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院長ブログ

  • 頭が大きい

    妊婦健診をしていて、「赤ちゃんの頭、大きくないですか。大丈夫ですか」と質問する妊婦さんは多いです。逆に「頭小さくないか」と聞く人はほとんどいません。もちろん水頭症などで異常に大きい場合もありますが、「病的に」頭が大きい赤ちゃんは、(正常の妊婦を診察している)うちで健診する妊婦さんの100人のうち1人もいないくらいです。

    不思議です。

    ベビーの頭が大きいことを心配している妊婦が多いのは、思うに、1)頭の形は個人差が大きく、機能的には正常でも、エコーでは「異常に」大きいと判断されることが多い。2)医者が「大きい」とか「小さい」とか誤解しやすい端的な表現をする。ためだと思います。

    昔は、レントゲンで骨盤の形と胎児の頭の形を測って、赤ちゃんが通りやすいかどうか、検査していた時代もありました。私は実際に上司の研究の手伝いで、病院の地下室にある妊婦のレントゲンフィルムを山のように引っ張り出して、比較研究したこともあります。

    それでわかったのは、赤ちゃんの頭の形には縦に長いタイプ(長頭形)と横に長いタイプ(短頭形)があることです。

    頭蓋骨の形には個人差がある

    頭蓋骨を輪切りにした頭の形はそれぞれですが、人種差があるともいわれ、欧米人では長頭形、アジア人では短頭形が多いといわれます。

    エコーで測る胎児の頭は、横幅(大横径:Biparietal diameter)を測りますが、これには頭の形が、たて長か横長か、ということは考慮されていません。

    単に頭の幅を測定しているだけです

    医学的には(正規分布していると仮定して)標準偏差のプラスマイナス1.5SD(全体の90%が入っている部分)から外れていれば「異常」と判断します。

    機能は全く正常でも、頭の形の個人差で、たて長の頭の形をしている赤ちゃんは「頭が小さい」、横長の頭の形をしている赤ちゃんは「頭が大きい」と判断されやすくなります。妊娠8か月くらいの時期には、横長の頭のベビーが「異常に大きい」と診断されてしまうことが、経験上多いです。もちろん生まれた時には全く問題ありません。

    妊婦さんに余計な心配をかけたくないと思って、私は誤解を招く発言は避けるようにしていますが(その一方で、私はあまりしゃべってくれないと思っている妊婦さんも多いらしい)、平均より大きいか小さいかをもとにして「この赤ちゃん大きいね」という産科の先生もいるようです。

    成人女性の身長の平均値は157.7㎝ですが、これを読んでいる女性のあなたはほぼ100% この値より「大きい」か「小さい」かのどっちか、のはずです。(「157.9cmの人は平均より大きい」という考え方に立てば)

    仮に女性の身長が160.0㎝だったとして、初対面の人に「大きいほうだねえ」と言われたら、病気がないか心配でしょうか?

    産科の先生でいろいろお話してくれる先生は、成人女性の身長が160㎝の身長の人に伝えるのと同じ感覚で「この赤ちゃん、大きいねえ」と言っている。

    成人では「大きいねえ」と言われて心配する人はいないと思いますが、胎児が「大きいねえ」と言われると、心配してしまう人が多いと思います。

    しかも忙しい先生は「病的に大きい」のか「平均値より上だけど正常範囲」かということまで説明していないことが多い。

    以上のように1)頭の形は個人差が大きい。2)医者は患者が思うより気軽に「大きい」と言っている、ことがあり、「大きい」と言われたが心配しなくていいケースがほとんどです。

    **

    実は私も子供の頃は自分の頭が大きいと悩んでました。帽子のサイズが合わなかったり、思春期には女の子にモテないと思い込んでいたり。

    先日のマラソン大会で自分の頭が大きいことを思い出したのですが、いつもマラソン大会で使っている犬のかぶりもの。

    ゴール後。 記録が悪すぎてガッカリしている自分

    ゴール後。
    記録が悪すぎてガッカリしている自分

    古くなったので買い替えようと思うのですが、私の頭大きいので、合うサイズのかぶりものが少ないのです。

    アゴのマジックテープが止まらなかったりして。

  • 一年に一度、気持ちが高まって落ち込む日

    本日磐田のマラソン大会(通称ジュビロマラソン)に出場してきました。天気も良く、マラソン日和でした。

    沿道で声をかけていただいた方、ありがとうございます。

    楽しく走ればいいや、と思いつつ、少しはいい記録を出したいと欲も出て、ゴール後は悪い記録にがっかりしています。

    疲れ切ってる!

    ボランティアで看板持っていたり、救護斑やっていたり、以前はランナーだった人が出産後で、沿道で応援してくれたりと、こういうイベントもいろいろな人の支えあってこそです。

    走っている間は、苦しい・・・

    これって、「産みの苦しみ」とどっちが苦しいだろう・・・

    と考えている途中に、沿道の応援者と目が合いました。その人はうちのクリニックでお産した人。超安産の人でした。

    ・・・

    苦しさって、主観的なもんだなあ・・・

    人それぞれかあ・・・

    悶々と自問自答しながら 走り続ける・・・

     

  • インフルエンザワクチン

    インフルエンザワクチン接種。

    今年も接種の時期になりました。妊婦さんにもお勧めしております。

    でもこの「インフルエンザワクチン」という単語長くないですか?

    「山田さん、インフルエンザワクチン」「佐藤さん インフルエンザワクチン」など

    準備するクリニックとしてはいちいち面倒なので、専門職の間では「インフルエンザ」「インフルワクチン」とか、もっと縮めて「フルワク」と呼ばれています。

    SNSで話題を広める役割の人を「インフルエンサー」と呼びますが、「影響を及ぼす人」という意味合いで語源はいっしょです。

    インフルエンザを含めて風邪症状を起こす主な原因は「ウイルス」であって「」ではないのですが、わかりにくいのは「インフルエンザ・ウイルス」も「インフルエンザ」もどちらも実際に存在する病原体としての名称であることです。

    外国にもインフルエンザワクチンはもちろんありますが、英語圏では、「flu shot(フルー・ショッ)」と呼ばれます。

    ***

    ずっと昔アメリカに入国するときには、コレラの予防接種が義務付けられていた時代の話です。

    「検疫で、カラーシャツ持ってるか、カラーシャツ持ってるかってしつこく聞かれたけど、noって答えたら、拘留されて大変な目にあった」という日本人がいました。

    その人は「コレラの予防接種(Cholera shot)」を受けたかという質問を「color shirt(カラーシャツ)」と聞きまちがえたという、笑い話があります。

    日本人の耳にはインフルエンザワクチン(flu shot)は「古シャツ」に聞こえます。

     

  • タマを冷やせ

    先日、専門医の研究会で面白い話を聞いてきました。

    泌尿器科のドクターによる、男性ホルモンの話ですが、

    更年期と言えば女性ですが、今 男性の更年期も注目を浴びています。

    LOH症候群(late onset hypogonadism) (「老」とも読める)といいます。

    男性ホルモン・テストステロンは男性の特徴である筋肉量の維持以外にも、骨密度や認知能力にも関係してきます。

    テストステロンが減ることで、骨密度の低下、認知機能低下、鬱などの精神症状等、様々な影響が出ます。

    テストステロンは、睡眠不足やストレスでもかなり減り、日常の生活に支障が出る人もいます。

    こうしたLOH症候群(男性ホルモン低下)にも治療法があり

    テストステロンを補充することで生存率が上昇したという報告がありました。

    男性もホルモン補充療法で、うつ 認知症の予防にもなるのでは、といわれています。

    _
    男性も女性もちゃんとホルモンレベルが保たれているのは大事です。
    女性アスリートでも体脂肪を減らす体操や水泳の選手では月経不順が多いのですが

    体を冷やしたり水につかっている時間が長いのが影響するのではないか、という説があります。

    男性の場合は、ラップトップのパソコンなどで、股間が暖められていると、精子をつくる能力が低下することが知られています。

    女性の腹部は暖めろ、男のタマは冷やせ。

    ということでしょうか。

    今回の泌尿器科医師の講演内容は面白く聞けて、笑えるエピソードやギャグも随所にありましたが、

    「男性目線でお話します」と冒頭でことわって、射精のこと、夫婦生活のこと、中年男性の悩み、

    性風俗記事のタイトルと雑誌の売れ行きの関係 など、にやっとするような脱線話が数々ありました。

    この文章の読者は女性が多いのであまり書けませんが、脱線話の方が面白かったかも。

    私は普段女性の健康の問題にかかわっていますが、

    男のエロ話はどうして、こう明るく笑い飛ばせるのだろう?

    osumesu

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 立ち合い出産

    お産をされる妊婦さんの夫の立ち合い{立ち合い出産」が近年非常に増えていて、今では半分以上のお産で夫が立ち合っています。中には上の子を立ち会わせたいという要望の方もおります。

     20年以上前、私が産婦人科医になったばかりの頃は「分娩室に男性が入るなんてとんでもない」という風潮でしたから、時代は大きく変わりました。

     妊娠中から妊婦健診に同伴し、赤ちゃんの様子をエコーで見ている男性も多いですが、

    お産に男性が付きそうと、お産をする妊婦さんの苦労がわかり、子供への愛着が増し、「父親らしさ」が醸成されます。良い事が多い。

    一人ひとりのお産を大切に

    テレビドラマでは「感動の出産シーン」くらいしか放映されませんが、実際どうなんでしょう。

    実際にはいろんな反応があります。

    分娩室というのは、いざというときにすぐに手術が行えるような非常時の設備がおかれていて、

    部外者にとっては慣れない雰囲気ですし
     またお産に関わるスタッフは医師を除いてすべてが女性。
     分娩室はダンナ達にとっては神秘の部屋。
     ダンナ達はこんな慣れない雰囲気の中でおどおどしながら入ってきます。
     
    陣痛計やら点滴やらに体が触れて、助産師さんが
     「ちょっとさがっててください!」
     などと注意されるとびくっとして指示にしたがっているので緊張がうかがえます。
     
    陣痛が強くなってから、実際赤ちゃんが出てくるまでは結構時間がかかることもあります。
     陣痛が来ているときにダンナは背中や腰をさすってあげたり、手を握ったりしています。
     陣痛が遠のいている間ペットボトルの水をのませたりする。
     ですが
    お産は時間がかかるので、間が持たなくなってしまうことがあります。
     傍観者の私から見ると、なんかすごい窮屈(きゅうくつ)そう。
     
    ダンナたちの表情からすると
     「この状況では自分はどう反応したらいいのだろう」と思案している人多数。
    
    
    「感動のお産」と言われていますが、生まれたばかりの新生児は血まみれ、
     胎脂(たいし)まみれ、ときにはウンチまみれ。
     お産に時間がかかった人は赤ちゃんの頭が産道で変形してトンガリ頭になっている。
     
    ダンナさんも、見慣れない、血まみれトンガリ頭のベビーをみて本当に感動しているのかなあ、と疑問に思うこともあります。
     
    でも赤ちゃんが活発に動き出すと、わが子に興味深々で、見つめている方が大多数です。
    
    
    大半は、赤ちゃんが生まれると、(ああよかった)という表情で、写真を撮ったり、奥さんをねぎらったり、
     
    親御さんや兄弟に電話やメール、LINEを送ったり、というパターンが多いですね。
     
    ダンナさんも緊張を強いられるので、お産が終わると、奥さん以上にグッタリとなる人もいます。
     
    逆にテンション上がってハイになる人もいます。泣く人は1割程度。
    
    
    感じ方は、自由です。 感動の押し付けはしないつもり。
     
     
    お産は神聖ですが、長い事やっていると、笑えるようなこともいろいろ経験します。
    
    
    本当は立ち合い出産なんかしたくないのに、
    
    「私のお産を見なさい」と奥さんに連れてこられたダンナさんは一目でわかります。
     
    首にヒモをつけて無理やり引っ張ってこられたヤギのように、イヤイヤ、分娩室の隅に立っている。
     
    学校で、宿題を忘れた生徒が教室のすみっこに立たされているように、後ろ手にしてやる気なさそうに立っている。
     ふつうは、赤ちゃんが生まれると、ヨロコビの雰囲気で部屋中が満ち満ちるのですが、
     
    「立ち合い出産したくない」ダンナの中には、血液が付着した新生児をみて
    「血を見るのがキライだから」と言って、その場に卒倒する人もいます。
     
    大の大人に倒れられると、看護師が運ぶのが大変です。

     

  • 郵便局の長居

    郵便局は大勢の人が出入りして、長時間滞在することはない場所・・・のはずですが、先日長居しました。

    私のリサーチのため、90人に往復はがきのアンケート調査を作りました。エクセルのリストを往復はがきに印字して、二つ折りにするのも一苦労でした。表裏逆に印刷したりして。

    郵便局に往復はがきを持っていって、投函しようと思った時、郵便料金が値上げされていると知ってドキリ。

    1円足りない・・・

    ハガキは62円から63円になってます。

    仕方なく1円のハガキを180枚ほど買い求め、郵便局の机を借りて、往復ハガキの表と裏に指で一枚ずつちぎって、貼りました。学校で居残り勉強させられた生徒みたいで、人の出入りの多い郵便局の中に30分。座って作業。

    面倒くさかったです。

    失敗談ですが、今までの人生の中で、郵便局に長い時間滞在した事が2回あります。

    1984年 カナダのトロントの郵便局。

    2か月ほど語学研修で滞在した帰りに、船便で日本に荷物を送ろうと、段ボール箱を郵便局で発送しました。

    郵便局から帰って1時間くらいして、箱の中に帰りの飛行機のチケットも入れてしまったことに気づきました。急いで戻って、つたない英語で「チケット入れちゃったから箱開けさせて」と郵便局員にお願いして、バックヤードに連れて行ってもらい、自分の箱の中にチケット見つけた時はほっとしました。

    チケットないと日本に帰れないので、私は必死でしたが、こういう局面で英語が上達するのだなと後で変に感心したものです。

    1992年 ネパールのカトマンドゥの郵便局

    当時医学生の休みにネパール旅行をしていた私は、チベット経由で日本に帰ろうと思い立ちました。お金が5万円ほど足りないので送金してほしいと、日本に手紙を書き、届くのを待ちました。

    切手を求めて並ぶ長い列に、窓口は一つ。仏頂面で女性が切手を売っていました。日本だったら、並んでいてもすぐに自分の番が来るのですが、ネパール時間は長い、1時間近く待って平気な顔をしている人たちばかりでした。

    やっとの思いで切手を買い、日本向けに投函。何日かネパールで過ごして、そろそろ日本からの郵便も届いてないかと、連日局留めの郵便を探しに行きましたが結局見つからず。

    バスでチベット越えをしたかったのですが、あきらめてタイ経由で日本に戻りました。

    後で知りましたが、ネパール向けにお金の入った郵便物を送ると、「ほぼ届かない」のだそうです。抜かれるらしくて。

    帰国後、日本の家族からは「お金がないなんて書かれてあって、強盗にでも遭ったのかと思ったぞ」と小言を言われる始末でした。

    郵便局で長い時間を過ごした記憶は、失敗談ばかりです。

  • 私も認知症?

    認知症の人に対して、ふだんの「かかりつけ医」がちゃんと対応できるようにと研修会が開かれたので行ってきました。

    「かかりつけ医」は体の調子が悪いときにまずかかるお医者さんのことですが、かならずしも認知症に詳しいわけではない。元内科の先生が多いですが、元外科の専門医だったり、内科でも消化器、呼吸器、循環器、それぞれ専門が違うのです。

    土曜日の午後、ある公共の会議場に、近隣の開業医100人程度が集まって研修を受けました。約2㎝の分厚いテキストを渡され、4時間近く話を聞きました。

    予備校の講義みたいでした。周りはジーサンばっかりでしたが。

    受けてみた感想ですが、認知症の対応は、家族や介護スタッフいろいろな職種のサポートが必要で、医者としては薬だけ出しておけばいい、という問題ではないことです。

    認知症を遅らせる薬はあっても治す薬はありません。

    私も認知症かも!
    全部あてはまっている気がしてきました。

    認知症の症状チェックを読んでいると、なんだか自分も認知症が心配になりました。

    最近、コトバが出てこない。予定をすぐ忘れる。

    なくし物が多い。

    イライラして怒りっぽい

    これって全部自分に当てはまるじゃないですか!

    研修を受けた浜北の会場は、昔の繁華街の中にあって、道が細くて曲がりくねっていて、私は帰り道の方向がわからなくなりました。

    やっぱり認知症かあ!?

  • 木登り名人

    本日自宅の庭の木の剪定をしました。

    慣れない動作で木に登って庭先の電線にかかりそうな木の枝を、ノコギリでエッチラ、オッチラ。太くなった幹は気持ちよく地面にどっしーんと落ちていきましたが、大きな枝を家庭ごみに出すため細断するのが結構大変でした。

    さて、高い木から降りる時は気をつけろ、といわれますが、よく思い出す徒然草のエピソードがあります。

     job_niwashi_uekisyokunin

    木登りの名人と言われる人が、人を指図して高い木に登らせて枝を切らせたときに、

    高いところで作業している間は何も言わないで、下りるときに、軒くらいの高さになってから

    「気をつけて下りろよ」と注意した

    という話が徒然草に載っています。

    「高いところに登っていて枝が折れそうで本人も用心しているくときは、私は注意は申しません。

    過失というものは必ず、もう安心だと思うところになってからきっとしでかすものです。」

    と木登り名人は答えたという。

    もうちょっとで終わると思うと人間、気が緩んでくるということでしょう。

    木登りと手術は似たようなところがあります。

    昔、私が研修医の頃の話です。

    手術はお腹を開けて、何かを切ったり、縫ったりします。

    メスで皮膚に切開を入れ、筋膜を開け、腹膜を開け、目的の臓器へとたどり着く。

    お腹の一番深いところまでは執刀医はもとより、みんな緊張しているが、手術も山場を越え、お腹を閉じる段階になると、ほっとした気持ちが湧き上がってくる。

    お腹の中の止血も済ませたし、切開の傷も縫ったし、あとはさっさと手術を終えるだけ・・・

    手術室のBGMにあわせて

    鼻歌まじりについ冗談を言いました。

    「フフフン、フン、今日はこれ終わったら、インド料理食べに行くんだあ、フフフン、フン」

    と歌っていたら、助手をしていた先輩の先生ににらまれ、小声でたしなめられたことがあります。

    「おい、今ペイシャントはアウェイク(患者は覚醒している)なんだぞ!」

    腰椎麻酔で手術をしていたのですが患者の意識ははっきりしているので、手術している人の話も聞こえてしまう。

    もう少しで終わりそうになる、その時こそ、注意が肝心。

    手術の時におわりのほうで、腹膜を縫っていると、高い木から降りてくる木登り名人を思い出します。

     

  • 背広を着る日

    最近ちょっと涼しくなりましたね。服装も変わってきました。

    ふつうのサラリーマンと比べると、医者はふだんスーツ(背広)を着る機会があまりないです。洋服の青山とかAOKIとかの売り上げ数を競っていますが、まったく貢献していません。

    私の場合、礼装以外の背広は持っておらず、去年1年でブレザーを着たのがたったの2回。紺の背広は虫に食われたので捨てちゃった

    そんな私が何年か前、ある学会で座長を依頼され、めったに着ないブレザー着て出席しました。フォーマルな服を着る数少ない機会が、学会などの公式の場です。

    学会の座長は、ふつうは経験が豊富で人望のある人が依頼されることが多いのですが、この産婦人科という業界、人手不足で、辞めていったりする人も多く、他に適任がいない、という理由で消去法的に私が座長に指名されたのです。

    注目されるのでかっこよくやらなくちゃ、と思いました。

    座長の仕事は簡単で、聴衆の前に座っていて、
    「次の演題の発表は**です。お願いします」という文句と
    「どうもありがとうございました。これに関してご質問はございませんでしょうか」という文句を演者の発表の前後で繰り返せばいいだけの話である。つまらない発表ならば・・・。

    学会当日のあるセクション。私は座長の席に座りました。会場には近隣から50人以上の産婦人科の医者が集まっている。

    ある産婦人科医の発表で早産がどれだけ予防できるかという演題の質疑応答の時間でした。専門家によってとても意見が分かれるところ。

    発表後の質疑応答。

    想定問答も抜け目なくチェックしてきたつもり・・・でしたが。

    質問ございませんか」と私が言った途端、会場から何本もの手が挙がった。
    「私の経験では・・・・」
    とある高名な先生が延々と自分の考えを話し出した。

    発表7分、質疑応答3分と決まっていて、座長はうまくその時間を調節しなければならないのですが、この先生の話だけで、3分近くかかってしまいました。

    「いや、先生それはねえ、違うと思いますよ」

    私が指名するかしないうちに、会場から大声を出してある大学の教授が立ち上がった。
    エビデンスでは**となっている、とまたまた延々と話をし出した。

    発表や質疑応答の時間を調節するのも座長の仕事で適当なところで質問を切り上げないといけない。

    3分・・・5分・・・7分・・・

    制限時間を大幅に越えて、話が続いているので私は焦りだしました。

    しゃべっているのは、その方面ではとてもエラい先生なので、「時間押してますので後は発表後にお願いします」という文句もなかなか言えない。

    エラい教授先生が引っ込んだと思ったら、今度はまた、ある大病院の医長先生が話をしようと立ち上がった。

    あ、あの、じ、時間の関係もあり・・・」と私が言いかけた瞬間、

    座長である私の制止を振り切ってその医長先生が大声で自己主張をはじめた。

    「いや、先生のそこのところはおかしい。私のデータでは・・・」

    えらい先生方の自己主張がぶつかりあって会場は騒然となってしまいました。

    あ、あの、す、すみません、時間が
    と言おうとしている私を無視して

    「いや、先生のところでは、***の処置がされてないんじゃないですか」
    マイクの前の年配の先生は私に手でおっぱらうような合図をしてしゃべり続けた。

    あわ、あわ・・・・じっ時間の方が・・・

    座長である私の存在を全く無視して、議論が暴走を始めた。制限時間はとっくに過ぎてしまいプログラムの進行は大混乱になった。

    大幅なタイムオーバー。

    座長の存在感まるでなし。

    自分の役割が終わって、座長の席から戻ってくると、冷や汗で、シャツのわきの下が10センチくらい、ぐっしょり濡れていました。絞ったら、したたり落ちそうなくらい。

    めったに着ない上着が一週間分くらいの汗で濡れた経験でした。

  • インスタントラーメンが1年で一番売れる日

    雨の日でも風の日でも患者さんのためには診察をしなきゃ、と思っております。

    ただし、先日の台風は別で、うちのクリニックは休診としましたが、当日の朝まで、開けるか休診にするか悩んでました。

    台風なので外来診療を中止にしましょう、という連絡を12日の朝スタッフにしたのですが、一部のスタッフはすでに出勤途中。

    「なんで早く伝えてくれなかったんですか?」

    とクリニックに出勤してきたスタッフに怒られました。私自身は、職場に出てくるのが当たり前だと思っているのですが、スタッフとは立場が違うと痛感させられました。

    私はかつて山岳部に所属し、高度3000m級の南アルプスの山中を台風の中歩いた経験もあり、多少の風雨は何とも感じないのです。むしろ楽しんでいたりする。一般の女性は、雨の中外出することにはとても抵抗があるでしょう。

     

    カップ麺食べるの久しぶりでした。

    風雨が強まっている時間、外に出られないので、非常用として買っておいたカップ麺を食べてみました。

    最近「糖質控えろ」とか「塩分控えろ」とか周りには言っているので、すっかり食べなくなってしまったラーメン。

    本当は私ラーメン好きで、子供の頃はインスタントラーメンを食事以外に2袋食べていた日もありました(大食いだった)。高校の頃はインスタントラーメンの袋をコレクションして、30種類くらい集まりましたが、それを自分の部屋の壁に貼ってうっとりしていました。それほどのラーメン好きです。そう思えば今回のインスタントラーメンは久々のごちそうです。

    ラーメン大好き小池さんのように私の頭はもじゃもじゃです

    今ではスープを口に入れるたび(塩分濃いな)と思ったり、麺を咀嚼するたび(カロリー大丈夫か)と余計な事を考えてしまい、純粋においしいと思って食べていたあの日に帰りたいと思いました。

    台風明けの日にスーパーに行ったら、インスタント麺売り場は商品がなくなっていてガラガラ。台風前にみんなラーメンを買いあさっていったのでしょう。

    台風の前は一年で一番インスタントラーメンが売れる日だということがわかりました。

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