院長ブログ
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歯みがきの習慣
2022年7月26日|院長ブログ
とても暑い時期ですが、ほぼ毎日ジョギングしてます。
「この暑いのに走るなんて毎日大変ですねえ」と聞いてくる方もいるのですが、
「歯ミガキしないでいたら、なんとなく気持ち悪いと感じませんか?」
と聞き返すことにしています。
運動習慣のない人からは
「走るの好きなんですかあ」
(物好きですねえ)といわんばかりのニュアンスで聞かれるのですが、大変だとも、好きだとも思っていません。
どうして走るのかと聞かれれば
やらないと、なんとなく気持ち悪い
からです。歯ミガキみたいなものです。
やるとすっきり感がありますが、好きだからやっているという感覚もない。
心拍数上げて、汗かくと、気持ちがすっきりします。脳の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンは運動することで増加します。
自分の場合走るといっても最初は1kmを9分くらいのペースなのでかなり遅いです(夏季は)。いきなり激しい運動をすると体によくない、という話もあるので、無理しません。歩く直前のような感じで、疲れようがないくらいのゆっくりのスピードです。調子に乗ってくるとだんだん早くなりますが、最後のほうでは1㎞6分くらいのペースです。
最近の脳科学の研究では、「うつ状態を改善させる」とか「集中力が高まる」とか「動脈硬化・高血糖を予防する」「テストステロンのレベルが上昇する」とかいいことばっかりです。
脳科学者の茂木健一郎ノーベル賞の山中教授やホリエモン、村上春樹も走っていることで有名です。
毎日のジョギングは歯ミガキと同じです。
あ? 今朝、歯みがくの、忘れた!
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夏の朝
2022年7月24日|院長ブログ
6月の終わりに梅雨開けって、もしかしてフライングじゃないのって思えるような雨が最近まで降ってましたが
やっと夏らしい天気になりましたね。
朝の時間は天気もすっきり晴れて、涼しいので運動するならこの時間帯。
私の住んでいるイナカでは、夏の朝、本当に早い時間から人が歩いてます。明るくなる4時台には、すでに、黙々とウォーキングをしている人々(主に高齢者)を見かけます。
私は仕事で3時とか4時とかに職場に移動することもあるのですが、4時にはもう明るくなってます。夜が白んでくる頃から、近所でニワトリが鳴き、野鳥が鳴き出し、セミの声が聞こえ出すという順番です。
仕事と思うためか、今では私、朝早くても、すぐにさっと起きますが、若い頃は朝起きるのが苦手だったです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜に関係なく、短いサイクルで寝起きします。3時間くらい寝ては、起きて授乳し、また寝て・・・を繰り返すのですが、産後には赤ちゃんの世話をするので、それに合わせてお母さんも起きて授乳しなければなりません。私がすごいと思うのは、お母さんが疲れていても、赤ちゃんの泣き声が聞こえると、パチッと目を覚まして授乳するところです。「母親スイッチ」と呼んでいますが、横で夫が寝ていてもお母さんだけはちゃんと目が覚めるのです。
育休を取る男性もここ数年で増えましたが、家族の中で一番早く起きるのは母親のようです。
「朝いちばん早いのは」という子供の歌がありますが一番早いのは豆腐屋、次に牛乳屋、新聞屋、ときて、「朝いちばんおそいのは ぼくんちのにいさん」です。
私が「にいさん」と言われていた10代の頃、超寝坊だった私。
一番ひどいのは、サイクリング旅行から帰って疲れて眠りについた翌朝。
(朝3時か、早いなあ、その割には明るいけど・・・)
と思って起きてみたら
午後3時でした。
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雨のソロキャンプ
2022年7月20日|院長ブログ
コロナが広まってから キャンプとかアウトドア活動が盛んです。
仕事を完全に忘れて、大自然に入り込もう、と先日休みをいただいて、ソロキャンプ+登山に行ってきました。
豪雨の予報でしたが、せっかく休みを取ったので、雨を楽しむくらいのつもりで出かけていきました。場所は気田川のほとりのキャンプ場。
食べること、寝ること、あとはなんもない。
自分の張ったテントの中でソローという人の書いた「森の生活」という本を読んで、眠くなったらねよう・・・
などと贅沢な時間の過ごし方を想像していったのですが・・・
「線状降水帯」が近づいていて、キャンプ場は土砂降り。近くの川も泥水があふれそうな勢いでゴーゴー流れています。
到着時豪雨で、テントも設営できないほどでした。管理人のおっちゃんも、同情してくれて、「ニュースではあと30分待てば小降りになりますよ」と、管理小屋から私のところまで土砂降りの中を伝えに来てくれました。こんな雨でもテント張る客はいましたが、たぶん全体の5分の1くらいしか利用されておらず、暗くなりだしてから来た個人の客は私一人でした。
土砂降りの中で、コンロで湯を沸かし、インスタントラーメンをすすりました。ビールのむと、さっさとテントの中で横になりました。
クルマの中で寝れば、濡れることはありませんが、クルマの中はフラットにならないし、湿気が多くなるし、なによりせっかくテントを設営するためにここに来たのですから、雨がふろうと何しようとテントの中で寝るのが本望です。
テントは私が10代の頃から使っていた(なんと40年近く前のものです)テントで、いまだに強度も十分です。しかし防水が全然ダメでした。
横になると、すぐに床面が濡れてびちゃびちゃになっており、仕方がないので、レインコートを着たまま、一晩過ごしました。一晩中雨は降り続き、夜中の二時頃には、大きなカミナリの音で目を覚まされ、寝れない時間も結構あったのですが、他にすることもないので、濡れたままテントの中で横たわっていました。
テントの中で本でも読もう、なんて格好いいことを考えていたのは記憶のかなたに消え去ってしまい、全身ずぶぬれの雨の中どうやって朝まで過ごせるか、うとうとしながら耐えてました。
翌朝、明るくなると、さっさとテントを片付け、濡れた記憶だけで帰ってしまうのも、もったいないのと、元気が残っていたので、近くの山に登ってきました。
小さな山で、誰にも会わずに、登頂して、誰にも会わず下山してきたのですが、唯一、遭遇したのは、なんとあの生き物でした。
雨で靴下がずぶぬれになり、素足に靴を履いて歩くという、普段しないことをしてしまったのも原因ですが、
下山して、ふと足首を触れると、ナメクジのようなものが、10匹くらいびっしり、足に張り付いているではありませんか!
黒くて、ぬるっとしたその体をつまみ取ると、その場所から、血が出ている!
ヒルだあ!
聞いている人が誰もいない山の中で、一人で「ぎゃあーっ」と大声をあげながら、素足にくっついたヒルを一匹一匹ちぎり取っては放り投げてました。
ヒルの刺し口って血が止まらないんですね。3時間くらい止まりません。服に血が付くのですが、幸い凝固しない血液なので、洗えばすぐ取れます。
ヒルズ族の休日の過ごし方でした。
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海にある意外なアレルギーの原因
2022年7月17日|院長ブログ
7月10日は7と10で「ナットウの日」でした。納豆好きですか?
大豆の栄養素である繊維質、タンパク質、ビタミンE、イソフラボンが豊富であることに加えて納豆菌がつくるナットウキナーゼなどは血栓の予防になる成分を含んでいて、血管の病気を予防します。
スーパーに沢山売られていて、好んで食べる人は多いと思いますが、納豆アレルギーの人もいます。
最近興味深い報告があり、「サーファーは納豆アレルギーを持つことが多い」のだそうです。
納豆に含まれるポリグルタミンに反応してしまう人が、マリンスポーツをしている人の中で、サーフィンをしている人だけに有意に多いとの統計結果が出ました。
ウインドサーフィン、スキューバダイビングと比べて明らかにサーフィンをしている人が有意に反応を持っているそうです。
研究者によれば、海にいるクラゲなどの刺胞動物は納豆と同じポリグルタミンを産生するため、クラゲに刺されることが多いことで納豆アレルギーを発症してしまうのだとか。
食べ物のアレルギーの原因を問診するときには「あなたサーフィンしてますか?」と問診することも大事ではないか、と報告しています。
納豆アレルギーは珍しいですが、マリンスポーツと意外な関係があるんですね。
私の父も納豆が好きで、「納豆は混ぜれば混ぜるほどおいしくなるんだよ」と言いながら、納豆を食べるときは、30回くらい混ぜて食べていました。私はそれが信じられなくて、混ぜないで食べた納豆と、50回くらい混ぜた納豆と食べ比べたことがありましたが、味の違いがわかりませんでした。
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シロウト考え
2022年7月13日|院長ブログ
膣(チツ)の中になにかデキモノができている、と心配になってクリニックに来た人がいました。
本人の自覚症状はないが、夫に指摘されたのだそうです。
私が診察で膣の中をみると、普通の子宮の入り口が見えていました。 子宮の入り口は、膣の奥で盛り上がっているように指で触れるので「なにかできている」と思ったのかもしれません。
「陰部がかゆくて、市販のフェミニーナ軟膏塗っていたけど良くならない」と言ってクリニックを受診する人も時々あります。カンジダ膣炎だったり、イボだったりと、市販の軟膏では効かない原因があったりします。
更年期症状と思っていたら、甲状腺の病気だったとか、陰部がむくんできたので婦人科にかかったが、実は心不全が見つかったとか、私の患者さんで私もいろいろ経験しましたが、「シロウト判断」はいけないでしょうか?
ケース・バイ・ケースだと思います。
私は医療には一般の人より知識がありますが、その他についてはシロウトです。周りは女性スタッフばかりで、機械類のトラブルにあまり詳しい人がいないので、機械の故障はまず自分でなおそうとします。クリニックの設備の故障や修理も、自分の力でなんとかなおそうと試みますが、シロウトだから手を出さない方がいい部分もあります。ベッドやテーブルの塗装をやりなおそうとして、シロウト考えで削ったり余計に塗料をつけたりして、逆に汚くなってしまったこともあります。客室のドアのノブの動きが悪いのでシロウト考えで「KURE 5-56」という潤滑油をスプレーしたら、後で建具屋さんに「余計なことするから直しにくくなった。シロウト判断しないで、ここは私たちに任せて」と怒られました。
今日は、窓が閉まらなくなるトラブルが発生。火災などの時の非常用の排煙窓ですが、このところコロナ感染症の予防のために頻繁に開け閉めするようになりました。もともと頻繁に開け閉めするために作られていないのか、今日は母親学級の後で開いた窓が閉じなくなってしまいました。
いつもならガシャガシャハンドルを動かしているうちに、回るようになってくるのですが、今日は開いた状態から閉じるための回転ハンドルが1ミリも動きません。修理を依頼するくらいなら、自分でやってみよう、と思い、ドライバーを持ってきてハンドルの周囲に見えていネジを外しました。すると意外とアッサリ表面のケースが外れました。中に据えられている金属のワイヤを巻き付ける器具の部分がありました。さらに中に出ているねじを外していくと・・・
ビヨーンとスプリングが飛び出して来て、金属の部品がバラバラになって、床に飛び散ってしまいました。
ああ、大変なことをした、シロウトがこんなことをするんじゃなかった・・・
修理のために建築屋さんを呼ばないといけないけど、それまで、雨降って開いた窓から水が入ってきたらどうすんだ、はぁ~
悲嘆に暮れていましたが、考え直して、他の場所にある防炎窓のハンドルのところに行って、バネが飛び出ないように今度はゆっくり外してみることにしました。
そうすると、バネが飛び出す前の状態が確認でき、元の状態に戻す手がかりを得ることができました。
床に散らばった部品を集めて、最初の状態におさまるように慎重に戻していくと、なんと幸い、ハンドルが動かなくなった前の正常な状態に戻りました。
結果論でいえば、シロウト考えでなんとかなってしまったのですが、シロウトがやってみていいのかどうか、本当にケースバイケースだと思いました。
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日曜日はボートに行こう
2022年7月10日|院長ブログ
日曜日はボートに行こう!
と言っている人がいたので、ボート・レースつまり競艇に行くのかと思い、(選挙の日にギャンブルなんて)と思っていたら
Vote(ヴォート:投票)に行こう、でした。
私自身は今まで政治にあまり関心を示してきませんでしたが、投票自体はちゃんと行ってました。投票率が低いといわれますが、行くきっかけがないからだと思います。私は政治のことよくわかりませんが、行かないと罰金とか、行ったらポイントたまるとか、なにかあったほうがいいと思います。
今回の選挙にも面白そうな人、いろいろ立候補していました。
NHK党って、もともと「NHKをぶっ壊す党」とかいっていましたが、「NHKを守る党」と間違えられませんか。たしかに受信料の徴収の仕方に文句のある人は、私だけではないことはよくわかります。
ガーシーって誰? よくわからないけど私芸能人にはうといのでとりあえずパス。
今回の選挙戦では、安倍元首相が撃たれるという悲しい出来事がありました。 私も意外なことに、自分の親戚が死んだくらいの喪失感を覚えました。
英語の国際ニュースでは、「Electionのキャンペーン中に撃たれた」と報道されていましたが、ちなみに投票日のことを英語で「Election dayエレクション・デイ」と言います。
これも日本人はまちがえやすいのですが、日本人が発音すると「(Erection day)」
と発音されてしまうことが多いとか。erectionとは「(男性器が)硬くなる」ことを意味するので
Erection dayとは
「勃起の日」ということになってしまいます。
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電話と電気は止まったら困る
2022年7月6日|院長ブログ
停電がありました。
本日、局地的な雷と豪雨があり、うちのクリニックは10分ほど停電になりました。
数十分前まで真夏の暑さで青空が広がる天候だったのに、いきなり雷の落ちる音が近くでドドド~ン、ドド~ンと散発的にあり、いきなり停電。
その後すぐ非常用照明が点灯と発電機のエンジンがかかるゴォーッという音がして、あちこちの電子機器が電源が切れたアラーム音を流していました。
私のクリニックは電気が来なくなると困るので、非常用電源があります。停電になると同時にディーゼルエンジンが稼働して発電します。
軽油の非常用発電機はすぐ作動するのですが、一回の給油で6時間程度しか稼働せず分娩室と手術しか電気供給しません。そこでガス発電機も使えるようにしています。容量が小さく、院内すべての電源を賄えませんが、ないよりましです。
うちみたいな産婦人科の医院ですと、入院している人の食事やトイレの問題があり、保育器や胎児心拍モニタ、黄疸の治療器、薬の入った冷蔵庫など医療機器を動かすだけの電力が必要になります。タンクに水を供給するポンプも動かないのでシャワー用の十分な水が使えません。
電子カルテなので、急に止まったら困るサーバーはいくつかのにはUPS(無停電電源装置)を入れています。
「最悪××になる」という「最悪」をいくつか考えておかなければいけません。
電気もないと困るのですが、インターネットもつながらないと困りますね。
4日前に某通信会社の障害があって3900件に影響が出たとニュースがありましたが、人体でいえば神経のようなものです。途切れては困る。
うちでは電子カルテのデータは(オンプレミスで)院内に保管しています。電子カルテの種類によっては、サーバー上に患者データを保管しているものがあるのですが、通信障害や漏洩(ろうえい)が怖くて、とても採用する気になりません。
「なくしてわかるありがたさ 親と健康とセロテープ」
というキャッチコピーがセロテープの工場に書かれているのを、新幹線の三河安城駅の近くで窓から目にした人はいませんか。私このコピー好きなんですけど
今回の停電は
「なくしてわかる ありがたさ 親と健康と 電力供給」
です
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頭痛
2022年7月3日|院長ブログ
今日は頭痛がひどかった。
私は頭痛で困ることは、普段あまりないのですが、一定の条件が重なると出るようです。
本日早朝5時代に分娩が一件あり、私が自宅を出てクリニックに出向き、お産に立ち会ったのは、いつものことでしたが、8時から年に数回ある私の地域の資源回収(廃品回収)があり、当番なので出席。
私のクリニックで出産されたお母さま達も資源回収に来ているので、ダラダラした格好は見せられないと(Tシャツのラフな格好でしたが)新聞・雑誌の回収に奔走。
作業の途中で、緊急帝王切開の呼び出し。こんなことは2カ月に一回あるか、ないかの頻度ですが、作業の途中で一人その場を抜けるのは、やはり気が引けるものです。
緊急手術なので、スタッフをそろえるのに気をもんだり、手術中トラブルがないように気を使ったりと、気疲れしました。
手術が終わるころになって、頭の芯から「ズン・ズン」とひびくような頭痛。手術が終わったころには、吐き気も感じるほどに。体もだるくなって、立っていられなくなり、私が必要な部分が終わったら、待機室のベッドで横になって、寝込んでしまいました。
数時間後、意識が戻ってくると、外は雨の音。朝は曇り空でしたが、台風が近づいているんでしょう。
ああ、低気圧で悪化する頭痛だな、と納得しました。心身のストレスもあり、悪化したものと思われました。
さて
頭痛の種類はいろいろあり、比較的頻度の高いものに「血管性頭痛」があります。「片頭痛」は若い女性に多く、目がチカチカするなど前触れの症状があります。生理前に悪化する人もいる。「群発頭痛」は男性に多く、夜間に起こることが多いです。また、「筋緊張性頭痛」も良く見られる頭痛の一つで天気が悪い日、睡眠不足、精神的緊張から起こることもよくあります。
神経痛、緑内障、副鼻腔炎(蓄膿症)、虫歯などからも頭痛が起こることがあり、一口に頭痛といっても原因はいろいろあります。
妊娠の初期にも頭痛を自覚する人は結構多いです。
軽度の頭痛であれば、アセトアミノフェンが良いですが、バファリン イブ セデス ノーシンなどの市販薬も短期的には問題ありません。
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さて、若い年代にはまれで高齢者に多いのですが頭痛の原因に「慢性硬膜下血腫」という病気があります。
本人も大したことはないと思うような、たとえばクルマに乗るときにコツンと頭をぶつけた程度の打撲でも発症することがあります。
症状の出方がゆっくりで、頭痛の程度も軽いことがあり老人なんかでは認知症と間違えられて見逃されることもあります。
現在ではCTで簡単に診断がつき、手術によって非常によく治ります。
ちなみに、脳外科の専門医の間では「慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)」のことを、略して、「マンコー」と呼んでいます。
総合病院の医局のカンファレンスで脳外科の専門医たちが
「このマンコー、大きいなあ」
と真剣な顔で議論しているところに居合わせた私には、なぜか耳障りに聞こえてしまうのでした。
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暑さの記憶
2022年6月29日|院長ブログ
このところ暑いですね。35度を越えた地域も多数。
さて、私が今までの人生で経験した中で、最も暑かった外気温は40度でした。(サウナは除く)
2002年にアフガニスタンにいた時です。
私たちの活動拠点の診療所は砂漠の中にある集落のようなところで、やってくる男性患者の95%は農家。
日陰のない屋外で一日中農作業をしているせいか、太陽に当たりすぎた熱中症の患者が多かったです。
40度を越える猛暑でも、農民は長袖の服を着ている点が日本と違うのですが、
カラカラに乾燥している地域では直接皮膚に太陽が当たらないほうが涼しいのです。
診療所の患者の中には、真夏なのに、日本の冬のドテラみたいな厚い服を着ている人がいます。
脱水の治療の前に、(お前、その服脱げよ)と言いたくなったのですが、
アフガニスタンの人にとっては裸でいるよりドテラを着ている方がマシなのだそうです。農民の患者のリクエストで多かったのが
「点滴してくれ」
でしたが、点滴すれば病気が治ると思っている人の数は日本以上でした。
さて、アフガンのような暑くて乾燥した気候では、農家の作物も限られ、日本で食べている食材の多くが手に入らない(納豆や豆腐など大豆食品や、魚 豚肉)のですが砂漠でも育つ種類のメロンだけはおいしかったです。水分が少ないだけに糖度が高く、ジューシーでした。
日本で買ったら数千円もするような味のメロンを毎日パクパク食べていたわけで、日本に帰った時に「アフガンでは毎日メロンばかり食べれるよ」とやせ我慢して自慢したのですが、
「メロンばかり食べている」のは、実は「メロンしか食べるものがない」ということです。
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実のなる季節
2022年6月26日|院長ブログ
暑くて、雨も降って、イヤな季節・・・と思われるかもしれませんが 私には待ち焦がれていた、楽しみな季節です。
雨が降ってくれると、作物がよく育つ。
一年のうちの、この季節限定のイベントですが、果物の実が生ります。雨の降った翌日には、実に水分を一杯に吸い込んだスモモの実が重くなって、枝を揺するだけでボトボト落ちてきます。
色は違うけどアンズの実も同じ時期に生ります。私のクリニックのあんずの木は開業の時に植樹して、10年になりますが、今年は10個ほどの実をつけました。
産婦人科医として仕事をしていて思うのは、植物も人間も子孫を残そうとする点では同じということ。次の世代に命をつなぐリレーを見ているようです。
さて、私の畑では試行錯誤、トライ・アンド・エラーを繰り返しながらいろいろな作物を作っているのですが、今年は2年ぶりにまともなスイカができそうです。
今までスイカの畑に雑草が生えないように、段ボールでシートにしていたのですが、発育が良くないことに気づきました。今年はシートを入れず、あえて雑草を適当に生えさせていたのですが、そのほうがスイカの生育が良いようです。外敵に気づかれにくいのかもしれません。
果物の実って、一見外からわからないように実をつけるのですが、
ここでクイズ
下の写真、実は今年のスイカを植えた場所です。
写真の中にスイカが映っているのですが、どこにあるかわかりますか?
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お答えは
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虫、ウイルス、カビ、細菌、カラス、ハクビシンなどなど、油断をするとやられっちゃうのでまだまだ気をつけないと。