院長ブログ
人生初の検査
2022年9月14日|院長ブログ
耳鼻科で検査を受けることになり、本日、生まれて初めてMRI検査を体験しました。
台の上に寝かされ、頭を固定されて、筒の中に入れられました。
閉所恐怖症の人はMRIが撮れないと聞いていましたが、例えて言うと土の中に穴を掘ってそこに入れられる感覚です。
でも自分の場合は、イヤな感覚ではなかったです。台座の上はクッションが効いていて、寝不足の自分にはベッドのように快適に感じられました。
やらなければならないことから解放されて、何もしなくていい。なにもせず、じーっと待っていればいいんだよという心地よさ、すら感じました。
ある意味子宮の中の赤ちゃんもこんな感じかと思ってぼんやりしていたら・・・
その後
ガンガン・ガンガン と頭の中をハンマーでたたくような音が聞こえ、検査であることを気づかされました。
人生初のMRI検査は無事終わりましたが、私が経験した人生初のCT検査には痛い思い出があります。
今だから言える、人生初のCT検査。
**
それは私が医学生だった頃の話。
酒好きだった私は友人と飲みに行って、酔っ払って、記憶がないくらいに飲んで、
店を出て歩いている時に足がよろめいて、どこかに頭をぶつけた(そうです)。
たまたま飲んでいたのが、大学病院の近く。
私といっしょに飲んでいた医学生の友人の先輩が救急当直医で、
「いちおう頭を見てもらっておこう」と考えた友人は
酔って動けなくなっている私を救急部に連れていった(らしい)。
急性アル中患者といえど、頭をぶつけたら脳内出血があるかもしれないと、私はCT室に連れていかれた。CTの台の上で暴れてゲロゲロ吐いた(そうです)。
大学病院のスタッフには超ヒンシュクだったらしい。
CT検査では何もなかったものの、一応朝まで経過観察とされた。
翌朝目覚めてみると私の性器には導尿のバルーンカテーテルが入れられ、腕には太いゲージの点滴が入っていました。
二日酔いから目覚めた医学生の私が若い看護師にパンツ脱がされ、おしっこの管を抜かれました。その恥ずかしさは今だに忘れません。
医大病院の救急部にただの酔っ払い、しかも自分の大学の医学生が来るなんてケシカラン、と後日 救急の先生からすごく叱られたのは当然のことでしたが、
恥かしいのと二日酔いでフラフラなのとで、人生最大の恥ずべき日でした。