院長ブログ
10月4日は徒歩の日
2024年10月6日|院長ブログ
10月4日は「10(と)と4(フォ)をかけて」徒歩の日です。
あなたは健康に歩くための足のケア、やってますか?
先日、ジョギング用の靴を探していたところ、知り合いの外科医にある靴屋を勧められました。
ジョギングはお金のかからないスポーツですが、靴選びは大事なこと。
悪い靴を履くことで、足へのダメージが生じ、膝や腰の痛みの原因になることもある。
走るための靴選びには慎重になっていたのですが、今回 その靴屋と出会って、目からウロコが落ちる思いがしました。
「お客さんの足は今履いているのより2センチ大きいのが適切なサイズですね。」
体格のいい中年の店員はそう言って、まず、私をびっくりさせました。
私の足は結構大きい方(28.5㎝)なのですが、さらに大きいサイズが必要とは・・・。
首をかしげている私に 靴屋の主人は延々とその理由を説明してくれたのですが、
その長いこと、長いこと。
私がお金を支払うまで、延々40分以上。
まず足関節のつき方、そしてつま先の余裕の必要性。
運動時の空気循環を考えると、 みんなが普通履いている運動用の靴はサイズが小さすぎるのだそうです。
実際に間違った靴を履かせた状態で足を曲げてみたり、片足立ちでバランスを取らせたりして、実際に自分がいかに間違った 靴を選んでいたかを体感させてくれます。
足の筋肉のつき方、腱の付着部、ランニング時の重心移動、 今の人がいかに間違ったサイズの靴を履いているか、 間違った靴を履くことで起こる足の障害、などなど。
整形外科医やスポーツドクター顔負けの知識で、私に説明してくれました。
靴を買った後で、うっかり私が外反母趾の予防にテーピングをやってみたい、 と言うと、ご丁寧にも、私の靴下をもう一度脱がして、正しいテーピングの仕方を実際に私の足に貼って教えてくれた。
たかが、一足のジョギングシューズを買うだけなのに、額に汗をにじませながら、私のために40分以上もかけて 説明。こんな靴屋は今までになかったし、ジョギング用の靴に関して自分がわからなかったことについてすべて答えてくれました。
いい話を聞かせてくれたので、指導料として払ってもいいと思ったほどでした。
靴を買って自宅に帰る道すがら、感動を人に与える商売とはこういうものなんだなあ、と変に私は感心していました。