院長ブログ
頭が良くなくてもこれを実践すれば頭がいい人と思われる本
2024年3月31日|院長ブログ
たまにリアルの書店に行って、売れている本など眺めます。
ここ10年くらい、本を買う時は、新聞やメディアで書評を見たり聞いたりしてから買うことが多いです。
リアルの書店が良い点は、話題の本をペラペラと全体を見てから、買うか買わないか決められること、同じジャンルの本で他にどのような本が売れているのか、わかることです。
リアルの本屋で買った本で最近面白かったものを紹介します。
「
著者はコンサルタントの仕事をしていた人ですが、冒頭から自分の失敗談が出てきます。後から考えると、読者の注意を引く「つかみ」は最高です。
(コンサルタントがどういう仕事をするのか、別に自分と関係ないから・・・)と思いましたが、「私の失敗談を聞いてください」と入ってくると、(読んでみようかな)という気になります。コンサルという仕事だけでなく、対人関係にかかわるあらゆる局面で、役に立つ本です。
デート中、デパートの服の売り場で相手の女性から「白い服と青い服、どっちの服がいいと思う?」と聞かれて、「青い(白い)服がいいよ」とすぐに答える男性は「正解」でしょうか。そういった「あるある」の事例が沢山盛り込まれています。私もこういうブログを書いていて思うのですが、「誰でも知っていそうな、ありきたりの事」はNGで、自分なりのオリジナリティを持っていて、かつ「相手に刺さる」事を発信するのが良い、と意識の中にあったことを文章化してくれているような本です。
自分の仕事である患者さんの診察の場面(医療面接といいます)でも、この本に書かれている原理は100%活用できます。相談相手の悩みを知り、提案し、「納得した」と思ってもらえるにはどうしたら、いいか。
一般には、「専門的」と思われている言葉で、実はそうでもない言葉も、私は患者が「わかった気になる」目的で、あえて使います。たとえば「体調が悪いのはホルモンバランスのせい」ホルモンバランスなんて、専門医の間のコミュニケーションでは使わないのですが、このワードを出すと患者さんは「わかった気になって」くれます。
仕事以外では私は「私バカなんで、よくわかりませんから教えてください、えへへ」と言ったりしていますが、そのほうが、楽しくやれていることは確かです。