院長ブログ
りんご
2019年3月6日|院長ブログ
麻疹に加え、りんご病が流行してきているとのことで、情報にアンテナ張っています。
りんご病というとなんだかかわいいイメージですが、医学名は「伝染性紅斑」と言います。
果物に関連づけた病名は多く思いつくだけでも
「ぶどう子」(妊娠初期の異常で「胞状奇胎」のことを言います)
「いちご状血管腫」(新生児の皮膚疾患の呼称)
「ライム病」(マダニによって感染する病気)
「梅毒」(性感染症で病変が楊梅(ヤマモモ)に似ていることから)
など結構あります。
りんご病について注意したほうがいいのはもちろんですが、「適切に恐れる」ことが大事。
情報の氾濫で不安を感じている人もいるので、正しい知識を広めねば。
りんご病についての、エビデンス(知られている事実)を挙げると
*妊娠中のりんご病感染で、胎児が先天奇形を起こすことはない(貧血は起こりうる)
*妊娠中にりんご病に感染した妊婦のうち、胎児死亡を起こさなかった例は1343例中1233例(約91%)
です。
嫌われている病名の「りんご」ですが、私の好きなりんごは
椎名林檎