クリニック
ツバメの巣
「ツバメが玄関に巣つくってます!」
私は院長として、日々、様々な経営課題に直面していますが、この日曜日、私の耳に飛び込んできたのは、あんずクリニックの玄関にツバメが巣を造ろうとしている、という通報でした。
本当は私は野鳥が好き。
コロナ禍で風通しを良くするため、換気窓を開けていますが、意外だったことには、鳥の鳴き声がイライラしがちな自分の心を癒してくれることに気づきます。
「チョットコーイ」と鳴くコジュケイ。
林の上で泣いているヒバリ、
「テッペンカケタカ」と鳴くのはホトトギス。
高い周波数で鳴くシジュウカラ、
ちゅんちゅん鳴いているのはスズメ・・・。
自然と一体になった感覚があり気持ちが癒されます。
ただし、いくら私が鳥が好きであっても、お客さん相手の商売なので、玄関でツバメが巣を造ってフンを落とすのは困ります。
どうやったらツバメが巣造りをあきらめてくれるか・・・
ググってみるといろいろあるもので、ガムテープを壁に貼ってツバメの運んできた泥がくっつかないようにする。キラキラしたアルミホイルをたらす。ツバメのきらいなヘビのおもちゃを置いておく、などありました。
その中で一番現実的なのは鳥除け用のテグス(糸)でした。ちょうど私の手元にカラス除け用のテグスがあったのでそれを利用することにしました。
玄関の天井は、アルミの脚立に乗って、ちょうど手が届くくらいの高さ。小柄な女性では手が届かないので、結局作業するのは私がするしかないのです。
ツバメが巣をつくるのにちょうど邪魔になるあたりにテグスが通るように、天井の板に板ネジを付けて、そこから何本かテグスを引っ張りました。
高所作業で、自分が脚立から落ちたら、明日から診療できないじゃん、と思いながら、脚立の上につま先立ちになって作業していました。
今、私、クリニックで医者をしていますが、私にしかできない仕事といえば・・・
1.女性の嫌がる虫を手で捕まえること
2.女性の届かない天井でツバメの巣をつくらないようにする作業
3.女性スタッフが「壊れました、新しいものを買ってください」という電気製品が、接続不良だったり、電池切れているだけで、ちょっと直せば使えることを身をもって示すこと
です。