院長ブログ
おなかの中の赤ちゃんの姿
2021年8月11日|院長ブログ
「どういう恰好なんですか?」
産婦人科で妊婦さんのエコー検査をしていて、よく聞かれる質問です。
毎日エコーをしていると、頭、背中 足がどの位置にあるのか、私にはだいたい見当がつくようになります。
でも、簡潔に言葉で表現するのは難しいもの。「上向き」と言っても、どちらが「上」なの?となります。
実際の赤ちゃんがどうなのか、身をもって私のポーズで示します。「子宮の中の赤ちゃん」です

ひきこもりではない
子宮の中にいるのは「ツボに隠れている」イメージです。

子宮内にいるイメージ
「赤ちゃんて窮屈じゃないですか?」と質問いただきますが、私はそうは思いません。だって「広い」場所にいる経験をしたことがないから、「狭い」ことがわからないでしょ。

20週代中期によくみられるポーズですが、私は胎児より体が硬く手足が長いので、表現に限界が
写真では表現できないのですが、自分のつま先の臭いをかいでいるようなポーズの胎児もよく見ます。「足くっせえ」と言っているように見えますが、私の思っていることを妊婦様に伝えるのは差し控えております。

指くわえる
8~9カ月になると、母乳を飲むための口の動きがよく見られるようになります。おっぱいを吸う練習です。

顔がわかりにくい
妊娠20週代後半になってくると、手や足が邪魔になって、エコーの3Dモードでは顔が見える状態にするのが難しくなります。こういうことをご存じない妊婦様から「どうして(私が赤ちゃんの)顔見せてくれないんですか」と問い合わせをいただくのですが、体の周りの羊水の割合が減ってくるので、素人目には3Dでわかりにくくなります。赤ちゃんが健康で問題ないか、細心の注意を払って検査しておりますので、顔が見えるか見えないかについてはご容赦ください。

マタに手を当てる
20週代前半には性器がはっきりしてきて男か女かを判定することもできるようになってきます。「性別教えてください」と言って教えられないことがあります。
時々あるのですが、自分のマタに手を当ててエコーではわからないようにしている胎児もいます。