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院長ブログ

元気な老人

先日あった、埼玉の郵便局に立てこもり、病院で発砲していた事件。犯人が86歳だったとか。

86歳の人が、犯罪を企てたりするのか、私の関心はそっちの方でした。

平均的な86歳だったら、人を追いかけて走れないし、警官にすぐ捕まるし、人質には逃げられるし、字が読めない、耳が聞こえない、いろいろ大変なんじゃないかと思いました。

最高裁での再審で、無実の罪を訴えている袴田さんという人がいますが、この方も86歳。拘禁生活が長くて、普通の会話が難しい状態になっているとか。この人については、無実を証明しようとしている90歳のお姉さんが、テレビではきはきと答えているのが印象的でした。他人を支えて頑張っている人は年取らないのでしょうか。

さて私の父も犯人と同じ86歳ですが、妻に先立たれて一人で暮らしています。いちおう自分の足で歩いてはいますが、筋肉のついていない足を見ると、転倒されて寝たきりにならないか心配しています。年を取ると、頑固になるとか、怒りっぽくなるとかいいますが、幸い私の父は、ニコニコしています。認知症はありませんが、都合の悪いことは忘れているようです。

「老年的超越」と言って、高齢になると幸福感が増す人がいます。

お金や社会的立場への執着心がなくなり、自らのことより周りのことを大切に考えるようになるとか、

社会との向き合い方が変わり、表面的な人間関係や友達の数などにこだわらなくなる。

自分の存在が過去から未来への大きな流れの一部であることを感じる。

たとえ病気で思うように体が動かせなくなっても、心の状態が変わって幸福感が増すそうです。

年取るのは悪いことばかりでもないようです。

 

 

 

 

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