院長ブログ
誰もいない山
2024年8月12日|院長ブログ
8月12日は祝日で「山の日」です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ために2014年に制定されたそうです。
私もこの山の日にお休みをもらって山登りをしてきました。
休日に体を動かせて気分転換になるとすれば、登山も良い選択肢です。
自然の中で体を動かして、気持ちも体も洗われるようです。
今回行ったのは大井川の奥になる「沢口山」というところです。
寸又峡温泉という観光地から登るのですが、この観光地、地元の人間には人気がない割に、県外や外国からの観光客がやたらと多い。
寸又峡温泉に行くのに、私の住む静岡県西部からは大井川沿いに行くのが近いのですが、うっかりバカなクルマのナビを信じてしまったせいで、静岡市から北上するルートを行ってしまいました。距離的に大回りになる上に、峠越えの細い道を通らねばならず、クルマのすれ違いで冷や冷やしました。1時間程度ロス。
寸又峡温泉の駐車場に県外ナンバーの車がずらりと停まっていて、ヒンディー語(らしい)言葉を話す肌の黒い人、ハングルや中国語を話す外国人などが、さびれた昭和の温泉街を歩いていました。
おそらくは、温泉街の奥に位置する「夢の吊橋」を目当てに来るのでしょう。SNS恐るべし、です。
(↑より引用)
駐車場の精算機が良くできていて、クルマの4桁のナンバーを入力すると、カメラの映像からAIが「この車ですね」と自分のクルマを示すので、「はい」を押すと金額が決定されるしくみです。
よくできているのですが、英語バージョンはないようで、インド人らしいグループが、精算機の前でウロウロしていました。
私が「手伝いましょうか(May I help you?)」と言ったら、
「No thank you」と言われてしまいました。(笑)
さて
沢口山は標高1400m程度の山で、半日で登って、下りてこれる程度の山です。静岡県には幸い、このような1000mちょっとの山が数多くあります。自分が休みを取って、登ってくるにはちょうど良い。
今回も登り始めてから、下りてくるまで、誰にも人に会いませんでした。遭遇した動物と言えば、カナヘビくらいでした。
気を付けていましたが、小さいヒルに血を吸われてしまいました。
こういう山(いわゆる低山)は、あまり人が入らないので、富士山みたいな、誰もが知っているメジャーな山と違って、登山道が草でわからなくなっていたり、道標が少ないので、迷いやすかったり、外れて危険な方に行ったりすることも多いです。
低山といえども魔物がひそんでいるので、結構スリルを感じます。