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院長ブログ

私財をかけて堤防を作った人

このところ、あちこちで記録的な豪雨と水害のニュースが飛び込んできますね。

雨が降ったら川を見に行くな、危険だから、とテレビで注意を促されますが、天竜川の近くで育った私には、どんな大雨でも氾濫しないから大丈夫という変な安心感があります。

国内の他の地域の川と比べて、川幅が大きく、しっかりした堤防があるからです。

天竜川流域は、昭和20年以降はメジャーな洪水を経験していないそうです。

この安心して住める環境を作った人が、ある明治の人によるものだと、新聞で取り上げられていました。金原明善という人が私財を投げうって天竜川の治水を行ったのだそうです。

昔から「あばれ天竜」の名で知られていたように、天竜川の下流ではたびたび氾濫が置き、流域の住民が影響を受けていたそうです。

1876年に改修工事をはじめ、植林活動も行うなど生涯を治水にささげた人ですが、商売の才覚もあり木材の製材・運搬の事業を興したり、北海道の開拓を行ったり、出所した受刑者の再就職(保護)を行ったりと、事業家でもありました。

こんなに偉い人の記念館が、私の家のすぐ近く(浜松市東区安間町)にあると知り、本日行ってみました。

金原治山治水財団のホームページより転載

入館料は無料です。生家が保存されており、歴史を感じさせる木造家屋の中には数々の資料が残されていて、金原明善の生涯がわかるビデオを見ることができました。当時の首相大久保利通にも会って直訴したそうです。

資料館には当時の人々の生活がわかる展示物もいくつかあり、明治から大正くらいの生活用品も展示されていました。

金原明善が91歳の時に木を植えに行った時の籠(かご)も保存されていました。医者が、年だからやめとけ、というのを聞かずに自分の手で木を植えに行ったそうです。

当時で91歳ですよ。すごくないすか!

工事が完成した1950年代以降は、下流域では大規模な氾濫は起きず、そのため自動車や光関連など遠州への産業集積の基盤ができたそうです。

この人の真似はできないけど、山行って木を植えるくらいなら、自分でもできるんじゃないかな、と思いました。

 

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