院長ブログ
ジジババのワクチン
2021年5月26日|院長ブログ
コロナワクチン接種が本格化してきました。
高齢者からはじまっていますが、予約が大変なようです。
私にも近くに住む80代の両親がいます。ネットで予約とかできないので、私がお手伝いしています。私の住んでいる市では電話かLINEで予約とるのですが、面倒なことと思っているようです。
メカやクルマの好きだった父も、キーボードのブラインドタッチができてメールのやり取りしていた母も、今や普通の老人。ワクチンの接種の案内状の内容についていちいち、仕事中の私に電話かけてくるのでイライラさせられます。
患者さんとか第三者だと、高齢で思考や行動がモタモタしていても、そういうものだと同情できますが、肉親でモタモタしていると、(自分の親だからしっかりしてほしい)という希望が入るのか、いら立つ。
大規模なコロナワクチン接種が始まったこの時期、私同様に、親のワクチン接種で手間取っている人は多いはず。
さて、私の仕事の上では、ワクチンを接種するほうの立場で、来月から高齢者対象にコロナワクチン接種が始まります。85歳以上から。1バイアルで6人分なので、6の倍数で予約人数設定。
最初 1日20人以上の接種を予定していましたが、よく考えてみると85歳以上の人で、指示どおりにスタスタ歩いて移動できる人はほとんどいないのではないかと思い当たりました。
85歳以上の高齢者は、ほぼ「宇宙人」と思って対応したほうがいいような気がしてきました。
うちで生まれる新生児について、「生まれたては宇宙人みたいで、何考えているかわからないことも多いですよ」と親に説明することがありますが、人は人生の最後のほうでも宇宙人みたいになります。