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院長ブログ

甘草&カンソウ

 

11月の終わりに磐田市のマラソン大会があり、参加しました。

今年は私じつは60歳になりました。年齢なんて感じたくないのに、感じさせるものの一つが「参加者の年齢カテゴリー」で、大会パンフレットを見ると「ハーフマラソン」のカテゴリーの中に「20代~40代」「50代~」とか参加者が年齢別に記載されていますが、「60代以降」になると、がくっと、参加者の数が少なくなります。(40代の参加者が一番多かった)。

ちなみに、お客様アンケートとか答える時にも「50代~」から「60代~」にうつるのですが、今までよりショックが大きい。 たぶん自分の中で「50代まで→働く年代」「60代以降→リタイヤした人々」とカテゴライズしてしまっているせいもあります。

早く走ろうという意欲は年々減少していますが、ゆっくりだったら、最後まで走れそうな気がするので、今回のハーフマラソンも参加してみました。

マラソンしない人に言いますが、マラソンは、早く走ったら当然苦しいですが、ゆっくりだったら、楽しい気持ちになれます。エンドルフィンという脳内物質のせいとされています。ただし、マラソン大会中に幸福感を感じたことは、私はないです。

今回はお面をかぶってない

ジュビロスタジアムを出て、駅前の通りを走るころは、(後半のために体力を温存して・・・)と考えていたのですが、駅南から、福田方面に走っている間に、余力がなくなってきました。

このあたりまで、同じスピードで走っていた人に、ジリジリと差をつけられ、だんだんと背中が遠くなっていくのを見るのはつらい・・・

最後御厨駅前の坂を上っている頃なんて、ほぼ止まりそうでした。

なんでこんなに思うように体が動かないんだろう!

ゴールして思ったのは、(ああもっとちゃんと練習しとけばよかった・・・)。

私は練習不足もあって、走った後筋肉痛になりそうだったのですが、予防にのんだ漢方薬の「芍薬甘草湯」はよく効きました。

筋肉のけいれんや筋肉痛に効果がありますが、この成分の「甘草(かんぞう)」は読んで字のごとく甘いのです。英語でリコリスと言って、昔からお菓子に使われていましたが、胃薬や風邪薬としても昔から使われ、医療現場では肝臓の機能改善薬としても使われます。分子構造が副腎皮質ホルモンと似ているので、ステロイドと似たような作用があります。

妊娠中にもこむら返りを経験する人は多いのですが、この芍薬甘草湯が効きます。生理痛にも効きます。子宮の筋肉の緊張を取ります。

「シャクヤク・カンゾウトウ」と呼びますが、漢方薬の中ではシンプルにシャクヤク(芍薬)とカンゾウ(甘草)だけのセットです。

読み方が似ているだけなのですが、ちょっと前「カンゾー先生」という映画がありました。戦時中のある開業医の話で、どんな病気でも「肝臓炎」と名付けてしまう医者を揶揄してつけられた名前です。

私の婦人科の診察でも、一般の人にわかりやすい表現をしようとすると「ホルモン・バランスの乱れ」と言って片付けてしまうのですが、じつは専門家の間ではこういう言い方をしないので、これって「カンゾー先生」と同じレベルだなあ、と反省の気持ちを伴って感じます。

マラソンのほうはなんとか完走(かんそう)できました。

完走・先生でした。

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