院長ブログ
歯医者
2024年10月9日|院長ブログ
歯医者に行くことになってしまいました。
虫歯だったところの根本が腫れて痛い。
今までの人生で後悔しているものの一つに、「虫歯を増やしてしまったこと」があります。
そう、私甘いものは大好き。
妊婦さんに向けて「糖質の甘いものばかり食べることは控えましょう」と言っているワリに、
コンビニに寄って、甘いスナックの棚のあたりをうろうろしています。
歯を悪くするのも当然です。
加齢の影響もあります。歯は加齢とともに歯茎がやせて、歯並びが悪くなる、歯ぎしりの習慣があると奥歯がいたむ、歯の表面が黄ばむ、など、この年になって出てくる影響もいろいろあります。
私の高校の頃の同級生で、歯医者になった人に診てもらったのですが、同級生だからといって、挨拶や容赦はなく、椅子に座って待っていると、背後から来て、いきなり診察が始まりました。
動けないように顔を押さえつけられて、頭蓋骨にひびくような振動でキーンとドリルが回っているのって、イヤですよねえ。
私は産婦人科医として診察するほうの立場ですが、内診で膣の中みられるのと、動けない状態で口の中のぞかれるのと、どっちがイヤなんだろう、と思いました。
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さて最近は虫歯の子供が減っているのだとか。
欧米ではよく行われている水道水へのフッ素の添加も日本でも検討されたことがありましたが、フッ素は虫歯の予防効果があります。
またキシリトールは学会レベルでも虫歯の予防効果があることが報告されています。アスパルテーム(パルスイート)のような人工甘味料も虫歯になりにくいです。
同じ糖分でも繊維質のモノを食べていると虫歯は減るようです。
私がフィリピンの田舎に行ったとき、地元の小学生くらいの子供たちが、おやつ代わりにさとうきびをかじっていました。
そこらへんに生えているさとうきびを適当な長さに切って、それを噛みつぶすのです。
さとうきびの繊維の中から甘い汁が出てきて、子供のおやつになります。繊維は丈夫なのでガムのように長持ちする。
さとうきびをかじっている子供には虫歯が少ないという報告もあり、甘味以外に、虫歯を抑える成分が出ているという説やさとうきびの繊維自体が歯ブラシの役目を果たして、虫歯の予防効果
があるのではないかという説があります。
妊婦さんにも虫歯の予防は重要です。妊娠中はカルシウムの喪失が起こりやすく、つわりで歯磨きが十分できない人も多い。
「ははは ははいい」
何て読むかわかりますか
「母は歯はいい」
です。