このページは、共通のメニューを読み飛ばすことができます。直接本文をご覧になるかたは「このページの情報へ」というリンクをクリックしてください。
サイト共通のメニューへ
このページの情報へ

院長ブログ

ああいてぇー I T 

マイナンバーカードが保険証として使えるという話をニュースで聞いたことありますか?

保険証は仕事が変われば新しいのを作らないといけませんが、マイナンバカードでは同じものが使えます。自分の健診の結果を確認できまず。処方された薬剤が簡単にわかり薬手帳を持参しなくてよくなります。医療費控除の確定申告が簡単になる、等々のメリットがあります。

しかし一番メリットを受けるのは、薬剤情報を一括して集められる国のほうで、国民の健康データを把握しやすくなるのです。

医療機関にとっても、保険証の期限切れで請求できないというトラブルがなくなるとか、患者のデータを自動的に取得できるので便利と言われてはいますが・・・今(2022年10月の時点ではまだ個人の開業医には広まっていないのが現状です。国がやるといった以上、避けて通るわけにもいかないのでしぶしぶ従っている、というのが私の本音です。

開業医のような規模の小さいクリニックでは、患者データの処理に使うネット環境を整備するのが大変です。設置費の負担も大きいし、それに機械を置いておくスペースがない。

こないだプリンタが壊れたので、院内のパソコンとつながっているケーブルを確認してぞっとしました

カオスだ!

私が10年前開業するとき、電子カルテはサーバーを院内におく院内LANを作りました。インターネットとつながってないので、ウイルスやプライバシーの心配もありません。シンプルでした。

何年か経って、診察の予約システムの業者が、「患者データのやり取りをするので、電子カルテとつなげてください」と、私のネットワークに、何か外部のもの(ケーブルと患者予約用のサーバー)がくっつきました。便利だったのですが、また何年か経って支払いにクレジットカード決済を導入するときに、受付のカウンターに、クレジット決済の端末と、それ用のケーブルとハブが受付のスペースに割り込んできました。さらに2年前、会計で自動精算機を入れる時、「電子カルテとつなげてください」と何か得体のしれないケーブルがくっついてしまいました。

PCのネットワークの図は私だけ知っている一方で、20人以上いるうちの女性スタッフは、そのPC使って作業しています。トラブルが発生すると、診察中の私が手を止めて、障害の対応をしなければなりません。PCのOSウィンドウズだって、発売当初「今後はこれ以上変えない」と公言していたWindows 10ですが、昨年あっさりと11を出してきました。

ウソつきやがって」と思っているのは私だけではないでしょう。バージョンが混在するウインドウズのPCを8台使うので、設定も違います。大きな病院なら、一括で設備更新するとか、担当SEがいてネットワークトラブルに対処するとかあるのですが、うちは個人の開業医なので私一人でやっています。

今回さらに、マイナカードをつかった保険証の登場です。もともと院内LANだったのですが、患者データのやり取りをするために、LANに「抜け道」作らなければなりません。

予約システム、自動精算機、クレジットカード決済のネット回線、余計につながっているものが増えてくると、イヤになってきます。それに加えて、今度は「オンライン資格確認」という

セキュリティが高くて面倒くさいものが入ってきました。

例えていうと、長年にわたって、増築に増築を重ねた結果、外部の訪問者は、院内でも地図なしでは目的にたどり着けなくなっていた、改築前の浜松の某大病院の内部のようです。

ネットワークはいったん設置してしまえば、その後はあまりいじることがないのですが、その分最初の状況が記憶から消えていきます。

仕事の効率があがり、患者さんにとっては便利なものが入ってくるのですが、唯一心配なのは、ネットワークのことを知っている唯一の人間が私で、しかも年々加齢で、記憶力が落ちていることです。

医療もIT、ITと言われますが、新しい医療のシステムは自分にとっては「ああ(痛)いてぇー」です。

 

  • 診療予約
  • 採用情報
  • ブログ
アクセスマップ

〒438-0002
静岡県磐田市大久保896-39

診療時間

9:00~12:00 15:00~18:00

水・土は午前のみ/日・祝は休診

アクセスマップ
ページの先頭へ
トップに
戻る