院長ブログ
(月)の前のイヤーな気分
2019年7月14日|院長ブログ
日曜夕方のテレビでは「サザエさん」を見ていることが多いのですが、
「おおきなそ~らを ながめた~ら~♪」
サザエさんの終わりの歌を聞くと「あ~あ 明日からまた仕事か~」というユウウツな気持ちがわきあがる人も多いようです。
私も子供の頃から聞いていて、「明日学校かあ、やだなあ」という気持ちになったものです。大人になった今でも、なぜか「サザエさん」のあの曲を聞くと物悲しい気分になってしまいます。曲自体は悲しい曲ではないのに。
「サザエさん症候群」として知られていますが、毎週決まって月曜日の前になると流れるので、月曜日のストレスを想起してブルーな気持ちになる人が多い。
毎回イヤなことが定期的にあると、その前の段階でユウウツな気分が増幅される現象は、サザエさんに限りません。
10代から40代までの女性には必ずやってくる、生理(月経)。
生理の前に起こる体の不調が、若い年代よりは30代、40代に比較的多いのです。月経前症候群(PMS)といいます。
「ああ またイヤなのがやってくる、やってくる」と毎回やってくる月経前の体の不調が、最初はかすかな感じだったのが、繰り返し起こることで、不快感が増幅されてくるのかもしれません。
むくみ 頭痛 不眠 気分の落ち込み 集中力の低下 イライラ などの症状ですが、LEPといわれるホルモン剤や漢方薬が効果が出る人もいますが、抗うつ剤が必要になる人もいます。
平均的な生理の周期は28日なので、昔は、女性の精神の不調は「月のせいで起こる」と考えられていました。
Lunarは英語で「月の~」という意味ですが、Lunaticになると「狂った」という意味になり、女性の狂気は月と関係する、と考えられていた時代がありました。
サザエさん症候群も月経前症候群(PMS)も「月」の前に発生するのです。
ちなみに私、番組の最後でサザエさんとじゃんけんするの、負けてばっかりです。