院長ブログ
包丁一本 サラシに巻いて
2022年8月10日|院長ブログ
「刃先を立てて、クビのとこから切り込んで」
「椎骨(ついこつ)に沿って切り下ろすんだ」
私が総合病院に勤めていた頃の話。
ある日私が医局にいたら、近くにいた外科の先生が、熱心に後輩に指導していた。
外科の世界は「習うより慣れろ」だが、
某野球監督のバットの指導のように
「こう、クイッとまわして、シュッとなったらいいんだ」
というような、傍で聞いていてもよくわからないことを言う。
その外科の先生は声を大きくして熱心に説明していた。
「そうそう、ズバっと切り込んで、
バカバカッと開けてきゃいいんだよ」
「だめじゃん!そうすると頭の方に肉が残っちゃう!」
え?(頭に肉が残る?)
「骨に身が残らないように、骨ギリギリのところで切るんだよ」
外科でそんな手術あったっけ?
「脊椎に身が残るともったいないよ、
せっかく苦労して釣ったんだから」
よく話を聞いていると、釣り好きな外科の某医師が
「釣った魚を三枚におろす方法」
を説明しているところだった。

アフガンで手術していた頃の私