院長ブログ
イグ・ノーベル賞
2024年9月23日|院長ブログ
ノーベル賞の発表、今年は日本人の受賞者出るでしょうか。
ノーベル賞の受賞も偉大ですが、それ以上に感動させてくれるのが
「イグ・ノーベル賞」です。今年は「ブタがお尻で呼吸できることを証明した」ことに対して、日本人研究者が受賞しました。医者としての私が思うに、思い肺疾患(COPD)などで呼吸機能が低下した場合、腸管に酸素を送ることで、呼吸の改善につながるのか、とちょっと興味を引く内容でした。
イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞ですが、
日本人で受賞した歴代の立派な「研究」を振り返ると・・・
95年に「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功したことに対して」心理学賞が
99年に「夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレーを開発した」功績に対して化学賞が
2002年に「犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって、ヒトとイヌに平和と調和をもたらした」業績に対して平和賞が
2003年に「兼六園の銅像にハトが寄りつかないことをヒントに、カラスをよせつけない合金を開発した」ことで化学賞が
2004年に「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績に対して平和賞が
2009年「パンダのウンチから採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミが90パーセント以上削減できる」ことを示したことに対して生物学賞が
2015年は「熱烈なキスには、どのような生物学的影響があるのかを調べた
(キスでアレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを実証した)」研究に対して医学賞が送られました。
などなどの輝かしい受賞歴があります。
今年は「5歳児の1日当たりの唾液分泌量の推定」でまた日本人が受賞。
日本には「こいつアホか」と言われそうな人を暖かく見守る文化的な土壌があるのでしょう。
「眠い時間帯のお産ほど安産の割合が多い」
「キティちゃんのサンダルを履いて病院に現れる患者にはなぜか感染症の頻度が高い」
など私なりのテーマもあって、時間に余裕ができたらまとめてみよう。