院長ブログ
がんけんしん いろいろ
2023年3月8日|院長ブログ
「がんけんしん」と聞くと、行かなければならないけど なんとなく面倒・・・
と感じる人多いと思います。
婦人科の「がん検診」はいろいろなガンの中でも有効性が高い、がんを早期発見することで、健康に過ごせる可能性が高くなる検査の一つです。
ぜひやりましょう。
ここでいう婦人科の「子宮がん検診」とは、専門的にいうと「子宮頸部細胞診(しきゅうけいぶ・さいぼうしん)」のことを指します。子宮体がん(内膜がん)についての検査もありますが、スクリーニングとしての有効性のエビデンスはありません。
さて、子宮がん検診、いろいろなやり方があります。
検査の主体を大きくわけると会社の検診か住民検診があります。費用を自己負担でする人間ドックの方もいます。
「細胞をとって、ガンがないか判断する」のは共通ですが、エコー(超音波)を併用するものと しないものがあります。
エコーを使うことで、触診だけではわからない情報(卵巣が腫れているとか 子宮筋腫の有無)などがわかるので、私のクリニックではエコーを併用します。
触診だけのものより精度が高い。
バス検診と呼ばれるものもあり、遠隔地でのがん検診に利用されます。一度に数多く調べる検診の場合、スピードを優先するあまり、検査のときに痛みを感じることがあります。
子宮の入り口を見るための膣鏡も、Lサイズ、Sサイズとサイズの違うものをそろえているがん検診もあれば、一サイズしかなく人によっては痛みを感じることがあります。
調べる人が若い医者とか、アルバイトの医者とか、経験が少ないと、検査の時に痛みを感じさせることがあります。
自分で膣の内容を取って細胞診の検査に出す職場の検診もありますが、精度が低いのでお勧めしていません。
婦人科検診は下半身を見せるので、恥ずかしいと感じられるかもしれませんが、検査している方からすると、痛みを与えずにかつ正確で早く検査を終えることに集中しているので、誰のお尻だったかなど考えている余裕はありません。
私自身、よっぽどのことがない限り、がん検診を受けた人が誰なのか、関心ないのですが、長い経験の中には、ぎょっとするような人にも出会ったことがあります。
太ももの裏側ぜんたいに、「滝を登る鯉」の入れ墨(タトゥー)を入れていた人がいて、膣鏡を持ったまま、ぎくっとして手が止まってしまいました。
知人の婦人科医に聞いた話では、小陰唇にピアスをしていた人がいてビックリしたそうです。