院長ブログ
電話と電気は止まったら困る
2022年7月6日|院長ブログ
停電がありました。
本日、局地的な雷と豪雨があり、うちのクリニックは10分ほど停電になりました。
数十分前まで真夏の暑さで青空が広がる天候だったのに、いきなり雷の落ちる音が近くでドドド~ン、ドド~ンと散発的にあり、いきなり停電。
その後すぐ非常用照明が点灯と発電機のエンジンがかかるゴォーッという音がして、あちこちの電子機器が電源が切れたアラーム音を流していました。
私のクリニックは電気が来なくなると困るので、非常用電源があります。停電になると同時にディーゼルエンジンが稼働して発電します。
軽油の非常用発電機はすぐ作動するのですが、一回の給油で6時間程度しか稼働せず分娩室と手術しか電気供給しません。そこでガス発電機も使えるようにしています。容量が小さく、院内すべての電源を賄えませんが、ないよりましです。
うちみたいな産婦人科の医院ですと、入院している人の食事やトイレの問題があり、保育器や胎児心拍モニタ、黄疸の治療器、薬の入った冷蔵庫など医療機器を動かすだけの電力が必要になります。タンクに水を供給するポンプも動かないのでシャワー用の十分な水が使えません。
電子カルテなので、急に止まったら困るサーバーはいくつかのにはUPS(無停電電源装置)を入れています。
「最悪××になる」という「最悪」をいくつか考えておかなければいけません。
電気もないと困るのですが、インターネットもつながらないと困りますね。
4日前に某通信会社の障害があって3900件に影響が出たとニュースがありましたが、人体でいえば神経のようなものです。途切れては困る。
うちでは電子カルテのデータは(オンプレミスで)院内に保管しています。電子カルテの種類によっては、サーバー上に患者データを保管しているものがあるのですが、通信障害や漏洩(ろうえい)が怖くて、とても採用する気になりません。
「なくしてわかるありがたさ 親と健康とセロテープ」
というキャッチコピーがセロテープの工場に書かれているのを、新幹線の三河安城駅の近くで窓から目にした人はいませんか。私このコピー好きなんですけど
今回の停電は
「なくしてわかる ありがたさ 親と健康と 電力供給」
です