激を求めてショウガをやたらと口にする。

     

    友人は20皿を越えたところでギブアップしてしまいました。

    「食えねえ・・・」

    彼は泣きそうな顔をしながらポケットから財布を出した。

    当時の田舎の高校生にとってはイタい出費だ。

    私は・・・あきらめませんでした。

    ウニ、サバ、ガリ、カッパ巻き・・・

    皿に乗せられて運ばれてくる寿司をひたすら口に詰め込んでいった。

    ・・・

    25皿を越えたころから意識が遠のいてきました

     

    ・・・苦しい

    でもここであきらめたら寿司の代金を全部払わないといけない。

    うっぷっ・・・

    食い意地が私を奮い立たせました

    目標の30皿を平らげたとき、

    もう喉から出てきそう・・・

    失神しそうな満腹感と 勝利の喜びでした。

     

    「ここに住所と名前書いてくれ」

    寿司30皿分をタダにされた店のオヤジは

    明らかに不機嫌そうでした。

     

    ****

    数ヵ月後同じところを通りかかると

    その回転寿司店はすでに廃業していました・・・

     

     

  • ガマの油

    妊娠中に薬使って大丈夫か、という相談はよく受けるのですが、ステロイド剤も問い合わせが多い薬剤の一つです。

    ステロイドはもともと「ステロイド骨格」を持つホルモンで、男性・女性ホルモンなども含まれるのですが、狭い意味では「副腎皮質ホルモン」のことです。

    炎症をよく抑えるので、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、コロナ感染など重症感染の治療、リウマチなど自己免疫疾患(膠原病)など用途はとても幅広く、病院ではよく使われる薬の一つです。

    上手に使えばうまく症状を抑えますが、使い方が悪いと副作用がいろいろと出てしまう、「諸刃の剣」のような薬ですが、医師によって処方されているものであれば、治療上のメリットが大きいという判断なので、続けた方が良い場合がほとんどです。素人判断は避けましょう。

    妊婦さんで、アトピーの治療につかう塗り薬、鼻炎や喘息で使うステロイドの吸入薬は問題ありません。

    産婦人科で妊婦以外にステロイドを使う場面としては1)フェミニーナ軟膏など市販の抗ヒスタミン剤で効果がない陰部の皮膚炎、2)蕁麻疹 3)閉経した女性の外陰部の皮膚の萎縮にともなう痛み、4)カンジダ膣炎に抗真菌薬と併用して炎症を鎮める目的などにもよく使います。ステロイド剤は結構 いろいろ効いてくれるので助かります。

    何でも効く塗り薬というと昔は「ガマの油」というのがあったのを知っていますか?

    江戸時代までガマの油は「どんな傷にも効く万能薬」とされていたそうです。

    ヒキガエルを鏡張りの箱に入れて、自分の姿を見させると、自分の姿に驚いて冷や汗(脂)をたらし、その油を集めて膏薬にしたものが「ガマの油」です。

    https://www.youtube.com/watch?v=8bRltHqo7EI

    私、大学生の頃、筑波山の近くにある某国立大学に在学していたことがあるのですが、高校時代の友人たちに、面白がって、お土産として売られていた、この「筑波山のガマの油」をたくさん買って、一人一個ずつ送ってあげたことがありました。ほんとに傷に効くのかわかりませんでしたが。

    後で友人たちに聞いてみたら、気味悪がって、誰も使っていませんでした。

  • 9月3日は睡眠の日

    秋の夜長。眠れてますか?

    9月3日は「睡眠の日」「ぐっすりの日」だそうです。

     

    Good sleepで「ぐっすり」

    suimin

    現代人はとかく、眠れない。

     

    眠れなくて困っている方へのアドバイス

    1)誰でも年をとれば睡眠時間は短くなる。だから睡眠時間が短いことが問題ではない。

    40代以降、必要とされる睡眠時間は少しずつ短くなります。

    2)寝る前のスマホ、タブレットは厳禁 ブルーライトは脳を刺激する

    睡眠を促すホルモン、メラトニンが減少します

    日が暮れたら真っ暗になっていた昔の生活を思えば、夜8時になったらさっさと明かりを消し、日の出とともにおきるべし。

    3)アルコールは睡眠に逆効果

    アルコールはリラックス効果はありますが、中途覚醒を増やします。

    4)睡眠薬の常用はお勧めできない。

    薬は、たまに服用ならいいですが、常用するとやめるのが難しくなります。反跳性不眠が出ます。 医療機関で処方されるベンゾジアゼピンと呼ばれる安定剤・眠剤の処方量も年々増加しています。

     

     

    日々のストレス、加齢に加えて、寝るための環境も重要です。

     

    また健康な方で、日々の緊張がとれず寝付けない方には、寝る前の「〇ッチ」をお勧めします。

    普段使わないカラダの部分を引き伸ばして意識をそこに集中させます。

    適度な疲れを感じるくらいまでやれば
    てきめんに眠れます。
    私もよくやります。

     

     

    ・・・とても気持ちがいいです。

     

     

     

    ストレッチ。

    そう・・・寝る前の、ストレ)ッチは気持ちがいいです。

     

     

  • やさいの日

    8月31日は野菜の日

    読んで字のごとく「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせです。

    みなさん野菜食べてますか?

    畑の作品です。 オトコらしい!

    畑の作品です。
    オトコらしい!

    どの野菜か、によりますが、子供は野菜嫌いが多い。

    野菜はもともと、外敵に食べられないように、アクの強さや匂いを持っているものが多く、調理をして初めて食べられるようになるものが多いのです。セロリ、ピーマン、ゴーヤ、玉ねぎ、豆類等々。

    親から無理やり食べさせられた記憶も野菜嫌いにさせる一歩だそうです。

    野菜は調理の間に失われる部分が大きく、季節による価格変動も大きいし、

    パンやパスタ・麺類など粉モノなど炭水化物が相対的に安いので、安い食事をしているとつい野菜不足になります。

    成人にとっても、血糖値の上昇をゆるやかにし肥満を予防する、コレステロールを低下させる、腸内細菌の働きを活性化させる、便通をよくして便秘を改善する、など良い効果もあります。

    葉酸や微量栄養素も含み、妊婦さんはとくに積極的に摂りましょう。

    糖質を控えて、野菜を多めに摂ろう!

    妊婦さんの栄養指導で、よくこの話題を出すのですが、以前こんなケースが。
    「私、体重増やさないようにがんばってます」

    という妊婦がいました。少し体重増加が多く BMI(ボディマスインデックス)26.
    A子「今までチョコとナッツのかかったドーナツ、大好きで一日4個以上食べていたんですけど、カロリー考えてやめました」

    私「ほお、それはいいですね」

    A子「チョコとナッツはやめてプレーンのドーナツに替えたんです」

    私「・・・・・・・・」

    たいして変わんないじゃん

    そう思いましたが、うれしそうな彼女の顔を見ると、言うのをやめました。

  • 熊にされた話

    昨今、熊に人が襲われるニュースを耳にすることが多くなりましたね。

    私自身は、熊牧場や動物園で熊を見た程度ですが、私を指して「熊みたいだ」と言われたことがあります。

    高校生(磐田南高校)の頃の話です。

    3年間担任だった教師は数学の先生でした。身長150㎝代の小柄な体格。しかし、声が大きくて、話が理路整然としていて、はっきりものを言うので、生徒からは尊敬されていました。

    自分の身長より高い竹の棒を持っていて、黒板に書いた数式を指すのに使うのですが、生徒がちゃんと勉強していないと、いきなり竹の棒を床についたり、黒板たたいたりして、怒ります。

    私は数学はちゃんと勉強しなかったので、この先生にビビっていることが多かった。

    授業は、あらかじめ出された問題を、生徒が黒板に解答して、それを先生が評価することが多かったのですが、問題が難しくて、解答できず、教室の黒板の前でウロウロすることが多かった。

    当時の私、すでに身長180㎝くらいあったのですが、先生の前では、頭が上がらず、肩を落として下を向いて、問題集見ながら、おろおろしていると・・・

    お前は動物園のクマみたいなやつだな、あっちをうろうろ、こっちをうろうろして!」

    制服姿で、おろおろしている姿を「動物園のクマみたいだ」と言われたことがあります。

    それでも、(この先生に見捨てられたら、もう数学で浮かび上がれない)と思って、頑張ってついていけたのは、この先生の人格かと思います。

    今ではこの先生80代になりましたが、高校の時の同級生も、この先生を慕っていた人は多く、去年、この恩師をかこんで同窓会を開きました。

     

     

  • 発見者

    健康維持にジョギングをしています。

    10年くらい前の話。いつものジョギングをしていた時のことです。

    無題町外れの民家のガレージの前を通りかかりました。

    中に目をやるとなんとガレージの中で人が倒れているではありませんか!

    50代とおぼしき男、ついさっきまでガレージで何か仕事をしているような格好で、横向きに倒れており、

    傍らの自転車も倒れていて、

    つい今しがた倒れた、と自分の目に映りました。

    周りには人がおらず、自分が第一発見者かもしれない。

    私は男に近づいて、「大丈夫ですか?」と声をかけてみました。

    男はちょっと薄目を開けたものの、再び目を閉じ、そのまま呼びかけに反応しません。

    その瞬間、自分の中の医者としてのプロ意識が目を覚ました。

    救急のABC」のフローチャート! 頭の中を駆け巡りました。

    脈、呼吸、体温をチェック。
    呼吸と心拍は保たれている、意識がない。
    瞳孔は左右対称、4ミリ。

    脳梗塞か脳内出血か??

    胸をドキドキさせながら、とにかく人を呼ばねば、

    と隣にあるお店に入っていきました。

    (あんずクリニックの医師、ジョギング中に意識不明の男性の命を救う!)

    などと翌日の新聞に出るかな、と自分の中に功名心がチラッと見え隠れしました

    隣の店に入っていって、奥で座っていたオジサンに

    「すいません、隣のガレージで人が倒れて意識不明なんですけど」

    と声をかけたのですが、

    オジサンは全然動じることなく、

    「いいんですよ。酒飲んで酔っ払って寝てるだけですから。放っておいてください

    と言われてしまいました。

    その店の人は一応、確認のために面倒臭そうに店を出てきましたが、

    倒れていた男は、私達が騒いでいるのがわかったのか、

    「ん ああああ・・・」

    意味不明の声をあげ、寝返りを打ちはじめました。

    酒臭い。

  • 髪を切る

    最近、美容院で髪を切ってもらい、スッキリしました。

    カットはしたものの変わった印象はない

    カットはしたものの変わった印象はない

    さて、今までにあちこちの店で髪をカットしてもらったことがありますが

     初めての美容院や理髪店は入るとき勇気がいります。

    昔の話ですが 海外に出ることの多かった学生の頃、好奇心からあちこちの国で散髪してみたことがあります。

    顔ぞりの最中に頚動脈を切られて金取られたらどうしよう、
    なんてビビりながら、おそるおそる店に入る。

    コトバが通じない場所もありましたが、床屋らしい店に入ってジェスチャーで

    髪を切るしぐさをすれば、世界のどこでも大丈夫です。

    床屋の値段も国際比較すると面白いです。

     オーストラリアのシドニー滞在中に寄った床屋は12豪ドル

    (約1000円)だいたい予約が必要でしたが、予約なしでもやってもらえました。

    この時、金髪の欧米人でも、茶髪に染める人がいることをはじめて知りました。

    1997年アメリカのアトランタ滞在中に散髪をしたことがあります。

    このとき近所の安そうな床屋に入って7ドル(約800円)でした。

    「外国で髪を切ってもらうのって、緊張しますよ」

    と黒人の理容師のオバサンに言ったら、おばさんは、面倒くさそうに

    「宗教上、女性に髪を触られたことがない男性客がいたわね、まあ、たいしたことないけど」

    と適当に相槌をうってくれて、ザックザクと私の髪を切ったのでした。

    2009年旅行中にドイツのベルリンの表通りの店で散髪した時は

    10代の若いお姉さんが「私英語わからないから」とか言いながら、

    コワゴワ私の頭をいじってくれましたが1600円程度。

    インドネシアのジャワ島で行った床屋では日本円にして約200円でした。

     おしゃれなおねえちゃんがラジカセのBGMの音楽にあわせて体を揺らせながらカットしたのが印象的。

     国や文化が違っても、「髪を切る」という本質は驚くほど共通でした。

    散髪から世界が見えます。

      コトバがわからなくても、散髪屋にお客が入ってくれば、何をしたいかはわかるわけで、「サカナを売ってくれ」などという人はいませんよね。

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