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院長ブログ

聴覚スクリーニング検査

聞こえることが当たり前の世界に住んでいる私たちには、音が聞こえていない人の日常はドラマでしか知ることができません。

11月3日に、新生児の聞こえ(聴覚)の検査についてのオンライン研修会があり参加しました。聴覚スクリーニング検査をしているクリニック向けの研修です。

冒頭で、自分の経験を語ったのは聴覚障害で生まれて、人工内耳の手術を受け、健常者と同じ高校で生活できるようになった女の子でした。

印象的だったのは「母は、(聴覚障害があるとわかった)娘の手術を勧められたときに、音が聞こえない事もこの子の特性として受け入れ、手術をせずに生きてもらうことも考えた、だけど、将来、娘が大きくなった時に自分で「聞こえる世界」と「音のない世界」を選べるようにしておいた方がいいと思った、という理由で娘に手術をする決断をした」そうです。

難聴を「障害」ととらえず「個性」として受け入れて生きようという考え方もたしかにあります。

ただし治療(手術)を始めるなら、早ければ早いほど良いそうで、そのためのスクリーニング検査の精度も高い方がよいというのがこの研修会の趣旨です。

普通に生まれる赤ちゃんのうち、1000人に1人くらいは先天性難聴が見つかります。先天異常は妊娠中のエコーの検査で見つかるものもありますが、難聴は出生前にエコーでは診断できません。

研修会の後半では、日本語を流暢に話すアメリカ生まれの研究員(男)が、先天難聴で生まれたの娘の治療のため必死になって情報を探した苦労話やその経験からスマホアプリを開発した話を伺いました。私の個人的な感想ですが、自分の娘のためならオトーサンは何でもするよ、みたいな娘への愛情と、外国人にはわかりにくい日本の検査体制のしくみに必死で戦っている真剣さに感動しました。

ただし、(おそらく今回初の)Zoom配信による研修会のためか、いくつか小さなトラブルは絶えませんでした。

演者の画像だけうつっているのに、全く音が伝わっていない時間があったり、突然「ぽーーーーーッ」と大きな電子音がスピーカーから流れたり、演者のパソコンのマイクと会場のマイクが二重に音声をひろっていて、ハウリングしていたりと、

研修の話を聞いている私には、一昔前の補聴器のような音にも聞こえました。

トラブルの間、自分が難聴になったようでした。

こんなごちゃごちゃした音を聞かせられているのだったら、やっぱり音のない世界のほうが静かでいいかもしれない・・・

 

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