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院長ブログ

  • 「平成」の始まり

    1月はじめの寒い時期ですね。

    昔の話になりますが、この1月に元号が「昭和」から「平成」に変わったのです。

    昭和64年1月7日のこと、私は鮮明に覚えています。私は医学生で、遺体の解剖実習をしている時でした。

    医学生だった私は、昭和天皇が「慢性膵炎」「黄疸」の治療をしている報道を聞きながら、「どこに膵臓があるんだ」と考えながら解剖実習をしてました。膵臓はわかりにくい場所にあります。

    昭和が1月初めでいきなり終わってしまったこともビックリでしたが、すい臓がどこにあって、膵管の閉塞でどういう症状を起こすのか、天皇の死(崩御)によってより詳しくわかりました。

    解剖実習は医学生にとって、通過儀礼でもありますが、かなり特殊な授業です。5~6人の学生が一つのグループになって、ホルマリン漬けの献体を解剖して、神経や血管や筋肉を同定していく作業です。

    脂肪の中に埋まっている神経を同定するのは、土を掘って古代の遺跡を発掘する作業と同じです。緻密で、辛気臭い作業です。

    噂されていた通り、解剖の初日は倒れる学生も出ました。

    噂されていた通りでなかったことは「解剖実習を始めると肉料理を見ると気持ち悪くて食べられなくなる」と言われていましたが、大丈夫でした。私は実習中も牛丼やスクランブルエッグも食べました。ちなみに卵の色はホルマリンで固定された脂肪とそっくりです。

    今の医学生は、コンピューターで描かれた人体の3DのCGが良く出来ているので、解剖しなくても体の構造をイメージしやすいのですが、私たちの時代のようにホルマリン臭に満ちた、暗く冷たい実習室で解剖した経験がなければわからないこともあります。

    解剖の時に着る作業着はスクラブ(半そでのダボダボしたシャツ)でしたが、男子学生も女子学生も同じ格好です。

    体育会系の人(ラグビー部テニス部の人とか)はさっさと終わって練習に行ってしまうのですが、残っている学生には「お先に失礼します」と会釈していくのが通例でした。

    隣のグループの女子で、美人と評判の学生がいたのですが、先に帰るときに、仲間にお辞儀をする。その時にスクラブの胸元からおっぱいが見える、と喜んでいた男がいました。

    そんな、くだらないことまでよく覚えています。

    その女子学生は今、産婦人科の開業医になっています。

     

  • 成人式

    1月9日は成人の日。

    実は私、成人式に出たことがありません。今まで、出ていなかったことをずっと引け目に感じていました。

    今になってカミングアウトするのは

    最近「成人式に出席しませんでした」という人が周りに複数いたのを知ったのと、成人式に出席してもしなくても、変わりないことがわかったからです。

    私が成人式に出席しなかった理由は「大人になりたくなかったから」というかなりイジけた理由でした。

    20代以降、毎年テレビで、成人式の晴れやかな青年の姿を見るにつけ、自分だけなにか欠落したものがある気がしていました。

    ただ、30代40代と仕事が忙しくなっていくにつれ、つまらないことにこだわっているのがバカらしくなってきました。

    人は好むと好まざるとにかかわらず、大人に「なってしまう」。

    外見が大人でも心が幼稚な人間はたくさんいます。

    生活が便利になったので、幼稚なまま年を重ねるのは、フツーのことです。人間は苦労するために生まれてきたわけではない。

    楽しいことをやっているうちに道ができてくる気がします。

    産後のお母さんとの集まりで、「子供といっしょに踊ろう」とかでアンパンマンの歌に合わせ踊ったら楽しかった!

    自分は いまだに成人になっていないことがわかりました。

     

     

     

     

     

     

  • テレビを見ない日々

    今日は1月4日ですが、仕事が始まった人もいるでしょうか。年末年始のテレビ番組で決まってみているものはありますか?

    私は今年の年末年始はいろいろあって、テレビを観ていません。ついに10日以上になりました。(仕事やらいろいろあったのですが)

    昔は、年末年始のテレビと言ったら、レコード大賞、紅白歌合戦、新春かくし芸大会、箱根駅伝、ラグビー等々、テレビは家になくてはならないものでしたが、今や、テレビなしで生活していて、何とかなっています。その代わりの時間私は何をしているかというと、YouTubeとPCの無料ゲームをしています。

    さて、私の実家ではこの時期、親戚が集まって食事するのですが、私が集まりに不在でいると「仕事で大変ねー」と言われます。

    お産は、喜ばしいイベントである一方で、大変なこともあり、個人差が大きくて、一概に「✖✖だった」と伝えられない側面があります。集まって酒のんでいる親戚のおじさん、おばさんに私の仕事はどうだった、とか一言にまとめらない。

     

    「お仕事のほう、どうだった」とか、親戚の人に問われると

    毎日がエブリデイだからね、へへ。」とよくわからない回答をして煙に巻いてしまいます。

     

     

  • 世の中は進歩していない

    あけましておめでとうございます。

    年末年始の区切りに本を読みました。「減速する素晴らしき世界」(ダニー・ドーリング著)という最近出た本です。詳細なデータが並べられていて、ちゃんと読むと難しい(適当に読みとばしてしまったので、著者の意図をくみ取れているかわかりません)のですが、新しい気づきを与えてくれました。簡単に言うと、

    「世の中は進歩するのが当たり前と考えられていたが、実はそうではない。停滞した(安定した)世の中に移行しつつあることに気づくべきだ」ということです。

    経済成長 人口増加 借金(債務)の増加率 科学技術 すべてが今までのスピードからゆっくりになっていく。

    AIとかクルマの自動運転とか、宇宙開発とか、これからの技術を私は楽しみにしていて、人間はどんどん進化していくものだ、と疑わずに育ってきた私には、「えっ?」と意表を突く論点の展開でした。そういわれて見れば、すっかり停滞した日本、これでGDPの成長率が1%もある、というのはどういうことなのか、と疑問がわきますし、「(進化の)スローダウン先進国」は日本である、という論旨ですが、腑に落ちます。

     

    私は出産にかかわる仕事をしていて、出生率の低下が悲観的なとらえ方をされることも多いのですが、長い人間の歴史の中で、爆発的に増えた人口が、(スローダウンして)安定的な状態に移行している途中と考えれば、出生数が減り人口が減っていくこと自体は、そんなに悲観的になることもないようなあ、と思えます。

    普段メディアの報道からだけでは気が付かない、世界の流れを再認識させてくれる良い本です。

    3年くらい前に「ファクトフルネスFACTFULLNESS」(ハンス・ロスリング著)がベストセラーになりましたが、世界についての認識を改めさせてくれる良い本です。著者はスウェーデン生まれの医師で、実際に世界の人の健康状態は良くなっていることをデータで示し、メディアで報道される内容によって、人々が誤認していることを気づかせてくれます。スウェーデンという国自体も、今では先進的な高福祉国家と捉えられていますが、実は最近までそうではなかったと、著者自身の経験から語っています。

    さて、体力も知力も「スローダウンする」年齢に来ている私としては、マラソン練習してもタイム良くならないし、物事忘れっぽくなっているし、年の初めに「これやろう」と思っても、「でもやっぱ無理かな」と思う事も多いのですが、ヒトとして生きる流れの中では、当然起こることであって、まあ、そんなもんだよなあ、と思った新年の初めでした。

     

  • 婦人科に向いてるカレンダー

    も~いくつ ね~る~と~ お正月~ と言いながら私は寝てばかりしています。

    さて、今年も終わりになり、みなさんのところではカレンダーを新しくしましたか?

    診察室にカレンダーがあると、患者さんの次の予約や、過去の出来事を把握しやすいのですが、産婦人科の診察室に置いておくと便利な形式のカレンダーが存在するのを知ってましたか?

    月替わりで、3か月分くらいが表示できるカレンダー。今月を真ん中にして前の月と翌月が表示されていると、先月の記録が聞きやすく、来月の予定を示しやすい。

    月経周期の平均が28日であることも、カレンダー選びに影響します。ピルの処方は28日周期でパッケージになっています。漢方も14日、28日単位の処方が多い。

    毎月付け替え式のものだと、時間の流れが常に上から下で表示できるので、月経周期の計算がしやすい。

    「ピルを使って来月の生理をずらしたい」という人にも、カレンダー示しながら、「ここから・・・ここまでのんでください」と説明しています。

    壁掛け、縦表示で、毎月付け替えの3カ月カレンダー、という条件で探すと、なかなか見つかりませんでした。

    私が主に使うカレンダーには「今日」のところに「TODAY」と書いた付箋を貼っています。

    理由は、私が手書きの「TODAY」を書くのが好きだからです。一か月くらい付箋を使い続けると、粘着力が減ってつかなくなるので、時々書き直しています。

     

     

     

  • 満員電車の新幹線

    先週の話ですが、親族の結婚式があり、神戸に出かけてました。

    帰りにトラブルに会いました。

    午後3時代に終わって、新神戸駅まで行って、新幹線に乗ろうとしたら、改札前に群衆が。

    事故があって新幹線が止まっている、とか。

    私は早く帰らなければなりません。私のクリニックの当直の先生が6時で帰ってしまう。お産に立ち会える医師がいなくなります。

    新神戸から浜松まで、新幹線より早く行ける方法がないので、混雑を承知で無理やり新幹線に乗り込むことにしました。

    混んでいる自由席に無理やり乗り込む。 結婚式の大きな引き出物を両手に抱えているので、迷惑そうな顔をしている他の乗客を押し分けてぐいぐいと車内へ。

    自分だけ先に行って、バッグが人で引っかかります。

    なんとか 神戸から 新大阪にたどり着きましたが。そこでまたしばらく足止め。

    ホーム下の改札のフロアは見渡す限り人で、それまで見たことないくらい混んでました。

    私のクリニックに電話するも、音声がとぎれとぎれで伝わりません。みんな電話しているので。

    1時間近く足止めされた後、架線トラブルの工事のめどがたったとのことで、5時頃発車。

    のぞみを全席自由席にしたということで、客が乗れるような計らいをしてくれたことに感謝しましたが、数時間待っていた客が、乗るのでぎゅうぎゅう詰めでした。

    旅行用のトランクを無理やり詰めるような感じで、私はドア付近に立って、ベルがなっている時だけ、必死でドアから体を離して、ドアが閉まったら、ガラスに顔をべっとりつけるような感じで自分の体を新幹線の通路に押し込みました。大阪から京都へ。京都ではさらに乗り込む人が。

    両手の引き出物のバッグは、乗車時人に挟まれて宙に浮いていました。電車が混雑した経験は、昔ラッシュアワーの山の手線で、ぎゅうぎゅうに押し込まれた時以来です。

    外を見るしかないので、大阪から京都を過ぎるあたりまで、冬の夕暮れに消えていく外の景色を眺めていました。

    名古屋から浜松の新幹線でも人は多かったですが、各駅停車の「こだま」に乗ったことで、殺人的な混雑はなくなりました。

    結局夜8時近くなって、地元の駅にたどり着きました。3時間近く遅れました。

    後でニュースを聞くと、新幹線の架線トラブルで10万人近くが影響を受けた とのことでした。

    昔の話ですが、私が神戸に住んでいたころ、静岡にいた、私の妹が、神戸に遊びに来ました。

    彼女は妊娠していて臨月でおなかが大きかったのですが、この時、静岡に帰る新幹線が、トラブルがあって、関ケ原のあたりで止まってしまい。乗客は一晩車内に閉じ込められたトラブルがありました。

    産婦人科医の妹が新幹線の車内で破水したとか 陣痛が来たらどうしよう。幸いそういうことはなかったですが、妊婦を旅行させてしまった自分を責めました。

    数年前のことですが、うちのクリニックでお産をする予定の妊婦さんが、名古屋に遊びに行っていて、帰りの新幹線の中で「破水」したことがありました。

    その人は豊橋で降ろされ、近隣の市立病院で出産されました。

    新幹線は時間どおりに走るのでアテにしてしまっていますが、トラブルもあります。

    今回の一件で身に染みて感じました。

  • 風邪の季節

    風邪の流行

    風邪とインフルエンザが流行りだしていますね。。

    私の外来にも妊婦さんの風邪ひきが多く来られます。

    私はざっと診察した後、患者さんに説明するのですが、同じ症状でも二通りの説明があります。

    「薬もだしておきましょう。」

    と伝える人と

    「妊娠しているからお薬はださないでおきましょう」

    と伝える人。

    一般的な風邪(ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス等が起こす上気道炎症状)に対する薬剤はほとんど対症療法なので、投薬の有無にかかわらず、治ります。

    薬を使わなくてもなおりますが、逆に薬を使って軽症で済むということもない(抗インフルエンザ薬を除く)

    いずれにしろ、胎児への影響はほぼありません。

    要するに、どっちでもいい、ということ。

    ここで、患者さんの顔が「薬ほしい」という顔をしていれば、薬を出しますし、

    「薬いらない」というなら出さない。ここらへんが医術のサイエンスでないところです。

    GUM06_CL04030疑い深い人は、私が薬を出すというと

    「先生、それ妊娠中にのんでも大丈夫なんでしょうねえ。」 ときりかえしてくる。

    (害のある薬なんて出しませんよ、薬が不安なら飲まずに寝といて!) とは声に出さずに、笑顔で対応。

    「今まで多くの妊婦さんが同じ処方を受けていますが、 これが原因で問題になった人はございません。」

    と言っています。

    風邪のウイルスに抗生物質が効かないことは認知されていますね。

    気管支炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎は別として、ふつうの風邪では必要ないです。

    解熱剤についても、発熱することが免疫系を賦活させる生体の自然な反応であることを考えれば、 38度以上でなければ熱を下げなくてもいい。鎮痛効果を期待して、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)を使うことはあります。

    抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミンなど風邪薬の成分)は鼻水、鼻詰まりには効くが、眠くなります。

    私自身は、葛根湯、麦門冬湯、小青竜湯などの漢方を好んで使います。

    生姜やネギ、ビタミンCなどもいいでしょう。

    効いた気がする治療”で害がないものなら別に何使ってもいいと思います。

     

     

    先日、妊婦の外来の待合室にいた人で「あたし、チョーむかつくんですけど!」 と言っているのを耳にしてしまいました。

    薬の説明で何か怒らせてしまったんだろうか・・・

    風邪ひいた友人に、そう説明していた、この人は

    ただのつわりの症状でした。

     

  • 十分暗くなれば 人は 星を見る

    人類を月に送る計画で、無人のロケットが地球に戻ってきたニュースをやっていました。

    日本の探査機も(失敗しましたが)月に送ろうという計画があったり、宇宙に関するニュースが多いですね。

    一年前には実業家の前澤友作さんが、国際宇宙ステーションに滞在し動画配信したこともあり、宇宙への関心は年々高まってます。一般の人が宇宙にいけそうなのも楽しいし、月に水があるのか、人間が住めるようになるのか、なんてわくわくします。

    「宇宙船に乗ってみたいですか」と、私が好奇心が強いのを知っている知人に聞かれることがあります。興味ありますが、実際のとこ、船内では70dB以上の騒音が常に聞こえているそうで、快適ではなさそうだし、宇宙ステーションの居住空間狭く壁の外は死の空間と思うと、ちょっとやめときたいです。

    先日SF映画見ようと思って、2014年に出た「インターステラー」という映画のビデオを買いました。

    気候変動で、農作物に疫病が広がってしまい、もう人類が住めなくなりそうな地球が舞台です。その地球を救うために、地球と似た環境の星を探る、というあらすじ。父と娘の気持ちのやり取りや葛藤も、人情くすぐりました。宇宙船や星の描写もリアルで、時間の速さが変わるという宇宙物理の法則もこの映画で学びました。ただ、この監督の作り方なんでしょうか。ハラハラします。宇宙船に乗ったクルーが一人一人 死んで行ってしまって、宇宙船もどんどん壊れて行って、最後宇宙に一人だけになってしまうのです。

    宇宙はきれいだけど「冷た」くて「さびしい」ものだと思いました。この監督の作品で「インセプション」という映画も見たことがあるのですが、(渡辺謙も出ています)見るものをハラハラさせます。

    最近日が暮れるのがとても早くて、澄んだ夜空にオリオン座など見ませんか。

    19世紀のアメリカの思想家エマーソンは

    「十分暗くなれば人は星をみる(When it is dark enough, men see the stars.)」

    と言いました。普段明るい時には気が付かなくても、暗くなってくると見えるものがあります。

    大切な人を失ったときに見えてくるものは ないでしょうか。

     

     

     

     

     

     

  • 冬は干しイモ

    imo

    12月になり「干し芋」が店に出回るようになってきました。

    磐田のこの近辺でもサツマイモの収穫があります。

     さつまイモをゆでて、スライスしたものを天日で干したものが、干しイモです。

    近所でも干し芋の販売で有名なところがあります。私も大好きです。

    遠州のからっ風で乾燥させたイモは風味も良好

     もっちりやわらかく、食べると噛みごたえがあってほんのり甘い。

    さつまイモは繊維質も多いわりに意外とカロリー低いので
    ダイエット志向の人にもお勧めです。

    私も仕事の合間、ちょっと小腹がすいたときにかじっています。

     ただしイモを食べた後は、ガスも増える。

     あなたは以下のどれかを経験したことありますか?

    1.静かな本屋さんで立ち読みをしていて、ブッと音のするオナラをしてしまう。

     2.一人で乗ったエレベータ内で、一人だと思って放屁をした、その直後に、若い異性がエレベータに乗り込んでくる。

     3.友人の子供を抱っこした時に、音の出るオナラをしてしまった。

    「いやー大きな音させるね、この子は」と、

     責任を人になすりつけて苦しいいいわけをする。

     。。。。。私は全部経験しました。

  • 骨は強いですか

    82歳になった私の母が、背骨を骨折しました。

    退院後に実家の母に会いに行ったら、背骨が前に曲がり、よく見かける「腰の曲がったおばあさん」になっていました。

    いちおう家の中の移動はできて、自分の身の回りことができていたので、ほっとしました。親の介護が自分の問題として感じられました。

    松本伊代という芸能人が、テレビ番組の収録で、ウレタンの敷かれた落とし穴に落ちて、脊椎の圧迫骨折を起こしたことが話題になりました。

    伊代はまだ、16(才)だあから~♪」とうたっていたアイドルの頃の彼女を、私は覚えています。

    もう57歳になって、おばあさんの体になってしまったのですね。女性は閉経すると骨量の減少が急に進みます。

    さて、骨は大事な体のパーツですが、女性の場合、生理が関係していることを知っていましたか。

    女性ホルモンの働きで骨が強く維持されるのですが、年を取って閉経すると、そこから骨量の減少が始まります。

    骨密度が減少して骨がスカスカになる状態を骨粗しょう症といいますが、年齢を重ねれば誰でもリスクはあります。カルシウムやビタミンDなどの栄養もそうですが、運動して骨に刺激を与えることで骨量の低下を遅らせることができます。

    20代から40代の女性で、子宮内膜症や子宮筋腫の進行をおさえるために、月経を止めてエストロゲンを抑制する治療をする人もいますが、あまり長期にわたってこの治療を行うと、骨量が低下して骨粗しょう症のリスクがあるので、6カ月を使用の限度としています。

    近年、10代の女性でも、骨が弱くなる問題が指摘されるようになりました。それは無月経から来る骨密度の低下です。

    運動強度の強いアスリートは、ストレスを受けているので無月経になりやすい。すると骨折を起こしやすくなる、というのです。

     

    さて、冒頭の私の母ですが、頑固なところがあって、リハビリに行こうとしません。

     

    説得するのは骨が折れました

     

     

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