院長ブログ
2月4日は風疹の日
2020年2月5日|院長ブログ
新型コロナ肺炎、感染が拡大して、いろいろ影響が出ていますね。ニュースに出た情報で、フツーの開業医の私が判断する限り、それほど恐れることはない、と考えています(これからどうなるかはわかりませんが)。
現時点(2月5日)で感染者2万人、死者400人超(ということは致死率は2%程度)、今国内で流行しているインフルエンザウイルスや、下痢のノロウイルスよりは明らかに感染性が低い。
瞬間的に高価になっているマスクを衝動買いして、後悔しないようにしましょう。
現時点では通常の風邪と同じで対症療法しかないので、やはり手洗いとか予防に努めるしかないのです。
感染症といえば、2月4日は「2」(ふ)と「4」(し)をとって「風疹の日」でもあります。
風疹がなぜ困るかといえば、かかった妊婦の赤ちゃんに白内障、心奇形、難聴などの先天異常を起こすことがあるからです。
こうならないように、妊娠する可能性のある女性にはワクチン接種が行われています。通常は心配ありません。
妊娠初期に風疹の抗体検査もするのですが、一定の割合(自分の経験では2割程度)で抗体価が低い人がいます。ワクチンうって時間が経つと抗体の強さが弱くなってくる人がいるらしい。
抗体価が下がっているからと言って、必ずしも危険というわけではないらしいですが、妊娠中はワクチンうてないので、医者として何もできません。
かといって、「どうしようもない」という言い方もできず、「風疹の流行っている時期は人ごみを避けましょう」と説明していますが、果たして科学的に有効なのかどうか、言っている自分もわかりません(ガイドラインにはそこらへんまで書かれていないので)。罹患率は低いのでいたずらに不安をあおらないようにしています。
ちなみに4日の次の日は2月5日で、「にっこり(2・5)」の日でもあります。
笑顔が大事ですね。