院長ブログ
英語がうまくなる最強の方法
2024年2月25日|院長ブログ
最近は日本に住む外国人も増えました。私のクリニックでも外国出身の患者さんの数が増えました。
うちの近辺では、数が多い順で、ブラジル系、ベトナム人、フィリピン人、です。
病院のかかり方は国によって違うのですが、外国人からよく聞かれ、日本人から聞かれない質問は
「この治療いくらかかりますか?」です。(日本人には医療はタダだと思っている人が多いのか、お金のことが聞きづらいのかどちらかです)
ピルの処方や避妊の時に、「保険診療」と「自由診療」の違いを説明することが多いです。
外国人の患者さんが来るときは、通訳もいっしょに来ることが多いので、話が通じなくて困ることは少ないのですが、
英語圏以外の人と話をするときは、PCのgoogle翻訳がとても役立ちます。
フィリピンや、その他英語圏の人と話をするときは、英語で話しますが、私の英語はたまにジョークが言える程度のレベルです。
外国語は、使っていないと、どんどん忘れるので、誰もが苦労するわけですが、私が振り返ってみて、語学が一番実についた、と感じた時期があります。
それは、外国で一年暮らした時でした。アフガニスタンでNGOの医療活動に参加していた時の話です。
アフガニスタンは、治安の悪いところで、外国から入ってきたNGO関係者も、移動中に誘拐されて身代金を要求されたり、襲われて金品を取られることがあります。
私の活動していた地域でも30くらいの海外からのNGO団体が活動していましたが、一週間に一回、強盗や誘拐、地雷や事故など、治安に関する情報を共有するために、一週間に一回集まって、「どこそこで誘拐事件が発生した」「どこそこで銃の打ち合いが発生した」など、セキュリティアップデートを行っていました。
NGOに参加しているのは英語圏の団体だけではなく、フランスの「国境なき医師団MSF」とかその他ヨーロッパの国々、(中東や韓国もありました)が、共通言語は「英語」です。
普段通っている道の、どこで強盗事件が起こったか、これを聞き逃してしまうと、自分たちのNGOを危険にさらしかねない。
私がこのミーティングに出席していた時は、一字一句聞き漏らさないように、担当者の英語を必死で聞きました。
聞き落とすと命があぶない、と思うと全身の神経を集中して、英語を聞きます。
一年経って、日本に戻ってきたとき、英語がふつうに意識の中に入ってくる状態になっていました。学校でも英語は習ったはずですが、あの時ほどリスニングが向上したときはないと思います。