院長ブログ
熊にされた話
2025年8月27日|院長ブログ
昨今、熊に人が襲われるニュースを耳にすることが多くなりましたね。
私自身は、熊牧場や動物園で熊を見た程度ですが、私を指して「熊みたいだ」と言われたことがあります。
高校生(磐田南高校)の頃の話です。
3年間担任だった教師は数学の先生でした。身長150㎝代の小柄な体格。しかし、声が大きくて、話が理路整然としていて、はっきりものを言うので、生徒からは尊敬されていました。
自分の身長より高い竹の棒を持っていて、黒板に書いた数式を指すのに使うのですが、生徒がちゃんと勉強していないと、いきなり竹の棒を床についたり、黒板たたいたりして、怒ります。
私は数学はちゃんと勉強しなかったので、この先生にビビっていることが多かった。
授業は、あらかじめ出された問題を、生徒が黒板に解答して、それを先生が評価することが多かったのですが、問題が難しくて、解答できず、教室の黒板の前でウロウロすることが多かった。
当時の私、すでに身長180㎝くらいあったのですが、先生の前では、頭が上がらず、肩を落として下を向いて、問題集見ながら、おろおろしていると・・・
「お前は動物園のクマみたいなやつだな、あっちをうろうろ、こっちをうろうろして!」
制服姿で、おろおろしている姿を「動物園のクマみたいだ」と言われたことがあります。
それでも、(この先生に見捨てられたら、もう数学で浮かび上がれない)と思って、頑張ってついていけたのは、この先生の人格かと思います。
今ではこの先生80代になりましたが、高校の時の同級生も、この先生を慕っていた人は多く、去年、この恩師をかこんで同窓会を開きました。