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院長ブログ

ピンク・ムーン

「ピンクムーン」「ピンクムーンですよ」とラジオで連呼していました。

「ピンク」と言えば自分の世代では「ピンク映画」とか言われるエッチなものを連想するのですが、

今月の満月は「ピンクムーン」といわれアメリカのインディアンが4月の月をこう呼んでいることから名前がついたのだそうです。

満月にはお産が多い、という話を聞いたことがあるかもしれません。お産にかかわる仕事をしている人の間では話題になることもあります。

私も仕事を始めたころは、そうかなと思っていましたが、科学的な論文を読むと、お産と月齢は関係しない、という報告が多いです。

「言われて見ればそういう気がする」という心の働き(思い込みバイアス)があるためです。

また予定を決めて行う帝王切開や、薬を使った誘発分娩の割合が昔から増えていることで、月齢とは関係なく出産があることも一因でしょう。

お産の陣痛に影響を与えている要因は、私の印象として1.低気圧の接近 > 2.一日のうちで明け方の時間帯 です。

月の巡りが人間の体を支配していると感じさせるもう一つ理由は、月の周期と人の生理(月経)の周期が28日であることです。

ただし、生理の周期も28日ばかりで来る人はなくて、25日から38日までいろいろです。

テレワークや職場環境の変化のストレスで、生理の周期がおかしくなる人は最近多い印象です。

他に体重を落としすぎたり、逆に増やしすぎたりしても生理はちゃんと来なくなってしまいます。

 

生理が来なくなっても妊娠に気づかなかった人もたまにおられます。

お産の直前まで妊娠していたことに全く気づかず、ある日突然お腹が痛いと産婦人科に受診してその日にお産になる人が、
この現代の日本でもいるのです。

私が以前勤めていた総合病院では 年間お産が1000件以上あって、そのうち年に1~2回そういうお産がありました。
業界ではこういうのを「飛び込みのお産」と呼んでいます。

私が話を聞くことができた、22歳の女性は、ある日、自宅でお腹が痛くなってじっとしていたら、股の間から何か出てきた。

我慢できなくなって病院に助けを求めたのだが、病院到着直前でクルマの中で生まれてしまった。
その日までフリーターとしてガソリンスタンドで仕事をしていたという。

その1年前の30代の女性は、お腹が痛くなったのでおなかの調子が悪いからと総合病院の外科に行った。
浣腸をしようとした外科の先生は、規則正しい下腹部の張りに(もしや?)と思って超音波の検査をしたところ、

胎児の体が確認できた。すぐに産婦人科に転送されて来たが、病棟が大騒ぎのうちにお産になりました。

 

今の世の中、どうしてこんな人がいるのか私にはナゾで仕方がないのですが、出産にかかわる仕事の面白いところでもあります。

 

 

 

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