院長ブログ
この世に確実なものは何もない。 死と税金を除いては。
2023年5月21日|院長ブログ
この世に確実なものは何もない。死と税金を除いては。
ベンジャミン・フランクリンの有名な格言です。
最近は物価も上がり、モノの値段が上がっている。今年秋からはインボイス制度も始まるというのに、私はまだ全然わかっている気がしません。クリニックの会計のややこしいところは、「医療に関するところは非課税だけど、そうでない所は課税対象」というよくわからないルールがあるからです。税理士さんに会った時に質問してみましたが、
「一言でいうと×△ 〇・・・」
一言で言ってもらっても、税にうとい私の頭にはのこりません。
さて、数年前のある日、私のところに税務署から急に税務調査が入りました。
新しくクリニックが開業したばかりの時に一回は経験していますが、
あまりうれしくないものです。
前回の時には刑事さんみたいな調査官に根ほり葉ほり聞かれて、
私は嫌疑をかけられた罪人になった気がして、後味が悪かったのです。
当方、真面目にやっているつもりで隠すことはないのですが、従業員も規模も普通のクリニックと比べて大きいため、探りが入ったのでしょう。
病院や医療機関は、保険診療が主な収入なので、脱税は補足されにくいのですが、美容外科や産婦人科は保険でない、「自由診療」の割合が大きいので、税務署も調査の対象になると思ったかもしれません。
サラリーマンも同じですが「経費」として認められるかどうかは非常に重要なポイントで、
今回の調査でも経費が対象になりました。
たとえば、スタッフ対象に宴会を開いた場合、スタッフ全員が参加できないと経費として認められない と税理士から助言を受けました。
私のようなクリニックでは24時間職員を常駐させているので、職員が100%参加して外食することはあり得ないのです。
例外的に、そうした場合でも正社員が半数以上参加していれば宴会の出費を経費と認めうる、そうなのですが
私はそんなこと知りませんでした。
「そんなこと知りませんでした」では通らないのが徴税の世界なので、私のような素人は得体のしれない不安感に包まれて数日過ごしていたのですが。
最終日やっとお帰りになりました。
「ムショ帰りだな」
私はスタッフにつぶやきました。