院長ブログ
肌のふれあい
2021年7月7日|院長ブログ
道を走っているクルマで、助手席にペットの犬を乗せていて、犬がクルマの窓から顔を出しているのを見て、「かっこいいなあ、自分もやってみたいなあ」と思っていた私。
最近犬を飼いだしたので、うちの柴犬(5カ月オス)を私の軽トラックに乗せてみました。
犬が窓から外を眺めているのが「かっこいい」と思っていた私は軽トラックの窓を半分開け、エンジンをかけ、ソロリスタート。
だんだんスピードが出てくると、犬もコーフンしてきて、窓から出ようとする。
運転中、アブナイ!
助手席の窓閉めて、犬を引っ張ると、今度は、運転席の私とハンドルの間に入ってきた。暖かい、ぬいぐるみのような物体がどすんと私の前に・・・
私に覆いかぶさって、私の顔をペロペロ。おまえ、その口、夕べの散歩で死んだスズメを加えていた口じゃないか! ギャー汚い!
私は前見えないし収拾がつかなくなって、道端にクルマ緊急停止!
はじめての犬とのドライブはさんざんな結果でした。
でも、犬と触れ合って、長い間忘れていた感覚を思い出しました。肌に触れる感覚です。
リモート会議、ウェブセミナー、オンライン面談、この一年ですごく増えましたが、逆に握手したり、人の体に触れる機会がなくなりましたね。
コロナ感染症が広がった世界で、欧米ではサランラップみたいなシート越しにハグしている姿をニュースで報じていました。
日本人は文化的にハグしない(ことになっている)民族ですが、お互いの体に触れたいという感覚は無意識にあるんじゃないでしょうか。
私が20歳の時に北米に英語の語学研修に行って、お別れパーティーで、フランス人とイタリア人の女の子にキスされた時は、内心とびあがるくらいビックリしました。
30代の時に、アフガニスタンに滞在していたことがありますが、男性どうしが挨拶の時にハグ(抱擁)したり、キスしたりすることが日常当たり前にある社会でした。
アフガニスタンの男性同士が会うと、まず握手ではじまります。親しい間柄になると大人が男性同士で抱き合ったりすることがありますし、時にはキスもします。
たくましくて毛深い男性二人が、街中で仲良く手をつないで歩いているのも目にします。
アフガンの男性は普通ヒゲがあるので、男にハグされた時の「あごひげのジョリジョリ感」が日本人の私には印象的でした。
家族であれ他人であれ、同性であれ異性であれ、触れ合うことはコミュニケーションの出発点。
コロナ禍のこのご時世、リモートのやり取りで孤独を感じている人も、肌を触れ合うことで、癒されるような気がします。
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でも今度犬をクルマに乗せるときは、ちゃんと犬用のシートベルトを着けようっと。