院長ブログ
よい睡眠 悪い睡眠
2024年10月16日|院長ブログ
飽きも深くなってきましたが、皆さん眠れていますか?
健康のためにも、十分眠って休息をとりましょう。
さて、当クリニックには、中年以降の女性で「眠れない、困った」という方も多く来ます。女性ホルモンが低下すると、不眠や頭痛、めまいなどの症状が出ることもあります。
またホルモンの影響なくても40代から50代 60代と年齢が上がるにつれて、徐々に必要な睡眠時間は短くなってきます。眠る時間が短くなったからといって、心配しなくてもいい場合もあります。
不眠症を治療する医学としては、最近は薬を始める前に「睡眠衛生」と言って、睡眠の邪魔になるものを取り除いたり、よい眠りの条件を整えることを優先します。
良い眠りを導くいくつかの心得があります
1.毎朝同じ時刻に起床。朝日を浴びて体内時計のリズムを整える
2.午後3時頃までの軽い昼寝は良い
3.夕食前後に軽い運動をする、寝る直前の激しい運動は避ける
4.夕方からのコーヒー等のカフェインは控える
5.夕食は寝る前3時間前までに済ませる
6.アルコールは入眠効果はあるが、睡眠の質が悪くなる
7.寝る前のスマホ パソコンは避ける
8.熱くない入浴
9.寝室は寝る目的だけに使い、眠くなってから布団に入る
などを守ることで良い睡眠につながります。
睡眠の治療薬も以前と比較して、いろいろなものが出てきました。従来使われていたベンゾジアゼピン系と比べて、より安全で、習慣化しにくい薬(メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬)が出てきているので、上記の対策を取っても不眠に悩む人は医師に相談してください。
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眠らせないことが拷問になりうることを知ったのは「ゴルゴ13」というマンガを読んでからです。
超一流スナイパーのゴルゴ13。主人公は世界をまたにかける狙撃の名手。依頼された仕事は100%やりとげる。
主人公は敵に拘束されることがあるが、拷問にかけられても決して口を割らない。
拷問にもいろいろ種類があって、ムチでうたれる。逆さ吊りにして水攻めにされる、ヘッドホンから大音響を流す、などのいろんな拷問が出てきます。
眠らせないのも拷問の一つとして描かれていました。
たしかに眠れないのはつらい。
私も日中頭がぼんやりして、感情も高ぶってしまい、マルチタスクの仕事ができません。
さて、どんな拷問にも耐えるゴルゴ13ですが、いろんな拷問の中で、マンガでは絶対に出てこない(であろう)拷問があります。
指を切断する拷問です。
これをやってしまうと、ゴルゴの続編が描けなくなります。