院長ブログ
出産回数は2~3回
2022年4月24日|院長ブログ
病院に初めてかかるときには、「問診票」というものを書いてもらいます。
産婦人科の問診票の特徴は「妊娠・出産歴」を聞くところです。今までに何回妊娠し、何人出産したか、を聞くところがあります。
病気の原因を知るためには重要な情報です。
「妊娠したけど妊娠にカウントされない」こともあります。最近(といってもここ20年くらい)は生理が遅れて妊娠を疑う人は、まず最初に市販の妊娠検査薬を使って調べる人が多いのですが、妊娠反応が陽性と出てもエコー(超音波検査)で見えないうちに終わる、ごく初期の流産は「化学流産」と言って妊娠したとみなされません。
だから本人は妊娠したと思っていても、妊娠とされない妊娠もあるのです。
自分の出産した子供の数が2人だったか3人だったか、間違える人はあまりいないので、何回妊娠したか、と比べて何回出産したかという質問には、は誰も間違えることがない、はずです。
問診票に書く「出産回数」は「1回」か「2回」か「3回」・・・のどれかであるはずなのですが、先日問診票に「出産回数:2~3回」と書いた人がいました。
「自分の産んだ子供が2人なのか3人なのか、あやふやな人なんて、いるのか?」とギョッとしたのですが、
話を聞いてみると、「最初の子は一人だったけど次に妊娠したときは双子だった。出産回数を2回と書いたらいいか、3回と書いたらいいか、迷った」ということでした。
迷うのも当然で、業界でも数年前にルールの変更があって、双子を2回出産したとしてカウントされていたものが、「双子でも出産回数は一回とする」ということになったのです。
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問診票には「アレルギーはありませんか」と聞く欄もあります。
人によって反応するアレルギーの原因はいろいろ
ヨモギ、ブタクサ、ダニなどはよるあるアレルゲン。食べ物ではソバの粉、サバやイワシなどの青い背の魚、
ですが、長年医者をやっていると、いろんなものにアレルギーを持つ人がいることがわかります。
「私はキウイを食べると口の中がピリピリします」というキウイ・アレルギー の人がいるかと思えば
「鍋物に海老やカニが入っていると、アレルギー起こして食べられないんです」と言う人もいました。
宴会でスープを口にしたとたん、舌先がピリピリするそうです。
「北京ダックを食べたときに、アレルギー症状がひどく出た」という人もいました。ニワトリの肉では出ないそうですが(見栄張ってるのか、と思いました)。
キャビアやフォアグラにアレルギーがあるという人もそのうち出てくるのでしょう。