院長ブログ
マスク戦争
2020年4月8日|院長ブログ
マスクが、本当に、ない。
転売禁止直前には、袋井のマスクメロンより高い値段でした。
コロナ肺炎が流行り出した2月頃には、「流行がおさまったらまたマスクもすぐ流通してくるだろう」と考えていましたが、3月末になっても医療機関へ医療器材を卸す会社からも「まったく届きません」とのことでした。
他の診療科の開業医と比べると、私たちのクリニックはマスクの在庫もまだ底をついていないのですが、個人の内科などでは、もうストックがなくなってしまって困っているところもあります。
3月の終わりには、医師会を通して「医療機関対象にマスクとアルコールの配給」がありました。
アルコールは1リットルだけで、容器持参とのこと。私が医師会の事務所にもらいにいくと、職員がブリキ缶みたいのから、ビーカーに500mlずつとって、ジョウゴで私の消毒液の容器に移し替えてくれました。そして政府からと中国からの寄付(なぜか「made in Korea」と書かれていた)のマスクを80部ほど譲っていただきました。
まるで戦後の配給制じゃないか。
と、容器のふたを閉めながら思いました。
大半が中国からの輸入で、今や全世界でマスクが必要とされているので、なかなか日本に入ってきません。レアアースと同じで、中国が外交の道具として使っているという話も。
布のマスクの作り方がいろいろネットで出ていますが、一般の人は布のマスクで十分です。医療用のマスクは、PPEのトレーニングを受けた人が使って初めて役に立つので、貴重なN95マスクを一般で使われると医療機関が困ります。
普通のマスクでエアロゾルからのウイルス感染は予防できませんが、気道粘膜の湿度を上げるという意味では効果あるようです。
私の珍重するマスクは「アイマスク」。
仕事柄夜起きていて、睡眠不足を補うために昼寝することが多いので、欠かせないグッズです。
まぶたの上になにか乗っていると、条件反射で眠くなります。
アイマスクの代用として「昼寝グッズ」がないか探していたら、「デスクで昼寝のできる枕」がうられていました、「オーストリッチピロー」と呼ぶそうですが、タコのかぶりものみたいですね。
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