院長ブログ
腰痛の原因
2022年9月21日|院長ブログ
小学生のランドセルが重すぎるんじゃないか、と話題です。
腰痛の原因にもなる、体重の15%までの重さにすべきとか、言われてます。
私、高校生の頃は山岳部にいて、思い荷物を背負って歩く練習などしていました。
30㎏以上の荷物をしょって連日山の中を歩いたりしましたが、このころには腰痛はなかったです。。
しかし、腰痛で悩んだ時代もあります。
30代前半で働きざかりの頃ですが、腰痛ひどい時期ありました。
腰痛があるとなぜか気力も失せてしまうんですよね。
後でわかったのですが、「お泊りセット」と称して、重いカバンを肩からかけて、あちこちの病院を当直しながら転々としていた時代で、カバンの重さが原因だとわかりました。
当直室に持ち込む荷物は、衣類と洗面具に加え、当時最新のノートパソコン(Mac のpower bookは3.2kg)、パソコン通信のモデム、産科の医学書などを持っていて、測ってみたら19㎏もありました。
どうも背骨にかかる荷重が片側に寄っていると腰痛が出ることがわかりました。
今、産婦人科の診療をしていると妊婦さんの腰痛も、普段の姿勢や、もともとの側弯、背骨を支える筋力の弱さが要因になっていることもあります。
妊娠中は軟骨が軟らかくなるので、関節の位置関係が変化して腰痛が出やすくなるともいわれます。以前はシップをよく処方していましたが、最近は「腰痛体操」と骨盤ベルトを勧めています。YouTubeはじめとした動画で妊婦向けの腰痛対策の体操やヨガの動画があって、診察の時に紹介しやすくなっています。
骨盤ベルトは昔は「とこちゃんベルト」という商品だけでしたが、今ではワコール・ピジョン・犬印などのブランドからいろいろなものが出ていて迷います。結局のところ
ゴムヒモみたいので足の付け根あたりを圧迫できれば良いです。
妊娠中の腰痛は、起き上がるときに強く出る人も。
ある日、妊婦の腹部エコーの検査が終わって、カルテの記入をしていた私。
「お疲れ様です、どうぞ起き上がってください」
と背中越しに話しかけているのですが、
「・・・」
いつまでたっても、起き上がってこない方が・・・
イスをくるっと回してみると、そこにはあおむけになったまま起き上がれず、必死の形相で
「ううーっ」
ともがいている妊婦さんがいました。