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院長ブログ

  • 天候とお産の関係

    風が強かったり、雨が降ったりと天候の変化が激しいですね。

    ヒトの体は天候に影響され、たとえば低気圧が近づくと頭痛が出る人は多いです。「天気病み(てんきやみ)」とも呼ばれます。

    喘息発作も低気圧で患者が増え、逆に盲腸(虫垂炎)は高気圧の時に起こりやすいのだそうです。

    虫垂炎は、外科医で、ゴルフが趣味のドクターが、せっかくのゴルフ日和のいい天気の休日に緊急手術の呼び出しが増えることに気づいたのがきっかけだそうです。

     

    出産に影響する要因として、天気が下り坂の時(低気圧が近づいている)に陣痛が来る人が多いです。一般に「満月にはお産が増える」と言われますが、新月でも三日月でも出産はあり、統計学的にも有意差はありません。もしそうなら、満月の時だけ勤務する医師や助産師を増やせば、人件費の効率はいいのですが、実際そうなってはいません。

    私も昼寝ばっかりしているくせに、雨の日はさらに眠くなります。

  • ブックオフで売れなかった本

    本かオンライン書籍かどちらがいいか。

    紙の本はすぐに手に取ることができ便利ですが、だんだんとたまってくると本棚を占拠します。

    今回古い本から新しい本までいくつかを整理して、処分することにしました。

    ブックオフに行き、片手の紙袋にいっぱいの古本を買い取ってもらったところが、

    買い取り価格「190円

    安く買いたたかれるとは想像していましたが、こんなに安いとは!

    その中でも「紙が黄ばんでしまって値段がつかない」と返された本が、写真の内容です。

    貴重な本と思っていたが価値ゼロだった

    私が10代の頃読んでいた本で、実家で整理していたときに出てきたものです。

    死に至る病」とは絶望のことである。と冒頭に書かれていて、あといろいろ書かれているのですが、ちゃんと読めてません。これの解説書で「実存主義を代表する名著です」と書かれていたので買ったのですが、翻訳難しいです。

    ツアラトゥストラ」はニーチェの代表作ですが、これはちょっと読みました。「神は死んだ」で代表される、強い言葉があちこちにちりばめられています。自己肯定感が低くて悩んでいる人が多い現代には受け入れられやすい。私なりの解釈をすれば「こう生きなさいというマニュアルはいらない、あなた自身の感じ方で未来を切り開いていくのだ」

    車輪の下」は受験勉強に悩んでいる10代の人が読むといいかもしれません。10代だった頃は自分のことをナイーブな人間だと思っていましたが、大人になった今、私はずうずうしくなってしまいました。

    心とは何か」は心についてのそれまでの学問を総説のように解説しているものです。

    買ったときは、貴重な本だからとっておこう、と思っていたはずですが、悩む年代を過ぎてしまってからはほとんど読み返しませんでした。

    人間はなぜ生きるのでしょうか

    という自分への問いかけを忘れていたことを、返された本のタイトルに気づかされました。

    ブックオフは面白いところで、ちょっと古い本ばかりですが、手に取ってみると内容は面白くて、立ち読みしているだけで数時間は過ごせそうです。

    自分はむかし、静かで立ち読みをしている人がたくさんいる本屋さんで、「ぶっ」と音のするオナラをしてしまったことがあり、

    それ以来静かな本屋ではオナラをしないように気を付けています。

  • イグ・ノーベル賞

    ノーベル賞の発表、今年は日本人の受賞者出るでしょうか。

    ノーベル賞の受賞も偉大ですが、それ以上に感動させてくれるのが

    イグ・ノーベル賞」です。今年は「ブタがお尻で呼吸できることを証明した」ことに対して、日本人研究者が受賞しました。医者としての私が思うに、思い肺疾患(COPD)などで呼吸機能が低下した場合、腸管に酸素を送ることで、呼吸の改善につながるのか、とちょっと興味を引く内容でした。

     

    無題

    イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞ですが、

    日本人で受賞した歴代の立派な「研究」を振り返ると・・・

    95年に「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功したことに対して」心理学賞が

    99年に「夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレーを開発した」功績に対して化学賞が

    2002年に「犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって、ヒトとイヌに平和と調和をもたらした」業績に対して平和賞が

    2003年に「兼六園の銅像にハトが寄りつかないことをヒントに、カラスをよせつけない合金を開発した」ことで化学賞が

    2004年に「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績に対して平和賞が

    2009年「パンダのウンチから採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミが90パーセント以上削減できる」ことを示したことに対して生物学賞が

    2015年は「熱烈なキスには、どのような生物学的影響があるのかを調べた
    (キスでアレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを実証した)」研究に対して医学賞が送られました。

    などなどの輝かしい受賞歴があります。

    今年は「5歳児の1日当たりの唾液分泌量の推定」でまた日本人が受賞。

     

    日本には「こいつアホか」と言われそうな人を暖かく見守る文化的な土壌があるのでしょう。

    「眠い時間帯のお産ほど安産の割合が多い」

    「キティちゃんのサンダルを履いて病院に現れる患者にはなぜか感染症の頻度が高い」

    など私なりのテーマもあって、時間に余裕ができたらまとめてみよう。

     

     

     

     

  • ぴちぴちの高齢者

    9月16日は敬老の日

    本日9月15日、敬老の日の行事として、私の住むところでは後期高齢者に記念品が渡されることになっていて、

    自治会の仕事の一環で、私が近所に住む高齢者に記念品を渡してきました。

    私が担当する33世帯のうち、後期高齢者が15名あって、なんと半分近くが高齢者の世帯。

    意外と多いんだな。

    「祝敬老」と書かれた菓子折りの袋を軽トラックに積んで、近所に配って回りました。

    76歳の女性は、先月誕生日を迎えたばかりで、「えっ?こんなものくれるの?うれし~い!」

    と、若い女の子みたいに、目を輝かせて喜んでました。

    「そうです、ピッチピチの高齢者、です。おめでとうございます!」

    と、私は、その場のノリで言ってしまったんですが、年齢問わず、誰だって「生まれて初めての経験」ってあるわけで

    「生まれて初めてこんなに暑い夏」とか「生まれて初めて豪雨の被害にあった」とか

    高齢と言われる年になっても「生まれて初めて」を経験するわけで、人生飽きないもんなんだな、と変に関心しました。

     

  • 内視鏡手術

    テレビで「神手術をするドクター」の特集やっていたのを見て、触発されて

    使わないので捨てることに

    使わないので捨てることにしました

    昔私が使っていた内視鏡の鉗子を引っ張り出してきました。

    病院勤務の頃は「この地域では婦人科内視鏡手術のスペシャリスト」と自負していましたが、

    技術を磨いたわりに、お客さんの数が少なく、(公立病院で)宣伝もできないので、この分野で食べていくのはあきらめました。

    テレビでも、自作の手術器具を開発した医師の話が出ていましたが、

    内視鏡の腕を上げるためにいろんなことを私もやりました。

    米を入れるケースに穴をあけ、鉗子を差し込んで、2本の鉗子を使って縫合の練習したりしました。

    ケースの中でガンダムのプラモデルを作ったことがあります。

    自分の開発した鉗子入れ(おもちゃのバットです)

    自分の開発した鉗子入れ(おもちゃのバットです)

     

    見えているけど思ったように動かないのでじれったい

    40センチくらいある菜箸(さいばし)で自分の鼻クソをほじるような感覚です。

    患者のためであることはもちろんですが、自分のスキルが上がるのって結構うれしいです。
    病院時代に内視鏡で卵巣嚢腫の手術をした人が、妊娠されて、開業した私のクリニックに来ました。

    手術の傷が目立たないので、喜んでくれていました。

    でもお産が帝王切開になってしまった人もいました。

    内視鏡だけで帝王切開ができればいいのに! (胎児を細かく切る、等しないと出ないので実際ムリです)

     

  • 9月9日は救急の日

    9月9日は「救急の日」です。

    人が倒れたとき、一般の人の対応でも初期治療によって、助かる病気があります。

    心停止、アナフィラキシー等々。

     毎年いろいろな表現の「救急の日」ポスターが出ますが、今年は中学生や高校生など若い人に向けられていますね。

    さて、私は医学部を卒業した後、研修病院として、救急医療に力を入れる神戸市内の大病院を選びました。

    きびしい研修医のトレーニングで有名なところでしたが、先輩医師から、いろいろな病気の初期対応の基本を叩き込まれました。

     「熱が出た」

    「ごはんを食べていて魚の骨がのどにささった」

    から

    「心臓が止まった」

     まで

    いろいろな患者を第一線で診ました。

    その後、医師の専門性を高めていく中で、「自分は専門以外のことはわかりません」と言わなくていいことが多く助かっています。

    ***

    5年以上前の話ですが 私は道端で倒れた人に心臓マッサージをしたことがあります。

    公園を散歩していたら、私の目の前に男性が倒れていました。

    白髪の70代くらいの男性。

    今さっき倒れたばかりのようで、うつぶせになって眼鏡がひしゃげている。

    通りすがりの発見者によれば、私が通りかかる直前に倒れているのを発見とのこと。

    私は男に近寄って、呼びかけましたが反応がありません。

    手首と頸動脈で脈をとった。

    脈がない。呼吸がない。暖かい。瞳孔が開きかけている。

    つい今さっき、心臓が止まったのだと判断しました。

    私はすぐに心マッサージを開始した。

    両手のヒラで胸骨を圧迫。

     

    心マッサージをしながら周りで見ている人に「AED持って来てください」と叫びました。

    胸骨が「ミシッ」と鳴った。骨にひびが入ったかも。

     

    AEDが来たころには、自律的な心拍も再開していた。電気ショックはかける必要がありませんでした。

    マッサージをすること数分、動かなかった男性は苦しそうに動き出した 意識ははっきりしなかったが。

    公園の係の人が救急車を呼んでくれて、救急隊が到着するまで10分程度。

    長いような短いような10分でした。

     

    救急隊に任せれば、後はすることがないのでその場を立ち去りました。

    もし自分の名前を聞かれたら

    「名を名乗るほどのものではありませんから」

    と答えてみたかったのですが、私が誰かなんて、誰も聞いてくれませんでした。

    その後、どうなったか、知りません。

    ***

    心臓マッサージをする前に、上着を脱がせました。

    ズボンも緩めました。

    男性のパンツは、おしっこのシミがついていました。

    別にそんなこと、どうでもいいのですが、

     

    自分が倒れた時に、パンツにおしっこのシミがあったり、穴があったりしたらイヤだなあ

     

    最近、自分の下着を選択するときに親指くらいの穴が開いていました。そのまま穿き続けるか捨てるか迷ったのですが、捨てることにしました。

     

  • 怖い~! カメの呪い

    夏もおわり。

    夏と言えば怪談・・・でしたが画像修正が簡単にできてしまう昨今、心霊写真もすたれてしまい、昔みたいに怖くなくなりましたね。

    私が10代の頃、深夜ラジオで人気だった「オールナイトニッポン」という番組で、コワ~い「怪談」のようなタイトルの話を視聴者から募集するコーナーがありました。最後にオチがあります。

    一部を紹介します(ゆっくりスクロールしてください)。

    カメの呪い

     

    村のはずれに古い池があり、一匹の大きな亀が住んでいました。

    その亀は、夜になると村へ降りて来ては、家にしのび込み、

    灯りのともっている行燈をペロペロとなめては、

    また池へ帰って行くのです。

     

    その亀の歩みは、のろいのです。

    亀の のろい 

     

    恐怖のみそ汁

    ある朝、ぼくはやけに早く目が覚めてしまった。

    誰も人のいないはずの台所で、包丁の音がする。

    トントン、トントン。

    ぼくが台所へ行ってみると、母がもう起きて、なにかを切っているようだった。

    ぼくは聞いた。

    「母さん、今日は何のみそ汁?」

    母は答えた

    今日、麩(ふ)のみそ汁よ」

     

    きょうふのみそ汁!

    悪の十字架

    その教会の前についたのは、まだ朝早くだった。

    教会の扉は固く閉ざされていた。

    朝もやの中、カラスの泣き声だけがけたたましく響き渡っていた。

    誰もいないと思っていた教会の敷地の一角から

    一人の背の曲がった老人が、こちらに向かってゆっくり歩いてきました。

    ゆっくりと・・・

    ゆっくりと・・・

    この教会の人だろうか。

     

    私は尋ねました。

     

    「あくの 十時か?」

    悪の十字架

  • 台風の名前

    「台風一過の朝」とテレビのニュースを聞くと

    「台風という名の一家がそろって朝ごはんを食べている」様子が思い浮かんでしまう私。

    これを書いている9月1日、台風10号は熱帯低気圧に変わりましたが、今回の台風は長居しましたね。

    英語のニュースでは、台風の呼び名は「10号」ではなく「サンサン」とか「シャンシャン」(shanshan)と呼ばれていました。

    台風のアジア名、関連するアジアの国々が2000年から使っていて、日本語の名前もあります「koinuコイヌ(子犬座が由来)」「Tembinテンビン(てんびん座)」「Yagi ヤギ」「Usagiウサギ」「Kajikiカジキ」などの名前が使われることが決まっているそうです。

    ちなみに、最近アメリカを襲ったハリケーンの名前は「ドリアン」です

    台風(typhoon)の語源はもともとは中国で使われていた外来語で、昔の日本では「野分(のわけ)」と言っていました。

    おなじ自然災害でも「津波(つなみ)」は「Tsunami」日本オリジナルで世界的に知られる日本語の一つですね。

    観測史上最強、過去最強、今年最強。

    台風が来るたびに「最強」の台風がやってきます。「最強」の台風は近年、増えているのでしょうか?

    ある気象予報士によれば、実際のところ、増えていないのだそうです。「最強」と呼ばれることが増えているのだとか。

    期間や場所を絞って「この月の、○○に近づいた中では」と対象を限定していけば、「最強」はいくらでも作ることができます。

    映画の宣伝を見ていても同じことに気づきませんか。

    「アニメ映画史上最大の観客動員数!」「今年最高の評価!」「封切1週で最高の動員数」

    大きな映画が出るたびに、「史上最大」「今年最高」の評価がつきますね。

    去年も、その前もそんなのあったような・・・気がします。

    すぐ忘れます。

    話は変わって、お産の仕事でも、同じような表現をすることあります。

    誰でも、赤ちゃんの出産は世界に一つのイベント。

    特別感を出すため、いろいろな表現をします。

    「開院以来最大の大きさの赤ちゃんの一人」

    「ここ1年では最大」

    「今月生まれた中では一番大きい」

    大きさ以外にも

    「初産としては時間が一番早い」

    「赤ちゃんの泣き声が一番大きい」

    「産まれてはじめておしっこをしたのが一番早い」

    「40歳のお産では一番早い」

    など、サムシング・スペシャルをひろっていくと、全く同じ生まれ方をする赤ちゃんはいません。

    ナンバーワンでなくていい、オンリーワンであればいい、とはどっかの歌の歌詞みたいです。

     

    以前台風が近づいている時に分娩がありました。私はこんなことを言いました。

    「台風がこんなに近くに来ている時にお産したのは、あなたが初めてです」

    あとで考えてみると、祝意があるのかわからないですが、おめでとうの意味です。

     

  • 米騒動

    父親に「米買ってきてくれ」と言われて、はじめてスーパーの棚からコメがなくなっているのに気が付きました。

    そういえばニュースでもコメがないと話題になっていますね。南海トラフの地震や、台風の襲来に備えて買いだめした人が多いらしい。

    私も主に米を食べていますが、私は「ふるさと納税制度」を利用して、米を毎月の定期配送にしているので、店頭の在庫と関係なく米を食べられます。

    糖質控えめ、とは言いつつ、やっぱりないと困るなあと思いました。

    昔は私も朝パンを食べていたこともありますが、いちいち買わないといけないのと腹持ちが良いのでご飯を食べるようになりました。

    お米の食事のメリットは他にもあり、1)パンに対してコメのほうがアミノ酸(タンパクのもと)の量が多い 2)小麦アレルギーがない 3)血糖値が上がりにくい などのメリットがあります。冷えたごはんは「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」として、腸内で善玉菌のエサとなります。

    また白米ではなく雑穀米にして炊いていますが、糖質による血糖値上昇のデメリットを抑え、繊維質やミネラル、ビタミン、タンパク質の量を増やすのには良いです。

    さて、ご飯のおかずには、何を食べますか?

    私が最近までハマっていたのは「塩こんぶ」です。

    こわい顔をした中年のオジサンがイラストです。主な購入層も私と同じく中年オヤジか

    塩こん部長」と言って、中年オヤジのヘタウマなイラストが描かれている、包装があります。もうちょっと洗練してほしい。

    (オヤジしか食わんのかあ)

    中年男性は塩分の摂取量が多いから減塩しなさい、と医学界では常々言われるので、このイラストみると

    なんだか被害妄想の気分になります。

     

     

     

  • 夏休みの宿題

    8月も終わり。

    近年8月下旬から新学期が始まるところが多いようですが、

    以前コロナが流行って学級閉鎖したときに、新学期を9月にずらす、という大胆な発想が出されたことがありました。

    反発があり9月新学期は立ち消えになってしまいましたが、実は世界の多数の国は9月が新学期です。

    外国から子供が入学する、留学する時など、9月が新学期の方がいいような気がします。

     

    さて

    8月の終わりには、自分も子供の頃「夏休みの宿題」に悩まされていたことを思い出しました。

    新学期前の数日間は夜遅くまで起きて宿題を片付けているので、新学期は寝不足でフラフラしていることが多かったのです。

    9月の新学期の始まりの朝礼で立たされていて、気分が悪くなって倒れたことがあるのを思い出しました

    ある夏休みの工作。私は船の模型を作りました。2学期まであと1日。図面をひいて、船の形に紙を切って、ボートの模型を作ろうとしました。

    さっさと、紙を切って小さなボートを作って終わりにすればよかったのですが、(せっかくだから、大きくて目立つものを作ろう)と思ってしまったのがバカでした。あと1日しかないのに。

    何の計画性もなくどでかいボートを作ってしまい後悔した話

    タタミ2畳分くらいのどでかいベニヤ板を買ってきて、紙に書いた図面を見ながら、ベニヤ板に線を引き、ボートの底と側板と後ろ側の板をノコギリで切りました。

    ベニヤ板ですが、デカイので時間がかかる。3次元の出来上がりを考えて、曲面をつけて製図したつもりでしたが、いかんせん小学生の頭で考えたことで、つなぎ目に隙間ができて、ちゃんとしたボートの形に直していくのに夜中の0時過ぎまでガレージの中で粘りました。

    翌朝2学期の始業式。

    自分の背丈くらいあるボートを背負ってなんとか小学校に運びました。

    先生も周りの友人も、想像していないデカさにびっくり。

    デカイだけのボートの工作でしたが、寝不足と疲労で力つきてしまい、その日の始業式では、長時間立っていられなくて、目の前が真っ暗になって倒れました。

    デカイだけで、浮かべてもすぐに水漏れのする、私の作ったボート。

    自宅にもって帰った後、祖母は、役に立たないボートを捨てるのもかわいそうと思ったのでしょう。

    畑でボートをひっくり返してジャガイモの上に置き、日よけのフタとしてしばらく畑で使ってくれました。

     

     

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