院長ブログ
冬に外来が混む理由
2025年1月15日|院長ブログ
寒くなりましたね。
婦人科のクリニックって、冬は混むって知ってました?
うちのクリニック、おかげさまで、外来に診察を受けに来る患者さんは毎日多いです。
患者さんのお悩みに、時間をとって真剣に対応し、なおかつ、患者さんをお待たせしないで診察するのは、矛盾していて、結構なスキルを要します。
(なるべくムダな時間を減らしたい)と考えて診察をしていますが、その中でもコントロールが難しい部分があります。
一つは「患者が着替えている時間」
婦人科の診察というと、生殖器の部分を診察するので、服を脱いで、診察を受けて、診察が終わったらまた着る、ことをしなければなりません。
寒い時期には、着ているものが多いので、服装の少ない夏と比べると時間がかかります。
あとは患者の年齢。
年を取ると、着替えに時間がかかる。あくまで私の印象ですが、20代の人が着替えに30秒かけているとすると、60代の人だと50秒くらい、80代の人では90秒(3倍)以上かかります。
年を取ると、重ね着をしている人も多い、ズボンにストッキング、レッグウォーマー、靴下重ねて2枚・・・ 足腰の筋力が落ちているので、片足立ちが難しい人も多い。
「患者さん」なので、時間のかかる着替えに文句を言う事もできません。
自分だって、あと10年、20年して年寄りと呼ばれるような年になったら、病院へ行ったときに、モタモタして職員をイライラさせているかもしれないし、年齢からくる能力の低下をばかにしてはいけないと思っています。
ある80代のおばあちゃんの診察の時は、内診終わって、私が30mくらい離れた院長室に戻って、資料を取って、コーヒー飲んで、また診察室に戻ってきたら、まだカーテンの向こうで着替えをしていたことがありました。
自分の経験を振り返ってみたら、そういえば、私も幼少期に、親をイライラさせていたことを思い出しました。たぶん小学生の1年か2年くらいの頃と思います。
「またトイレにこもって出てこないんだね!」
小さいころの私は、悪さをして親に怒られると、トイレにこもって、トイレの中でシクシク泣いていることが多かったです。