院長ブログ
昔は大食いだった
2025年9月10日|院長ブログ
健康診断を受けた人が異常を指摘されて、産婦人科を受診することがあります。
よくあるケースは「貧血があると言われた」ですが、子宮筋腫があって、月経量が増えていると貧血を指摘されることがあります。
「コレステロールが高い」というのも、一般の健康診断で指摘されるところですが、
「どうしたらいいでしょう?」と言っている患者さんには
「食習慣の改善ですね」
と指導しています。
実はそう言っている自分もLDLコレステロールが高い。
やはり食習慣か・・・
たしかに、昔の私は大食いでした。
私が磐田南高生のころの話です。
ある日曜日、同級生と一緒に浜松の駅前へ出た私たちは 回転寿司の店で
「30皿食べたらタダ」
という看板を見つけました。
「やってみよう!」
僕たちは奮い立った。金はないが食欲だけはある。
30分で平らげなかったら全額払う、という規則のもと、
私たちはコンベアに乗って運ばれてくる寿司に果敢にチャレンジしていきました。
鉄火巻き、トロ、イクラ・・・
最初の10皿は難なくクリア。
納豆巻き、イカ、イナリ・・・
15皿を越えるころから満腹感が強くなってきた・・・
サバ、ウニ、ガリ、ガリ、ガリ・・・
20皿に近づくと、味わっているというよりは単に口に押し込んでいるだけ、
刺激を求めてショウガをやたらと口にする。
友人は20皿を越えたところでギブアップしてしまいました。
「食えねえ・・・」
彼は泣きそうな顔をしながらポケットから財布を出した。
当時の田舎の高校生にとってはイタい出費だ。
私は・・・あきらめませんでした。
ウニ、サバ、ガリ、カッパ巻き・・・
皿に乗せられて運ばれてくる寿司をひたすら口に詰め込んでいった。
・・・
25皿を越えたころから意識が遠のいてきました。
・・・苦しい
でもここであきらめたら寿司の代金を全部払わないといけない。
うっぷっ・・・
食い意地が私を奮い立たせました
目標の30皿を平らげたとき、
もう喉から出てきそう・・・
失神しそうな満腹感と 勝利の喜びでした。
「ここに住所と名前書いてくれ」
寿司30皿分をタダにされた店のオヤジは
明らかに不機嫌そうでした。
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数ヵ月後同じところを通りかかると
その回転寿司店はすでに廃業していました・・・