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院長ブログ

  • 震災の備え

    1月17日は、阪神淡路大震災を経験した私にとっても特別な日です。

    このたびの能登半島沖地震のニュースを見ても他人事ではないのですが、地震を経験して、こうしておけばよかった点はないかとか、思い出してみました。

    水。

    大規模災害では水道から水が出なくなりますので、ある程度の水の貯えは必要です。私が被災したところは市内の病院の敷地で、まっさきに自衛隊から援助が入ったので、飲み水には困りませんでしたが、一般の家庭ならある程度(10l程度)のペットボトルの常備水はあったほうがいいと思いました。

    トイレ

    小のほうなら隠れてできますが、大のほうは、都会の被災地ではむずかしい。能登半島では野山で自然の中で排泄できるかも。

    阪神大震災の時の私 1995年1月

    実は要らなかったもの。

    5日分以上の非常食。非常用の防寒シート。ロープ。

     

    実は大切だったもの。

    近くの知り合い。

    しばらく風呂に入れなかったのですが、友人の友人の紹介で、被災地の外でお風呂が沸く家にお邪魔しました。体も温まりましたが

    人の思いやりほど、心が温まるものはありません。

    親密でなくてもいいけれど、「ちょっとした知り合い」は大事です。

     

     

     

     

  • 降りろー!

    昨年の年末、空いた時間で防災訓練をしました。

    防犯設備の点検の業者が、消火設備の点検と同時にスタッフ向けに講習をしてくれるのですが、

    火災報知器の使い方とか、消火器の使い方とか教えてくれます。

    火災報知器のボタンって、赤くて目立つので、「非常時以外押すな」なんて書かれていると、逆に、なんとなく、押してみたい気持ちにかられることはありませんか?

    この日に限って、押しまくっても大丈夫です!

    スタッフみんなで押しまくりました。

    クリニックの建物は二階建てで、出入口もわかりやすいのですが、消防法に基づいて「避難用はしご」が設置されています。

    3年前には避難用はしごを出して、実際に使ってみました。コンパクトにたたまれていて、普段は棚の中にしまわれています。

    避難訓練の様子です。
    どろぼうではありません。

    広げると金属製のジャバラが伸びて、はしごに早変わり!

    壁からたら吊るされているハシゴを見ると、これも、なんかワクワクするのです。

    サーカスのハシゴみたい!

    私高いところが好きですが、小学生の頃に、実家の屋根に上って親に怒られていたことを思い出しました。

    はしごのステップは結構幅があって、男性の成人でないと足が届かなさそうで、下で支えていないとぐらつくし、女性スタッフは大変そうでした。

    法律で設置するよう言われているだけで、実際には使うことほぼ、ないのですが、新生児を抱いたお母様だと大変ではないかと思われました。スリングを使う、とかスタッフが代わりに赤ちゃんを運ぶのがよいでしょう。

    オリロー

    はしごの製品名が笑えました。

    オリロー」です。

     

     

     

     

     

     

  • 猛獣(もうじゅう)との戦い

     フーッ!

    そいつは、牙をむいて、私にとびかかってきた。

    敵意むき出しのネコは、「捕まったら、かみ殺してやる!」と言いたげに私をにらみ、爪や歯をたてて私の力に抗った。

    私は着ているフリースを脱いで、両手で持つと、中にネコを追い込み、首根っこをつかんだ。

    (もう逃がさへんで) (こういう時には関西弁が出る)

    私もネコに手をひっかかれ、かなりの傷を負ったが、ネコもネコで(おまえ一生呪ってやる)という形相で目をむいてキバをむき出し、私をにらみつけている。

    ネコにやられたキズ(後ろにいるのはウチの飼い猫で事件とは関係ありません)

    ネコにやられたキズ(後ろにいるのはウチの飼い猫で事件とは関係ありません

     

    「院長 ウンコがおちてます!」

    不審な報告があったのは、この事件の前日。朝いちばんに、師長が私に伝えた。

    玄関の自動ドアを入った中の、玄関マットの上に、動物のフンが落ちていた。

    開業以来こんなのは初めてで、見舞客のペットがフンさせたのか、いやがらせをしたのか、それとも動物がわざわざ入ってきて、フンして、出て行ったのか???

    よくわからないのだが、とりあえず、よく洗ってきれいにしといた。

     

     

    「院長 ネコです!」

    その翌日だった。師長の報告によると、玄関スペース入ったところの、階段の裏側にネコがひそんでいるという。

    ネコを捕まえるなら、オレにまかせろ、という(他には女性スタッフばかりなので、私がなんとかしないといけない)気持ちで自販機裏の物置スペースに入っていくと、すみっこの方に、ネコの背中がちょっとみえている。

    首根っこを捕まえてやろう、として手を伸ばした瞬間・・・

    ダーッ 

    と飛び出してきて、私の横をすり抜け、ネコの逃げ場のない閉鎖された玄関スペースで、必死の逃亡劇を始めた。

    逃げ場がないと知るや、捕まえようとする私の手を思い切りひっかいた。

    私もアドレナリン全開

    ちょっとくらいひっかかれても痛くない!

    他のスタッフの助けも得て、なんとかネコを捕獲、段ボール箱に入れ、明かり取れる程度の数センチのスペースを開け、

    ガムテープでしっかりフタをした。

    ネコはどうも、自動ドアのセンサーが反応して、開いてしまったところを、うっかり入ってしまったらしい。

    前日のウンコはネコのウンコだろう、察するに、猫は丸一日以上、何も食べてない(植木鉢の水はのんだかもしれない)。

    出るチャンスを失ってじっと物置の奥にひそんでいたにちがいない。

    診察の仕事が終わって、近所のお店でネコの話をしたら、近所で複数のネコ飼っているウチがある、とのこと。

    箱をどっかで開けて、遠くに放流しようと思っていましたが、飼い主がいるかもしれないと思いなおし、

    ネコの入っている段ボール箱を持って、そのお宅へ向かいました。

    お宅に近づいてきたとき、静かだった中の猫が突如、ガタガタと音と立て、

    なんと数センチのスペースから、ガムテープを破って、無理やり脱出!

    段ボールからびっくり箱みたいに、ぴょーん、と飛び出して脱走、いなくなってしまいました。

    破ったガムテープには、ネコの毛がびっしりついていた。 ハゲになったに違いない。

    「ネコひっかき病」というのがありますが、これは傷にBartnella henselaeという菌の感染で起こります。

    そういう事は知っていますが、ひっかかれた手の傷は、水道の水でよく洗って、ゲンタシン軟膏ぬって、あとは何もしてません。

    私もケガをしたが、ネコもネコで必死だったんだろう。

     

  • 年賀状

    正月も終わって、年賀状を整理する時が来ました。

    あなたは年賀状のやり取り、してますか?

    SNSやメールでつながる現在、郵便代の値上げも拍車をかけ、年賀状の数は減っているそうですが、

    年に一回、年賀状のやり取りだけで続いている人、私の場合20人くらいはいます。

    お気に入りのイラストや、写真など、活字以外の何かを伝えられるのは良い。

    ヘタな字も、それはそれで自分らしくて良い(と思ってます)。

    heta
    最近は肉筆で手紙を書くことも見直されているとか。

    しかしキレイに書こうと思っても、書けない体になってしまっている のに気づきました。

    長年の医者稼業で、人の話を聞きながら書いたり

    」、「掻痒」とか医学用語が満載の証明書の記入を

    やっつけ仕事で終わらせることばかりしていた結果

    字がどうしてもきれいに書けなくなりました。

    わざとヘタに書いたほうが個性がでていて、いいじゃん。とも思います。

     

     

  • 県内でいちばん人がいない場所

    趣味で乗っているバイクを買い換えました。

    ネットで探し当てたバイクが静岡市のバイク店で売られていたので、休日を利用して、静岡から磐田市まで買ったバイクを移動させました。

    ついでにツーリングを楽しもうと、静岡市から浜松まで山の中を通っている国道を通りました。

    362号線という「国道」です。 国道とはいっても、見通しが悪く、30㎞以下でないと対向車と衝突しそうなカーブの繰り返し、幅が狭く普通乗用車がやっと通過できる程度しかない場所があったり、片側ガケで、道路面が谷底に向かって傾いていたり、枯れ葉が積もって、タイヤがずるずる滑りそうなところありと、国道ではなく「酷道」と呼んだほうが適切な道路でした。

    この日、朝から風が強く、バイクに乗ると当然寒いです。

    山の中に行けば風がなくなるので寒さを感じなくなると期待していましたが、山の中でも風がビュービュー吹いており、寒かった。

    標高700mくらいの峠を越えたので、さらに寒かったです。

    浜松市と川根本町の境界にある峠です

    写真をとった峠あたりでは、対向車もほとんどなく、人の気配がしませんでした。 寒かったですが、静岡県内の(クルマで行ける場所で)一番人口密度が少ない場所に来た、という自己満足というか、変な達成感を味わって、帰ってきました。

  • 昭和のゲーム

    2024年年明けから 地震や飛行機事故、暗いニュースが続きましたがいかがおすごしでしょうか。

    私は例年になく実家で親戚と過ごす時間が長く楽しい正月でした。

    子供たちがいて、実家にしまってあった、古いゲームを取り出してきてました。

    任天堂のファミコン」。故障しかかっているのか、テレビにつなぐと、最初、わけのわからない画像パターンが数分続きます。機械が温まると調子が良くなってくるのか、スイッチ入れて5分くらいすると、マリオのキャラクターがわかる程度の画像になります。ボケボケのマリオですが、子供らはよろこんでマリオカートで競ってました。

    ハムレット」も出てきました。これも1970年代には大ヒットしたゲームで、4目ならべですが、始めてみると結構はまりました。私は子供に逆転負けしてしまいました。

    昭和50年頃のゲームです

    今と違って、昭和の時代には、正月に集まってわいわい遊べるボードゲームとか沢山ありましたね。

    モノポリーもしまってあって、やると私はいつも破産して負けます。

     

     

     

  • スクイッシュマロ

    一昨年からイギリスやアメリカで大流行しているぬいぐるみがあるというので、取り寄せてみました。

    スクイッシュマロ(squishmallows)といって、マシュマロみたいにふわふわしたぬいぐるみで、昔流行った「キャベツ畑人形」みたいな感じです。

    トイザらスの「クリアランス・セール」で安いかわりに、在庫処分で、何が送られてくるかわからない、というものをオーダーしたところ、届いたのは

    40㎝くらいの赤いぬいぐるみで、頭の上にラーメンと唐辛子と箸が乗っています。何のキャラか調べてみると「spicy ramen」だそうです

    「ラーメン」て、知らない間に世界の共通語になっていたんですね。

    年越しそばには、ラーメン食べようかなあ・・・

     

  • 腕が上に上がるのは若い証拠

    胎児のエコーを見ていると、おなかの中の赤ちゃんは方から上(頭側)に腕がいっていることが多いのに気づきます。

    15週頃の胎児です。
    肩関節やわらかそうですね。

    オトナとちがって、肩の関節がやわらかいんだろうな、と思います。

    14週になると基本的な体の構造はおとなといっしょです。バンザイしてますね。

    写真に映って照れているわけではありません。17週

    16週です。顔を隠しているようです

    生まれたばかりの赤ちゃんをみると、膝を曲げて足はM字、両腕は頭の横にあるのが普通です。

    大人になると、肩から上に腕をあげる姿勢をしなくなってきます。

    中年になると、背中が前にまがって、腕がまっすぐ挙げられなくなる人が多い。

    人の年齢を判断する時、背中が曲がっていると、年寄りに見られます。仕事柄、人の歩く姿勢も意識してみますが、背中が曲がっていると、健康状態が悪いことも多い。

    腰痛、頭痛 肩こりなどの症状になやんでいる人が多く、背中が曲がっていて、腕が上に上がらないのは不健康と関連します。

    自分も医者として普段、前かがみになって、患者の話を聞いていることが多く、肩関節コチコチに固まっています。

     

    赤ちゃんのように肩の関節をやわらかくして、腕上がるようにすれば、少しは若く見えるかもしれない、

    腕が上がる → 若返る

    そう考えた私は、自宅に懸垂用のバーを買ってきて、ぶら下がることにしました。

    ミッション・インポシブルです

  • いい本だけど 10年保管しない本

    年末になり、本棚の整理をしてみました。

    本の読み方も変わり、話題になっていれば、Amazon でぽポチって「とりあえず買って読んでみる」ようになりました。

    若いころは、本屋さんで立ち読みして、買うか買わないかじっくり考えてから、買う、というスタイルでしたが、アマゾンで書評をちらっとチェックして、中身と目次をちらっと見て買うようになりました。オトナ買いができる年齢になったのです。

    便利な世の中になりましたが、でも、CDや本て、昔と比べて「ありがたみ」が減った感じがしませんか?

    話題になって、手に取ってみて、たしかに良い本だ、と感じる本は沢山ありました。でも取っておくと本棚が一杯になってしまうので、この時期まとめて売ることにして、ブックオフに持っていくことにしました。専門書は別に、このブログを読む一般の方にも参考になりそうな本を取り上げてみました。

     

    ピンチと感じたときも心の持ちようで楽になります。悩み多き若い世代にはお勧め。作者はベストセラー「嫌われる勇気」の著者。私あまり悩まなくなったので手放すことにしました。

    家庭内の問題や自分の病気(ガン)など内面にいろいろあったにも関わらず淡々と生きている姿に感動しました。私はこの人を永遠に覚えていたい。でも10年後には世間から忘れられているだろう。

    女性に限らず男性にも参考になる良い本ですが「こうあるべき」という本は人の記憶に残らないかも。

    私たちの意識しなかった事実を数字で示してくれますが、FACTFULLNESSの二番煎じの印象。事実は書かれてあるが感動しない。

    今回も、漫画(ゆるきゃん、Slum Dunk)や音楽CDを含めて、50㎝四方の箱一杯になるくらいの量をブックオフに持っていったのですが、1400円くらいにしかなりませんでした。

     

  • 喜びと悲しみ

    喜びと悲しみは時として一度にやってくることがあります。

    昔私が県外の病院に勤めていた頃の話ですが、12月のある日、

    30代後半の女性が。私の診察室にやってきました。

    「生理がない、妊娠したかもしれない」とのことでした。

    超音波、尿の検査でたしかに妊娠していました。

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    「先生、本当に妊娠、ですか?」と信じられない顔をしている彼女。

    「ええ、確実に妊娠してますよ」と私。

    そして、おめでとうございます、と言いかけて問診票を見た時、出かかった言葉を引っ込めました。

    彼女にはすでに4人の子供がおり、現在離婚している。

    この人が出産を希望していないのは明らか。

    (この人は中絶を希望しているんだな)、と思いました。

     

    「先生、間違いなく妊娠ですよね」と念を押す彼女

    「ええ、妊娠していることは確実ですよ」

    何がそんなに不思議なんだ、と思っていると

    「先生、ちょっと待ってください」

    と言って彼女は突然、診察室の外へ出て行き

    50代くらいの、人生にくたびれた感のある中年男性を引っ張ってきた。

    聞けば、この男は現在つきあっているボーイフレンドだという。

    (オジサン、オバサンになってもボーイフレンド、ガールフレンドと言うんだなあ)

    「先生、本当に妊娠してるんすかあ?」

    その中年男はびっくりした様子で私に聞いた。

    どうやらこの男が彼女を妊娠させたらしい。

    彼女としては、この男に、妊娠した事実を見せて、責任をとってもらおうと思っているらしい。

    しかし、この男のオドロキは普通ではなかった。

    「せっ先生、それってホントですかあ?」

    「どの医者が見ても、同じ事を言うでしょうね、彼女は妊娠されてますよ。」と私

    そんなこと信じられない、という感じでした。

    「そんなことあるはずない!」

    私は淡々と説明しました。

    「彼女の生理の日から計算すると、排卵のあった日はカレンダーのこのあたりです。この日前後3日以内にセックスしませんでした?」

    生理の周期が規則正しく訪れる人なら、大体の排卵日は予測できる。

    「たしかに先生、おっしゃるとおり、その日でしたけど。」

    中年男はそれでも信じられない、という風だった。

    「でしょう?あなたとの性行為で妊娠した可能性が高いですね。」

    「でもねえ、先生」

    男は私に打ち明けた。

    「わしは若い頃”おたふく風邪”にかかりまして。それ以来、子供ができないって言われてたんです」。

    物心ついて30数年、私あっちこっちでいろんな女とセックスしてきましたけど

    今まで一度も妊娠したことなかったですよ。避妊しなくても。」

    ムンプスMumps(おたふく風邪)にかかると無精子症になると言われている。

    正確には精液検査をしないとわからないが、とにかく今回の妊娠は彼が原因であることは明らかでした。

    彼と彼女の間で今にもケンカがはじまりそうな、

    緊張感のある狭い診察室。

    妊娠させられた女性と、私の背後の看護師はあきれた表情で男を見ていました。

    でも私は、中年男の表情に少しだけ喜んでいるような表情が見えました。

    (自分にも子供を作る能力があったんだ!)

    という男としての喜び。

    医療の現場は人間模様のドラマを見ているようです。

     

     

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