院長ブログ
夏の服装
2024年8月18日|院長ブログ
暑いですね。
連日35度近くの猛暑。
私も自宅と仕事先では冷房を入れたままにしているのですが、通勤中は屋外を歩きます。屋外を歩く時の恰好は短パンにTシャツ一枚ですが、ちょっと動くだけでもダーダー汗が出ます。
ハダカに近い恰好に近くなっているのですが、外から見てどういう恰好に見えるかなんてなりふり構わず、暑さ対策をしています。
見た目やファッションを気にしていた若いころが遠い昔のようです。
照りつける日差しと熱でこんなに暑いと日中出たくないのですが、屋外で仕事をしている人をみると、つばの広い帽子、腕カバーから背中に背負う日よけのシート、いろいろ対策取っているようです。
通りがかりに見かけた女性(姿勢から中年と思われる)は、目だけ出してスターウェーズのダースベイダーみたいでした。
この恰好を見て、私はアフガニスタンの女性を思い出しました。
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かつて私がアフガニスタンに住んでいたころ、外を歩く女性たちは、目の部分だけ見えるようにして、全身をすっぽり覆うブルカ(チャドルとも言う)を着ていました(写真参照)。
ブルカという被り物は、目のところだけレース状になっていて、後は膝下まですっぽり覆ってしまう衣類なので、中にいる人がどんな人なのか、外から全くわかりません。
表を歩いているときはこの被り物をして、家の門をくぐるとこれを脱ぎます。その下は普通の格好です。
表を歩いていると、頭からすっぽり布をかぶっているので誰だか分からないので大変なんじゃないかと思うのですが、私がいたころには町の9割の女性がこのような格好をしていました。
国際的な女性解放団体からは、「ブルカは女性の抑圧の象徴である」と言われ、「女性の自由と権利の獲得のためにブルカを脱ぐべきだ」という意見もありました。
しかし実用性からみると、暑さや汚れから身を守るという目的にかなっていて、それなりに合理的なのです。
ホコリっぽい外を歩くのに、この被り物はホコリよけにいいかもしれないし、暑さから逃れ、日焼けをしないためにもいいかもしれません。寒い時には寒さを防ぐ役目も果たすかもしれません。
着ている本人に聞いたところ、「足元が見えにくいので困る」とは言ってました。
ブルカが特殊な習慣だからといって、簡単にいいとか悪いとか判断はできないと、現地にいて思いました。
さて、アフガンの男性もピーラーハンと呼ばれる、だぼっとした服を着る人が多いです。
アフガンの男性が道端で小便をするときは、「座って」するのですが、最初はどうしてそういう文化なのかわかりませんでした。
自分が現地人に同化して現地の服を切るようになって、はじめて理由がわかりました。
立小便をすると、着衣がだぼっとしているのでおしっこが着衣にかかってしまうからです。