院長ブログ
リアルな交流
2022年11月13日|院長ブログ
リアルで、直接顔を合わせて話する機会が増え、ここ2~3週間で、いろいろな人に会いました。
宗教オタク(自称)の外科医、23年ぶりに会った旧友、フィリピン人の大学教授、etc.
楽しいです。
先日うちに泊まっていったフィリピン人の大学教授(60代女性)も面白い人でした。
彼女は日本の介護制度を研究している人ですが、いまや高齢化に関しては世界のトップを走っている日本。
今のフィリピンは、昔の日本のように大家族が多く、年寄りの面倒を誰がみるか、日本ほど問題にならない。
でも今後は高齢化するので、介護が必要な老人が増えるだろう。
私、介護には詳しくないのですが、改めて日本の制度を見直してみると、
おそらくヨーロッパやアメリカとは違い、日本の国民性もからんで特殊だと思います。
「介護」は英訳すると「nursing care」ですがニュアンスが違います。
実際会ってみたところ、日本でもよく見る「おしゃべりなおばさん」で、「私の教え子に介護よりナースの資格を取らせようと思っているのに、大変だったわ」とか「ニュージーランドに引っ越したけど防犯対策も意外と大変なのよ」とか「フィリピンのマンゴーおいしいでしょ」とか、こちらが話をしなくても、どんどん自分の話をするので、あっという間に1時間以上経ってしまいました。
私が今まで会ったフィリピンの人は明るい人が多いのですが、「将来のことなんか、なんとかなるわ、アッハッハ」と笑っているような人が多い国では、日本人みたいに「将来大変なことになるかもしれないから今から備えておこう」と悲観的に考える人が多い国の制度が、そのままでは受け入れられないんじゃないか、と感じました。
***
学生の頃、私はフィリピンを何回か旅行する機会がありましたが、地元のおばさんに見合いを勧められたことがあります。
旅行中のフィリピン、道端の雑貨屋で、見ず知らずの40代のおばちゃんから私は声をかけられました。
「あなた ハンサムな日本人じゃないの」
私は自分のことをハンサムとは思っていないが、おだてられて 悪い気はしません。
店先に立ち止まって、おばさんといろいろ話をしました。
旅行の予定、日本でやっていること、その土地の特産物、などなど・・・
いろいろ世間話をしていたが、最終的にはこういうことだった。
「うちの娘、あなたの嫁にどう?日本に連れてってあげてよ」
フィリピンの田舎によく見かける小太りの風体のそのおばさんとはまったく似てない、美しい娘の写真を、彼女は見せた。
見ず知らずの男に声をかけるなんて、何かあるんだろう。国際結婚でもさせたいのか?
「またにしときます」と答えて、私は立ち去りました。
私は自分のことを全くハンサムとは思っていませんが、「あなたハンサムね」と言われたのは長い人生で、このフィリピンでの一件と、インドでの旅行中でした。