院長ブログ
成人式
2020年1月12日|院長ブログ
「大人になりたくない」という理由で、私は成人式に出席しませんでした。
大人になりたくなくても、時間が経てば、勝手に大人とされてしまう・・・ことに気が付いたのは10年以上経ってからでした。
成人式には出ておけばよかった。
成人することに抵抗を覚えて、悶々とした日々が、私にはあったのですが、つまんねえ事で悩んでいたなあ。
そういうわけで、大人社会へ入れられることに戸惑いを感じる10代の人たちには、ちょっと思い入れがあります。
最近、10代後半で妊娠してクリニックを訪れる人が増えました。
昔の日本人は15歳を過ぎれば妊娠・結婚・出産していたし、生物学的にも成人と変わりません。周りの環境(これから進学したい、とか親御さんのサポートの有無とか)を別にすれば、とくに妊娠を禁じる理由はない。むしろ、少子化の現在、10代から安心して出産・子育てができる社会に変わらなければ。
若い人の出産はスムーズに進むことが多く、「安産おめでとう!」と言ってあげられることが多いです。
でも、ちょっとためらうのが、出産した人のパートナーの年齢が近い場合。
「お父さんおめでとう!」と言ったものの、相手の顔をみると、どうみても中学生とか高校生。
お父さんと呼ぶにしてはあまりに若すぎる!
でも、私みたいに大人になることをためらってグズグズしていた者から見ると、さっさと現状を受け入れて先に進んでいく人たちが、うらやましかったりもします。