院長ブログ
台風の名前
2019年9月11日|院長ブログ
「台風一過の朝」とテレビのニュースを聞くと
「台風という一家がそろって朝ごはんを食べている」様子が思い浮かんでしまう私。
先日の台風も千葉や静岡の伊豆で被害が多かったですね。
英語のニュースでは、台風の呼び名は「15号」ではなく「ファーサイ」とか「ファクサイ」と呼ばれていました。
報道によっても発音が違うので、ググって調べてみると、「Faxai」でラオス語が語源になっています。
台風のアジア名、関連するアジアの国々が2000年から使っていて、日本語の名前もあります「koinuコイヌ(子犬座が由来)」「Tembinテンビン(てんびん座)」「Yagi ヤギ」「Usagiウサギ」「Kajikiカジキ」などの名前が使われることが決まっているそうです。
ちなみに、最近アメリカを襲ったハリケーンの名前は「ドリアン」です
台風(typhoon)の語源はもともとは中国で使われていた外来語で、昔の日本では「野分(のわけ)」と言っていました。
おなじ自然災害でも「津波(つなみ)」は「Tsunami」日本オリジナルで世界的に知られる日本語の一つですね。
観測史上最強、過去最強、今年最強。
台風が来るたびに「最強」の台風がやってきます。「最強」の台風は近年、増えているのでしょうか?
ある気象予報士によれば、実際のところ、増えていないのだそうです。「最強」と呼ばれることが増えているのだとか。
期間や場所を絞って「この月の、○○に近づいた中では」と対象を限定していけば、「最強」はいくらでも作ることができます。
映画の宣伝を見ていても同じことに気づきませんか。
「アニメ映画史上最大の観客動員数!」「今年最高の評価!」「封切1週で最高の動員数」
大きな映画が出るたびに、「史上最大」「今年最高」の評価がつきますね。
去年も、その前もそんなのあったような・・・気がします。
すぐ忘れます。
*
話は変わって、お産の仕事でも、同じような表現をすることあります。
誰でも、赤ちゃんの出産は世界に一つのイベント。
特別感を出すため、いろいろな表現をします。
「開院以来最大の大きさの赤ちゃんの一人」
「ここ1年では最大」
「今月生まれた中では一番大きい」
大きさ以外にも
「初産としては時間が一番早い」
「赤ちゃんの泣き声が一番大きい」
「産まれてはじめておしっこをしたのが一番早い」
「40歳のお産では一番早い」
など、サムシング・スペシャルをひろっていくと、全く同じ生まれ方をする赤ちゃんはいません。
以前台風が近づいている時に分娩がありました。私はこんなことを言いました。
「台風がこんなに近くに来ている時にお産したのは、あなたが初めてです」
あとで考えてみると、祝意があるのかわからないですが、おめでとうの意味です。