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院長ブログ

  • 短くて青いもの

    soccer_corner短くて青いもの

    産婦人科医の仕事は急変の連続。

    何年か前の話。

    夕方に病院近くで同僚とサッカーの練習をしている最中、病院から自分のケータイに緊急連絡が入りました。

    妊娠高血圧で入院していた妊婦の状態が急変したと。

    私は全速力のダッシュで病院に戻りました。

    青いTシャツと短パンという、サッカーをしていた格好のまま病棟に駆け込んみました。

    患者は状態が急に悪くなっていて、そのまま緊急の手術をすることになりました。

    手術室で速攻着替えてオペ。

    手術は無事終わり、患者と胎児はなんとか救命できました。

    私は医局に置いてあった着替えを着て、夜中に帰ったのです。

    ・・・

    翌朝私が眠い目をこすりながら病棟に出てくると

    ナースが私に聞きました。

    Ns「先生、ゆうべ何か忘れていったものはありませんか?」

    私「・・・?」

    Ns「青いものですよ」

    前夜サッカーの時にはいていた青い短パンを思い出した。

    あわてて着替えて、短パンを、病棟に忘れていったらしい。

    私はとぼけて

    「忘れていった青いもの?? それはぼくの 青春?」

    と答えたら、予想以上にこのナースにはウケました。

    腹をかかえて大笑いしながら、彼女は付け加えました。

    「青くて、短いものですよ!」

     3秒考えて、自分はまた答えました。

    「そう、短かったぼくの青春

  • 心電図検査

    心電図検査の練習をしました。

    手術前の検査に心電図も入っているのですが、このたび勉強会をしました。

    電極をつけるのは、ちょっと覚えればできることで、医師の私でなくてもできる仕事で、スタッフに練習してもらいました。

    心電計は配線がごちゃごちゃしている

    12誘導という検査では手足と胸に6ケ所の電極をつけるのですが場所と色が決まっていて、腕(赤・黄色) 足(黒・緑)、胸に6個(赤・黄色・緑・茶色・黒・紫)となっています。

    手足は「アキモトクミ」( 黒・)で胸は「アキミちゃんのクシ」(赤・黄・緑・茶・黒・紫)と覚えます。

    付け方の練習をするのに誰にするか。

    このクリニック、私以外はみな女性なので、私が練習台になることにしました。

    (仕事でふだんから人に『服脱いでください』て言ってますけど自分で脱ぐと抵抗ありますよねえ)

    以前私が健康診断を受けたときに、すごく上手な検査技師がいたのですが、ある秘訣に気づきました。

    雑談をうまく取り入れる。

    検査でベッドに横にして電極を付け終わるまでは、被検者は寝て待っているだけなので、密室で検査技士の前で裸で待っているのですが、なんとなく間が持たない。このぼーっとしている時間に雑談をするのです

    「この検査、待ちましたか?、最近は機械もよくなって判定も早くなりましたよ」と当たりさわりのない会話を続ける。

    気が付くと心電図検査は終わっていて、検査を受けている気持ちから意識がうまく反(そ)れました。

    電極をつける場所は決まっています。恥ずかしながら自分の胸です

    婦人科の検査でも、「夕べ何たべましたか?」などと言って患者の注意をそちらのほうに向けさせると、触診を受けているときの不快感が軽減されます。内診の時のコツです。

    さて、先日は心電図の練習しているスタッフにいろいろ口頭で「この電極はここにつけてみて、あっ違う違う」などとしゃべりながら被検者をやっていたので、私の心電図は筋電図のノイズが入ってしまい、全然ちゃんと波形がとれませんでした。

    電極は金属の吸盤(今ではシール式のものが多いです)になっていて陰圧で皮膚につけるものです。

    エステのデトックスなんかで使われる(自分は体験したことないですが)タコの吸盤みたいなものです。全身につけてじっとしてたら、健康になるかなあ。

  • 男の産婦人科医

    今年のノーベル平和賞受賞者は「性暴力に声を上げたアフリカ人の産婦人科医」でした。

    性暴力は見過ごしてはならないことはもちろんで、私も男性で産婦人科医でありますが、私のような一般人と比較できないほどの偉業です。

    コンゴのような紛争地域と日本では性暴力といっても内容が違うのですが、日本でも、相手が嫌がっているのに××をせまる、という状況はよくあることです。

    性暴力の加害者はだいたい、男性。

    「なんで産婦人科医は女性じゃないんだ」と言われることがあって、じつは、当の私もなんとなく違和感を感じてやってきました。

    産婦人科医になって25年近くになりますが、自分は女性の気持ちがわかっていないのではないか、という思いがいまだにあります。

    自分にしかできない手術のレパートリーが増えて、こうして飯食ってますけど。

     

    私が小学生の頃の70年代にはピンクレディーという人気歌手がいて、

    男はオオカミなのよ~ 気をつけなさい~

    というヒット曲(タイトル「S.O.S」)があったのですが

    (男って、心の中はオオカミなのか)と心に刷り込まれて育ちました。

     

     

     

  • イスラム教

    アフガンにて 2002年

    アフガンにて 2002年

     

     

    世界の主要国の中で、日本ほどイスラム教と縁が薄い国はないでしょう。

     

    世界人口の22%がイスラム教ですが、私たちが日常、目にすることはありません。

     

    過激派だけを見ているとイスラム教は「怪しい」宗教とされてしまうのですが、

    日本だって、怪しい宗教はいくらでもあり、今年犯人が処刑された地下鉄サリン事件も日本の宗教団体によるテロです。

    イスラム教だから危ないとか怪しい、というわけではありません。

    私の経験したイスラム圏といえば、学生時代からNGOの時代です。

    医学生の集まりと大学院の研究でインドネシアに2か月滞在、バングラデシュに1週間、

    NGOの仕事でアフガニスタンに1年滞在。

    3つともイスラム教の国でしたが、全然違う。

    イスラム教の特徴としては、日本と比べると

    *豚肉は食べない

    *酒は飲まない

    *断食がある

    *1日の決まった時間にメッカに向けてお祈りをする

    *金曜日が休息日でお休み

    *一夫多妻制

    などです。(私が見聞きした範囲で)

    戒律の厳しさも国によって全然違います。例えば酒、ですが、

    インドネシアで「私はビールが好きだ」というと、現地女性は

    酒飲む人って、やあねえ

    と嫌そうな顔をしながら、それでも外国人だから、酒飲むのはしょうがないか、という態度で接してくれます。

    アフガンで「私はビールが好きだ」と言ったら、「そういうことを表で言っていると捕まるから、黙っていなさい」と現地の人に言われました。

    イスラム社会の宴会で、「とりあえずビール」はありえない。

    とりあえず「チャイ」です。

    日本人の予想に反して、お茶だけで結構盛り上がっている(女子会みたいに)

    日本に来たイスラム教の人が一番気にするのが、食事。 「この食べ物、豚入ってないでしょうねえ」と気にするので、たこ焼き、ラーメン、餃子などはご法度。 調味料のうまみ成分も豚肉が入ってることがあるので、とても気にする。

    服装については、インドネシアのイスラムの女性は、顔や肌を結構出していますが、戒律厳しいアフガンになると、女性は外出するときは全身すっぽり布で覆って、目だけしか出しません。

    男性についてはインドネシアでは、ヒゲはあってもなくても、どうでもいいですが、アフガンではヒゲをはやしていないとちゃんとした成人男性とみなされません。

    タリバンの時代にはヒゲがないという理由で投獄されていました。

    インドネシア~アフガニスタンのイスラムを比べると、メッカに近づくほど、戒律が厳しい、気がします。

    こういう人たちと接していて、日本人がつい言ってしまいがちで避けたほうがいい事の一つが「私は無宗教です」ということ。

    イスラム教の人にとっては、仏教にしろ、キリスト教にしろ、何かしら宗教を持っているのが当然、としている人が多い。

    日本人の多くは「私は仏教徒です」と言うと思いますが、実際には無宗教だと感じている人も多いのでは。

     

    原理主義の多いイスラム教の地域では

    「私は平和主義者(pacifist)なのですよ」と言って煙に巻くのも、余計な衝突を生じないで良いとされています。

  • なくしてわかるありがたさ

    「なくしてわかるありがたさ 親と健康とセロテープ」

    というキャッチコピーがセロテープの工場に書かれているのを、新幹線の窓から目にした人はいませんか。

    今回の停電は

    「なくしてわかる ありがたさ 親と健康と 電力供給」

    でした。予想外の停電に見舞われたこの数日ですが、静岡県西部の皆様どうでしたか。

    当クリニックも2日の午後3時すぎまで40時間、停電でした。

    いちおう、停電に備えて非常用の電源と水は準備してあったのですが、停電が結構長引いたのと、復旧の見通しがたたないことで、苦労しました。

    軽油の非常用発電機はすぐ作動するのですが、一回の給油で6時間程度で、動かし続けるには、給油が必要。分娩室と手術しか電気供給しません。

    ガスの発電機も用意してあったのですが、容量が小さく、外来の診察を再開するだけの十分な量を供給できませんでした。

    うちみたいな産婦人科の医院ですと、入院している人の食事やトイレの問題があり、保育器や胎児心拍モニタ、黄疸の治療器、薬の入った冷蔵庫など医療機器を動かすだけの電力が必要になります。タンクに水を供給するポンプも動かないのでシャワー用の十分な水が使えません。

    電子カルテなので、サーバーや子機PC。プリンタ、LAN回線のHubにも電気が必要。

    停電も2日目に入った日、スタッフから「赤ちゃんを沐浴させてあげたい」という声も上がりました。

    燃料供給のめどが立たずイライラしていた私は「一日くらい体洗わなくたって死なないよ!」とむっとして返事をしてしまいました。

     

  • 東洋医学

    先日NHKで「東洋医学ホントのチカラ」という番組がありました。

    番組ではツボ(指圧や鍼灸)・漢方薬・ヨガなどで科学的に明らかになった効果を紹介していました。

    私も医者として、西洋医学ではないアプローチに興味があります。現代医学(≒西洋医学)を補完する療法として、効果的と思います。

    女性に多い「なんとなく不調」は自律神経由来だったり、内分泌系の乱れも関係していて、漢方薬の得意分野です。いろいろ薬のレパートリーがあります。

    さて、東洋医学に効果が本当にあるのか、私なりの疑問もあります。

    *耳に針を刺すことで肩コリ解消するのなら、ピアスをしている人には肩コリがないのか?

    ピアスをしていても肩こりや頭痛を訴える人はよく診察します。

    *体の調子をよくするツボはあるが、悪くしてしまうツボはないのか。

    私の世代の漫画で「パタリロ」とか「北斗の拳」では突いてしまうと死んでしまうような「秘孔」が出てきます。

    私は腹腔鏡の手術をするときに、「突いてしまったら危険な腹部のツボ」がないのか、気にしていたのですが、解剖学的に血管のある場所とかでなければ、どこに穴開けても問題ない、ということがわかりました。

    「流産をしてしまうツボ」というのも無いようです。

     

     

     

  • あんざんのコンクール

    お産がうまく進むようにするには、どうしたらいいか、日々考えて仕事しています。

    気持ちがリラックスしていることも一つの重要な要素かと、最近考えています。

    初産の妊婦さんについては、いろいろ本を読んで、知識頭につめこんで、ガチガチにかまえている方よりは、あまり考えすぎずに、自分の身に起こってくる体の変化について、上手に身をゆだねることができる方のほうが、お産が進みやすいのではないか、という印象があります。

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    安産するにはどうしたら、いいだろう・・・

    と思っていたら、スタッフのデスクの上に

    「全国あんざんコンクール」

    の文字が書かれたクリアファイルが目に入りました。

    安産のコンクールなんてあるのか!

     

    お産の何を比較するんだろうか?

     

    帝王切開率の少なさ?

     

    産婦の主観的な満足度?

    ビッグデータの活用に関心が集まっている昨今、私のまだ知りえないパラメータを駆使して、お産の評価ができるようになったんだろうか??

    なんと60年前から! 知らなかったよ!

     

    と思っていたら、このコンクールは「そろばん教室」の暗算のことでした。下の方に珠算と書かれてました。

     

    イメージトレーニングして「タマをよく動かす」とアンザンできるのかもしれません。

     

  • 聞きまちがい

    電力の復旧した北海道。

    北海道の電力は、「トマト発電所」から来ているという。

    カワイイ名前の発電所だなあ、と思っていましたが、正確には苫東(とまとう)発電所のことでした。

    医療の仕事をしていると、笑える聞き間違いはたくさんあります。

    *心筋梗塞でご臨終の患者さん。医師が見守っている家族に「梗塞で血液の流れが詰まった状態です」と説明していたところ、遠路よりクルマに乗って駆け付けた親戚が説明の途中で病室に顔を出した。

    高速道路は渋滞してなかったけど」

    *卵巣嚢腫をエコー(超音波検査)で疑われて、ガンの可能性がないか詳しく調べるため、医師はおばあさんの患者に

    MRIに行ってください」

    と言ったところ、同伴してきた患者の娘がまた診察室に現れて

    イモ洗いに行ってくれって言われたらしいですけど、どういうこと?」

    と聞き返された。

    ↑というようなエピソードがあります。

    人生の終末期のケアも医師として経験させていただいた重要な部分ではありますが、私が昔総合病院に勤めていた頃、まだ「緩和ケア」という言葉が一般的ではなかったころの話です。

    卵巣ガンは経過が長く、再発したりして最終的には抗がん剤も効かなくなってきます治療が長引いて、苦痛を取る目的で

    「緩和(かんわ)ケア」を勧める段階が来ました。

    病気の妻に付き添ってきた家族で、職業がお寺の住職である夫に、私は説明しました。

    「抗がん剤による治療も効果が出なくなってきました。そろそろ、緩和ケアに移行したほうがいいと思いますがいかがでしょうか。」

    80代で、もう耳の遠くなっている住職は、ビックリして答えました。

    「なんじゃとお? 棺おけ屋? もうそんなに悪いのか?」

    当たらずとも遠からずでしたが、厳粛な雰囲気でしたので、笑うことだけは はばかられました。

     

     

     

     

     

  • 包丁一本 サラシに巻いて

    刃先を立てて、クビのとこから切り込んで

    「椎骨(ついこつ)に沿って切り下ろすんだ」

    私が総合病院に勤めていた頃の話。

    ある日私が医局にいたら、近くにいた外科の先生が、熱心に後輩に指導していた。

    外科の世界は「習うより慣れろ」だが、

    某野球監督のバットの指導のように

    「こう、クイッとまわして、シュッとなったらいいんだ」

    というような、傍で聞いていてもよくわからないことを言う。

    その外科の先生は声を大きくして熱心に説明していた。

    「そうそう、ズバっと切り込んで、

    バカバカッと開けてきゃいいんだよ」

    「だめじゃん!そうすると頭の方に肉が残っちゃう!」

    え?(頭に肉が残る?)

    「骨に身が残らないように、骨ギリギリのところで切るんだよ」

    外科でそんな手術あったっけ?

    「脊椎に身が残るともったいないよ、

    せっかく苦労して釣ったんだから

    よく話を聞いていると、釣り好きな外科の某医師が

    釣った魚を三枚におろす方法

    を説明しているところだった。

    アフガンで手術していた頃の私

    アフガンで手術していた頃の私

  • 乳腺炎

    北海道の地震も悲しいニュースでしたが、乳牛が乳腺炎になって困っているとか。

    大規模に乳牛を飼っている場所では電気がないと搾乳できず、乳腺炎を起こして死んでしまう牛も出ているのだとか。

    乳業会社の人によると、今では搾乳も自動化されて、搾乳の機械に自分で入っていくのだとか。

    おっぱいが腫れると気持ち悪いんじゃないか、と言っていました。

    人間の話で申しわけないのですが、私は産後に乳腺炎のトラブルになる人の診察をすることがあります。

    赤ちゃんが母乳を飲む量と母乳の出る量は絶妙にバランスが取れているのですが、母乳の出はじめの時期や赤ちゃんが離乳する時期には、バランスがくずれて乳腺炎が起こりやすくなります。

    乳汁が乳腺に溜まってしまい、出方が悪いと、急に38度くらいの熱が出ます。しこりになって痛みます。

    牛が乳腺炎で死んだとニュースにありましたが、人間の乳腺炎も化膿したものを放っておけば死に至ることもあります(今の時代、そうなる前に治療が始まってしまい、人が死ぬことほとんどありませんけど)

    乳腺のケアは大事ですが、以前は産婦人科で乳がんの検診も行っていました(今では精度の点で、マンモグラフィや乳腺エコーを行う医療機関に紹介することが多い)。

    以前触診での乳がん検診をしていて、70代のおばあちゃんに乳がん検診をしていた時の話です。

    「わしみたいに70過ぎても乳ガンの心配することあるでしょうかセンセ?」とおばあちゃん。

    「年だからといって乳がんにならないとは言えませんよ。定期的に検診受けたほうがいいですよ。どっかの牛乳みたいに、定期検査せんと、ほっといたら問題になること、ありますよ。」

    ちょうど、ある乳業会社が賞味期限切れの牛乳を販売して問題になった時期でした。

    老人の乳腺はほとんどペッタンで、あるかないかわからない位ですが、それでも私はガンを見逃してはいけないと、肋骨の間に置いた指先に神経を集中させ、指をすべらせていく・・・

    突然、そのおばあちゃんが笑い出した。

    「もう、わしの乳なんか、もう賞味期限切れでっしゃろ。

    ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ

     

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